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Mayumi Kaneko
カネコ マユミ(Kitty)さん Kittyの愛称で親しまれている国内屈指の女性ポーカープレイヤー。 国内外でタイトルを獲得しており、前回のMacau Poker CupのHigh Roller イベントで 見事、準優勝を果たした。2012年は海外トーナメントに殆ど参加していなかったが、 今後は精力的に海外挑戦する様です。 今年のWSOP以降、安定して結果を出しており、更に賞金ランキングを上げて行くだろう。 既に日本を代表する美人プレイヤーであることは間違いない。

主な戦績

2013年 MPC HKD20,000 High Roller 準優勝 US$42,248

2013年 WSOP Ladies Championships 22位 US$5,254

2011年 APT Cebu P6,000 6MAX 優勝 US$1,834

2010年 APPT Cebu P18,000 Deep stack 準優勝 US$5,672

2010年 MPC HKD4,000 NLH 8位 US$2,070

2010年 MPC HKD5,000 Red Dragon 4位 US$5,437

国内トーナメント

2010年 アキバギルドチャンピオンシップ 優勝 
MPC招待プレイヤー 

2010年 JUP Deepインパクト 優勝 MPC参加補助

2011年 JPT_GF 優勝 APPT メインイベント日本代表

 
※MPC Macau Poker Cup
※WSOP World Series of Poker
※APPT Asia Pacific Poker Tour
※APT Asian Poker Tour 









初めての海外挑戦で4位に入賞し$5,400を獲得しており、2012年は殆ど海外トーナメントに参加していなくても、 現在、日本人ランキング37位(2013年9月19日現在)で女性の中では4位の素晴らしい成績を残している カネコ マユミさんに MPC High Rollerで準優勝までの道のりとWSOPについて語っていただきました。

 

-- MPC High Rollerを振り返って --
最初のテーブルはタフなテーブルではありませんでしたし、ミリオンの鈴木さんと同じテーブルで、彼も同じ意見でした。 Victor Chen(台湾人プロ)がいましたが、彼を序盤でバストさせたことが良かったと思います。 High Rollerではブラインドレベル序盤から、積極的に参加し、スタックを着実に増やせていた時のことですが、 2万点スタートのところ、Victor Chenは既に6千点前後のショートスタックでした。 私はスタックを持っていたことと、アグレッション高くプレイすることを課題にしていたことから、次のようなプレイをしてみました。 私:35s Victor:J9o 私のオープンに対しVictorはライト3ベットを返しますが、レイズ額が小さいことから、 私のスタックでは容易にコールすることができました。 フロップ 2s4xJs 私のリードベットに対しVictorはAll-In。このボードで彼がどんなハンドを持っていても私には50%のオッズがありますし、 プロ相手に50%のフリップはオッズ以上のエクイティを得られることから、私はコールしました。 ターン:ラグ リバー:6 ハンドレンジを広げ、投機的なハンドで積極的にプレイしつつ、女性プレイヤーに持たれるイメージの逆のプレイを 巧く利用できたかなと思います。Victorも私が35sを持っていたとは思っていなかったでしょう。 これを機にバリューハンドでしっかり稼ぎつつ、マージナルなハンドでもブラフが成功し、アベレージより2万点多いスタックで トーナメントをプレイし続けることができました。 Day1は危なげなくITMまであと10人のところで終了するのですが、Day2で私の課題が浮き彫りになります。 トーナメント序盤から中盤はいつも調子が良いのですが、バブルラインで堅くなり過ぎてしまうのです。 あんなに持ってたスタックも残り3人というシーンで11BBまで減らしていて、不安と焦りが募り、私がバブルんじゃないか。 でも、気持ちで負けたくない。絶対、通過するぞと自分に言い聞かせました。 そんなバブルラインでKKが入り、プッシュして何とかダブルアップしたところでITM(13人)が決まったのです。 その後は「もう失う物は何も無い」と思いながら、またアグレッシブに参加した結果、アベレージ上でファイナルテーブルに 臨むことが出来ました。 ファイナルテーブルがスタートして2時間、誰もバストしないタフなテーブルだったし、私の左隣にKen Wongがいて やり辛かったですね。それでも何とか5人まで残っていたのですが、対Ken Wongの時にリバーでブラフを打ったら、 コールされショートになってしまいます。 それまで後ろで応援してくれたギャラリーもいなくなり、「あー私、ここで負けるのか」って思いつつも最善のプレイを心掛け、 粘っていると、チップを持った者同士が大きくぶつかるのです。 私はファイナルテーブルにおけるバブルファクターを強く意識し、他のプレイヤー同士がぶつかるのを期待した 堅いうち回しを心掛けました。その戦術が功を奏し、残り4人、3人とショートで粘りながらも順位を上げ、 上位からの攻撃にも耐え、ショートスタックの最適な戦い方が出来ていたし、格上の相手を翻弄できたと思っています。 そんな私の粘りにしびれを切らしたのか、チップリーダーとセカンドがぶつかって私がヘッズアップまで残っていました。 3位と2位の賞金差は150万円もあり、3位でも十分だった私は2位で大満足でした。 賞金はその場でキャッシュで貰えるので、賞金を手にした瞬間、富豪になった気分でした(笑)

 

-- 準優勝の報告は誰にしましたか --
まず、母に報告をしました。深夜ということもあり、ちょっと寝ぼけていたけど、驚き喜んでくれました。 帰国後、温泉旅行をプレゼントして家族で楽しんで来ました。私がポーカーで賞金を得た時はこうして家族に還元することにしています。

 

-- MPCの前にWSOPにも参加していましたね --
今年のWSOPの経験が無かったら、MPCで結果を残せなかったかも知れませんね。 色んな方とポーカー談義をしたり、アドバイスをいただいたり、トレンドを勉強しましたが、 自分のプレイスタイルの確立どころか逆に崩していましたので、基本に返り、タイトアグレッシブなスタンスを選択しました。 その方が自分の望む展開に持って行けたこと、そしてストレスを感じずにプレイできることは大きいと思いました。 あと、スタックの使い方も戦い方もディープとは違います。そこをアジャストできたこと(応用を利かせれた)も良かったです。 WSOPレディースでもバブルラインでスタックを半分まで減らしてしまい、そこの課題は調整しないといけませんね。 最終的に22位でバストしてしまうのですが、自ら生んだミスで敗退してしまいます。 というのも、残り3テーブルの時点でスタック量は8位だったのにショートスタックをバストし損ねてスタックを削られました。 その後、スチールをAll-inで返されフォールドを3回繰り返し、みるみるスタックが減って焦ってしまいました。 持っていたスタックの三分の一になったけど、まだ焦るほどショートではなかったし、A3sなんかでAll-Inスチールする必要もなかったですね。結果、QQ持ってる相手がいてスチールに終わらずバストしてしまうのです。 この経験と反省がMPCで大きく作用しました。平常を保つことはポーカートーナメントにおいて簡単なことではありません。 私にとって大きな収穫でした。



-- ポーカーで対戦する相手はほとんど男性ですよね --
むしろ男性と戦うことの方がやりやすいです。 私はポーカーをプレイしている時に自分が女だと全く意識していません。 逆にレディースの方がプレイし辛いです。女の子からチップ獲ったりしちゃうと申し訳なくなっちゃいます。 ポーカーは女性でも男性に勝てる数少ないゲームの1つなので、男性のチップを奪う方がテンション上がりますよ。

 

-- 今までポーカーやっていて良かったこと --
友達がたくさんできたことが一番大きいです。 フェイスブックに共通の友達という項目がありますよね。学生時代の共通の友達欄を見ると20〜30人くらいしかいないけど、 ポーカープレイヤーだけの共通の友達は100人を超えているの。 ポーカーは友達100人できるんだよって勧めてあげたいですね(笑) ポーカーを始めていなかったら、友達になっていない方ってたくさんいるじゃないですか。 ポーカーが好きってだけで年齢性別問わず交流できて、ポーカーから離れた付き合いもたくさんして頂いてます。 そして、ポーカー好きの方は博識な方が多くて、色んな話をしているうちに私自身の視野も広がりました。 ポーカーを始めて本当に良かったと思っています。

 

-- 初心者にアドバイス --
私はストレートとフラッシュのどちらが強いかも理解していないところから、ポーカーを始めました。 ポーカーの上達ばかり意識するのではなく、テーブルを囲んだ人たちと会話を楽しみつつプレイしていると 勝ちたいって欲求は自然と沸くんじゃないかな。 1回勝ったりすると、もっと勝ちたいと思うし、勝つことが好きな人は上達すると思います。 まずはみんなで楽しむところから、始めてみてはいかがですか。 ある程度、プレイしている人たちは失敗したことを忘れない事、しっかり反省して次に進むことですね。


-- 各国のオススメのショップや食べ物 --
マカオはグランド リスボアのカフェのエビのビスクやスープはすごく美味しいです。 あとウィンにあるRed 8の小龍包は絶品ですよ。 ラスベガスは基本的に高いお店が美味しいです。そんな中でもRAKUという和食レストランが好みでしたし、 手頃な価格でした。そのRAKUの下のフロアの焼き肉屋さんもオススメです。 是非、立ち寄ってみて下さい。

 

-- ポーカーが上手い男性が好きですか --
共通の趣味を持てることは素敵なことだけど、ポーカー知らない人でも大丈夫ですよ。 ポーカーの上手い下手は気になりません。 中にはポーカーが強くなくちゃ魅力を感じないという女性プレイヤーもいるかも知れませんね。 私はポーカーだけじゃなく、他にも趣味があって博識な人が好きです。

 

-- 今後の目標 --
2013年残されたイベントは僅かですが、たくさんのトーナメントに挑戦し、ポーカーで少しでも多く稼いでみたいです。 今まで一人で戦って来ましたが、こんな私でも応援してくれる仲間やサポートしている方がいることは大変ありがたいです。 そんな皆さんの期待に応えたいと思っています。 これからも応援を宜しくお願いします。

 -- 最後に一言 --
I Love Poker!

 

インタビュー:カツマPokerJapan

 


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