interview_kihara
WSOP Naoya Kihara
キハラ ナオヤさん WSOP2012 Event #34: Pot-Limit Omaha / Six Handed Champion 日本人で初めてWorld Series of Pokerに優勝し、Gold Bracelet Winnerとなった。 東京大学理学部地球惑星物理学科卒業。東京大学在学中には将棋部に所属しつつ、 バックギャモンのプレーヤーとしても活動。

主な戦績

2012年 WSOP Event #34 優勝 $512,029

2012年 WSOP Event #39 25位 $21,015 

2011年 WSOP Championship 653位 $19,359 

2010年 WPT  Championship 64位 $19,310

木原さんはポーカーを始めておよそ3年という短い期間で世界選手権に優勝し、 オンラインプロとして生計を立てていたが、4000万円という賞金を元手に今後は ライブトーナメントにも盛んに出場するようです。WSOPでブレスレットを獲得することが 日本でポーカーを盛んにするきっかけになると期待している木原さん。 今後も日本のポーカー界に貢献していきたいと意気込んでる。
WSOP APPT
Shaun Deeb APPT

WSOP2012 Event #34: Pot-Limit Omaha / Six Handed Championの 木原 直哉さんにインタビューWSOP2012 Event #34で見事に優勝し、日本人初のブレスレットホルダーとなった木原さんに 優勝の感想とオマハについて聞いてみました。

 

-- まずは優勝の瞬間。その時の気持ちをお聞かせ下さい --
3日間のトーナメントでしたが、期間中は全く眠ることができなくて、すごく疲れていました。優勝した瞬間は「嬉しい」というよりは「終わって良かった」という気持ちでした。 実は今回、優勝したトーナメントには出るつもりはなく、翌日のEvent #37: Eight Game Mixに出るつもりでした。ですが、時差ボケで午前3時に起きてしまって、 そのままキャッシュゲームでプレーしてたのですが、正午くらいにつまらなくなって、優勝したトーナメントの案内を見つけたんです。あまり得意なゲームではなかったのですが、 出てみるかと思ってエントリーしました。1時間ほどのレイトレジストでエントリーしたのですが、15000点のチップが1時間で5750点まで減ってしまいました。 「あ〜出るんじゃなかった。$5,000のBuy-inは高いよ」なんて思った時間もありましたが、その後、2時間で2万点まで増やすことができました。 テーブル移動をするとトーナメント開始4時間程でスタックを10万点にまで増やしてるプレーヤーがいて、 私とShaun Deebでチップを奪い獲ってやりました(笑)。 そこからトーナメントを優位にプレーすることができたように思います。私にとってそのテーブル移動は本当に幸運でした。

 

-- トーナメントをどう戦ったか --
ファイナルより、ラスト2卓(セミファイナル)になった時にすごく厳しいメンバーに囲まれてしまいました。周りを見渡すとハイステークスでプレーしているような本当に強いプロプレーヤーしかいなくて、ショックが大きかったです。ファイナルテーブルのメンバーついては、その延長線上な感じだったので、それほど強い印象は受けなかったですが、目立つテーブルで皆に観られてプレーをしますので興奮しました。 2日目の最後の1時間でセミファイナルがスタートしたので、厳しい状況が1時間で中断して良かったです。あのまま続いていれば、格下の相手には通用する細かく細かくポイントを稼ぐプレーを続けて、彼らに負けていたとおもいます。 3日目からはスキルや経験では彼らの方が上なので、実力差が出ないような激しいプレーに切り替え、大きなスタックを賭けるプレーを心掛けていました。チップリーダーでしたが、それを失うかもしれないリスクを背負ってでもアグレシッブに攻めたことで、代わりに優勝の確率が上がっている確信があったからです。 ただ、勝率40〜50%あるオールイン勝負を5連敗してチップリーダーから陥落したのは辛かったですね。ギャンブルとかしたくはないけど、数学的にしなければいけないからする。私はギャンブルでのプレッシャーはそれほど感じません。オールインで負けることよりも、自分がベストのプレーが出来ないことの方が怖いです。勝っているハンドでコールされて、引かれて負けても、何の後悔もないです。ですが、ミスプレイや期待値を間違えたプレーをする・・・させられているのではないか?と、いう時が一番怖いです。

 

-- 印象に残った対戦相手はいますか --
Shaun Deebと初日から同テーブルで、スタックはお互いが1位と2位だったんですね。6〜7時間ほど激しくやり合いましたが、そんな強い相手とプレーしていたので、2日目がすごく楽でした。もちろんDay2に勝ち進んだプレーヤー達ですから、弱い人はいないが、彼ほど強いと思える相手はいませんでしたね。 あとはDay3でやりあったDavidi Kitai。ファイナルテーブルでは多分、彼が1番優勝する確率が高いと思われていたのではないでしょうか。その彼とオールイン勝負で初めて勝って、大きなスタックを得れたのは良かったです。 Joseph Cheongは注目するプレーヤーでもあり、友達でもあるのですが、一緒にはプレーはしたくないですね。特に僕の左に彼が来たら固く打つしかないですね。彼はチップを持てば、50%くらい参加して、その30%はチップを奪いますからね。とんでもないですよ。

 

-- 賞金の4000万円はどう使いますか --
今までは資金が豊かではなかったので、イベントを選んで出場してましたが、今後は全イベントに出場するくらいの気持ちで参加していくつもりです。日本人2個目のブレスレットも自分が獲るつもりで、次のトーナメントの軍資金に使う予定です。

-- 初心者が上達するためにはどうすれば良いですか --
ハンド数をこなすことですね。いっぱいゲームをこなさないと経験値は上がりません。ある程度まで上達したら、今度は海外へ挑戦してみてキャッシュゲームで勝つとかトーナメントの経験を積んで下さい。その積み重ねが次のブレスレットホルダーへの道に繋がるのではないでしょうか。あとは強いプレーヤーとプレーすることですね。 私はオンラインでもプレーしているのですが、その時のハンドを公開してチャットでこういう場合はどうするのかを議論してました。自分や仲間のハンドレビューについて話し合うことは上達の近道だと思います。 日本語の解説書はまだ少ないですが、洋書でもこれが良いプレーか悪いプレーかくらい理解できればいいとおもいます。英語ということで身構えず、上達の為だと思って気軽に手にとってみて欲しいです。 ポーカーはハンド作るゲームではありません。ポットを取りに行くゲームなんですね。相手よりキッカーが1つでも高ければ勝つし、勝っていればポットを取れます。微妙なハンド同士の時には、いかに相手を降ろせるか。良い手を待つゲームではないし、良い手を作るゲームでもありません。ポットを取る技術を磨いて下さい。 先程も話しましたが、私はハンドについての話や考え方、対等にアドバイスし合えるプレーヤーと一緒にいたいです。そんな仲間が増えれば増えるほど、日本人はもっともっと強くなれるはずです。

 

-- オマハについて --
オマハってプリフロップの時点ですごい不利なハンドってないですよね。どんな変なカードでも35%くらいの勝率はあります。フロップでの勝率がガラっと変わるところもオマハの面白いところでもあるし、現状のナッツ(最強カード)が何なのかを常に意識しなければいけないのもオマハならではです。そして次に落ちたカードがどちらによって有利なカードなのかも意識しなければなりません。これらを意識することによって、テキサスホールデムのレベルも上がったと思っています。 いま、ホールデムやオマハだけしかプレーしないトッププロはいないと思います。 プロは両方プレーしているし、今後キャッシューゲームのテーブルは、ホールデムよりオマハの方が 多くなるような気がします。トーナメントはまだまだホールデムの人気が続くでしょうが オマハは世界的にプレーヤー増加の気配はありますし、これから流行するものを予め勉強しておくことで最大限の利益を図れると思います。今のうち勉強していなければ、強いプレーヤーが増えてからでは本当に大変だと思います。

-- 日本でポーカーを盛上げるために何がしたいですか --
やはり、海外で勝利し名前が出ることが、日本での話題のきっかけになると思っています。 ブレスレットであったり、特にメインイベントでファイナリストになれれば、盛り上がるでしょうね。まずはそこからだと思います。大きな賞金を獲得すれば、自ずとメディアも動くでしょう。そのためにも、もっと良い成績を残していきたいです。 

 

-- 最後に一言 --
2個目も私が獲る

 

記事:カツマ(PokerJapan)


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