interview-JACK

JOPT STARS200優勝!


JACKさん


JACKさんの略歴 :本名、エミン・ユルマズ。ホールデム歴 4年、5 カードドロー、スタッドなどその他ポーカー歴 20年。
1996年、国際生物学オリンピック優勝、日本に留学

2004年、東京大学工学部化学生命工学科卒業。

2006年、東京大学新領域創成学科修士課 程修了。

2006年、野村證券株式会社入社。同社で企業情報部に配属 M&Aアドバイザリー業務な どに従事。同社退社後現在、複眼経済塾・取締役塾頭を務める。





・DAY2イベントで2度目の優勝!!!

渡邉:SEASON16: GF ポーカー・プレーヤーズ・チャンピオンシップに引き続き

STARS200でのDAY2イベントでの2度目の優勝おめでとうございます。DAY2のイベントで2度目の優勝となりましたが、JACKさんはDAY2のイベントが得意なのでしょうか?

JACK:そうだと思います、と言うのはストラクチャーが長いからミスをしても挽回出来る場面が多いからです。後は最初のうちはかなり保守的なプレイなのですが、守りはストラクチャーが長いと出来るけど、TURBOのように短いストラクチャーだとそれが出来ないです。これは自分に合うプレイなので要はスタイルの問題だと思います。


渡邉:なるほど自分を分析した上で毎回DAY2のイベントに出て結果を出してるんですね!
すこし時間は経ってしまったと思いますがトーナメントで一番印象に残っているところはありますか?


JACK:はい、結構ありますよ。いつも気になった部分はメモに取ってあります。ポーカー・プレーヤーズ・チャンピオンシップで優勝した時も、その前に準優勝だった時もどちらかといえばDAY1の段階でビックスタックを持っていて、それをずっとキープして結果を残していたんですけど、今回はそうでも無かったです。危ない場面も多くオールインしたり、オールインを受ける事が最後までずっと続いていました。ソフトで勉強するのが好きなので、どのハンドでコールすべきかある程度感覚的に分かっていたし、途中まで優勝は考えてい無かったのでオールインはあまり怖く無かったです。

渡邉:今までとは違う感覚でトーナメントに挑んだんですね!

JACK:そうです。例えばこれはファイナルテーブルで自分がオープンエンドになって相手のオールインにスナップでコールしたんですけど、よくよく考えると相手もスタックが多かったのでコールしなくても良いシチュエーションだったと思います。


自分が6.8を持っていてボード7.9のオープンエンドで相手がT,Jで8でストレートでボードに♢が2枚落ちていて、相手のT.Jは♢のスートだったのでかなり自分の勝率は低かったと思います


ラストハンドでも同じような状況で今度は自分が有利なハンドで勝つ事が出来ました。初日にロイヤルも出たり運も良かったです。


渡邉:初日にロイヤルが出たりストフラやフラドロに救われたというかなんというか笑笑

JACK:ただ負けることもありました。これは考え方だと思いますが、負けた分以上に勝てば問題無いじゃないですか?むちゃも多かったけど、いろんなハンドでコールする事で「この人はこのハンドでオールインにコールするんだ」と印象付けて周りのプレイヤーには怖がられてたと思います。なのでファイナルテーブルはやり易かったですね!


・ポーカーと相場は似ている?
JACK:準優勝の方はスタックがたくさんあってタイトだったので戦いを避けていました。ヘッズになった時に私は攻める側だったので攻めと守りの関係でやり易かったです、というのも彼の戦略も正しかったし、私は序盤から終始危ない場面が多かったので攻めざるを得なかったですね。私のスタイルというのは序盤は無理をせずに、ブラインドが高くなるに連れてアグレシッブになるスタイルなんです。もう一つのポイントは、最初は色々な方がトーナメントに参加していて、カオス状態です。なのでトーナメントが落ち着くのを待っています。

渡邉:残るのは強い人ばかりだけど、逆にいえばプレイスタイルが露呈していてやり易いって事ですね!

JACK:周りがアグレシッブの時はタイトで、周りがタイトの時はアグレシッブになります。これは実は私の本職の相場もそうなんですけど、周りが悲観的な時は買いで、周りが楽観的な時は売りなんですよ。なのでポーカーと相場は極めて似ています。ポーカーは私のメンタルトレーニングになるし、投資家には結構ポーカーをおすすめしています。

・ポーカーの勉強が好き
渡邉:ポーカー用のアプリでメモを取っているんですか?

JACK:そうですね。基本はこれで大きな出来事をメモに取って後々に正しい判断だったのか分析します。

渡邉:それはソフトを使ってですか?

JACK:そうです、だから私は皆ももっとソフトを使うべきだと思っていて、ポーカーで上手くなるには、もちろんハンド数をこなすのが一番重要なんですけど、仕事で忙しくかったりするので、残った時間でとにかくプレイしたくなるのは分かるんだけど、そういう時はソフトや本などで勉強したほうがいいと思います。

渡邉:なるほど!時間が短い分、質の良いポーカーの勉強をした方が良いということですね。

JACK:私はポーカーの勉強が大好きなので、ポーカーの本を50冊以上持ってるんですよ。その多くはキンドルの中なんですけど、スーパーシステムからガスハンセンからダニエルの本までいろいろあります。

渡邉:ダニエルも本を出してたんですね!驚きです。

JACK:出してます、ドイルの自伝だったり、WSOPを思いついたテキサス出身のギャングベニー・ビニオンの本まで幅広いポーカーの本を読んでいます。スーパーシステムのようなクラシック本は書いてある事は古いですけど、たまにみると得られる事も多いんですよね。残念ながら日本語の材料は少ないので苦労されてる方も多いと思います。私も今後は本を書ければ良いなと思っています。

渡邉:自分の本を出そうとしてるんですか?!

JACK:ポーカーから学んでいるいろんな考え方とかを書こうと思ってます。ポーカーの戦略というよりもポーカーから学ぶ投資戦略のような本を出したいです。その事によって投資をやってる人にポーカーに興味を持ってもらえると思うんですよね。

渡邉:なるほど、投資の人はポーカーに興味を持つし、ポーカーの人は投資に興味が持てて何方からも支持を得られるんですね!

JACK:そうですね、ポーカーの本を書くとポーカーに関心がある人しか本を買わないので、ゲームやギャンブルコーナーのような人目に付かにような所にしか本が並ばないです。しかし、投資本として書くと経済の本として結構大々的に並ぶんですよね笑 その本でポーカーを知ってポーカーに興味を持ってもらえれば、それが一番理想ですね!


・現状周囲のポーカーのイメージは悪い?
JACK:ギャンブルのコンテンツと認識されると奥の方に置かれちゃうんですよね…

渡邉:分かります、ポーカーはまだギャンブルの色が強いと認識されていますよね!僕もいつかその世間の意識を変えらたらいいなと思っています。

JACK:ポーカーはまだ黎明期だと思うし、これからどんどんカジノは出来て行くと思うので、ポーカーは普及してくると思います。なぜポーカーは怖いイメージなのかと言うと、トップレベルでまじめな代表プレイヤーはまだまだ少ないからではないかと思います。例えば将棋や囲碁のプレイヤーとポーカープレイヤーのイメージって違うじゃないですか?一般的な世間の目としてポーカーってなんか社会に物言いがある人たちがやってるイメージがある気がします。だからギャンブル扱いされてるんですよ。でも実際はそうではありません。残念ながら今賭博というイメージが定着してしまっていて、メインストリームになっていません。これは昔アメリカもヨーロッパも一緒でした。しかし、ドイルやネグラーヌとかそう言った人達がポーカーの顔となって柔らかくてクレバーなイメージになりましたよね? 日本にはまだそのようなプレゼンが足りないと思います。木原さんなど一部のプロプレイヤーは頑張っていますが、まだまだ時間がかかりそうです。


渡邉:たしかにそうですね、今後WSOPで優勝して賞金1億越えとかを獲得したら顔となる人物が現れると思います。

JACK:そう言うきっかけだったり、イメージ改革が日本には必要ですね。でもアメリカでもギャンブルなのか、そうじゃ無いのか永遠に議論していて、最終的にはギャンブルの定義によるんだよね!人生だってギャンブルじゃないですか?私の定義するギャンブルは結果が不確定な物に資産を賭ける事です。これがギャンブルの定義であれば、結婚、大学、就職、全部人生において大きいギャンブルですよ。これらに比べたらポーカーは可愛いギャンブルです(笑)。人間はギャンブル的な事をしないで生活する事は出来ないわけですが、ギャンブルにも良いギャンブルと悪いギャンブルがあると思う。例えば、金利だって良い金利と悪い金利があります。銀行は低金利で貸してくれたり、闇金は10日で1割みたいなのもあるけど、それって金利そのものが悪いわけではなくやり方が悪いだけです。悪いギャンブルと言うのはいわゆるオッズの悪い物にお金を賭け続けることで、私はポーカーはちゃんと覚えれば良いギャンブルの一つだと思うんですよ。イギリスの最高裁はポーカーはスキルゲームであると判断していているので間違いなくスキルゲームだと思います。だからと言って運の要素がないかと言われるとそうではありませんが、これは相場にも人生も運の要素は常にあるし、あらゆるものに運が関係します。アメリカでは議論をずっとしているけどギャンブルだったら何が悪いの?って逆に思うんですよね笑

渡邉:そうですね、考え方の問題ですね笑

JACK:ギャンブル依存症の問題は事実ですが、ギャンブルにも仕方があるじゃないですか?宝クジだってギャンブルだし、300円の宝クジに夢みて買う人がギャンブル依存症かって言われたら、そう思わないですね。だから私もカジノに行きますけど、カジノゲームは当然カジノ側に有利に展開されていますが、場所を借りて遊ばせて貰ってると思っていて、場所も綺麗だし、サービスもいいし、たとえ負けてもそれは一種の手数料だと思ってます。


渡邉:たしかに、それだけでバリューが貰えていますね!

JACK:だから私はエンジョイしていて、自分の楽しめる予算の中で遊びに行っているという認識ですね!ゲームセンターだって永遠に遊べるわけじゃないし、負けたらコインをいれるし、スタバだってタダで座らせてくれるわけじゃなくてお金を払ってコーヒー飲んだりするわけで、カジノが勝つように出来てるのは当たり前なんですよ。カジノ一つ作るには数千億円がかかったり、運営費もバカにできません。

渡邉:たしかにゲームセンター予算が+に変わるわけじゃ無いですもんね?

JACK:そもそもカジノ側のエッジもそんな高いわけではありません。最終的には人それぞれで使ってはいけないお金を賭けたらアウトだし、それは投資でも一緒です。いくら過度にリスクをとってはいけない、リスク管理は徹底すべきと言っても、リスクを取って破産する人はいるんですよ。私が思うのはどんな制度を作っても、それを悪用する人は必ずいて、その一部の人ために、まともに遊んでる人を全部バッシングして、人々から娯楽を奪うのはダメです。あえて言えばポーカーと言うのはあらゆるゲームの中でも一番人生に近いし、投資に近い、、一番勉強になると思っていて、学校でも科目として置くべきだと私は思います。

渡邉:小学生のうちからですか?笑

JACK:そうそう、数字のゲームだし論理的な思考も身につくし、もちろんチェスや将棋などのスキルゲームもやるべきだと思いますけど、ポーカーはその中でも究極な人生ゲームだと思っていて、もっと導入するべきだと思います笑

渡邉:たしかに、物事を考えられる子供がたくさん育つ未来になるのはとても良い事ですね!
JACKさんのポーカーに対しての思いや愛が伝わってとても楽しかったです。ありがとうございました。

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