interview_nakabo

ナカボウ ヒロトシさん

2011年プロポーカープレイヤーを目指し単身マカオへ。
海外トーナメント16回のインザマネーのうち、 ファイナルテーブル9回。
準優勝2回の戦績。ACOP2012 Six-Handed Championship で念願の
初タイトルを獲得した。 現在、日本人賞金ランキング39位
(2016年10月28日現在)

主な戦績

2012年 ACOP Six Handed 優勝 HK$304,600

2012年 ACOP Turbo 3位 HK$27,900

2012年 MPCC Side 準優勝 HK$77,000

2012年 MPC Side 3位 HK$27,900

2011年 MPC Macau Millions 7位 HK$75,000

2011年 MPC Rebuy 準優勝 HK$56,400

2010年 MPC Red Dragon 7位 HK$111,000

 

※ACOP Asia Championship of Poker  ※MPCC Macau Poker Cup Championship 底抜けに明るい性格はトーナメントテーブルでも外国人プレイヤー達を和ませ、 そのキャラは誰からも好かれ、マカオでも大人気だ。 念願のタイトルを獲得したことで、挑戦の場をアジアから世界へとシフトして行く。 2013年は初のWSOPメインイベントに挑戦する。

(インタビュー動画)

-- 念願の優勝、初タイトルおめでとうございます --
いやー時間かかりました。正直、今までバッドラックがものすごく多かった。 フロップ以降のオールインの時に全部、勝ててました。 しかし、AK<A6 TT<66 の様にたった3アウツ引かれて負けてたんです。 今までのプレーは間違ってなかったと改めて確信が持てました。  

 

-- トーナメントを振り返ってみて --
サイドイベントということもあり、そんなに固くならずに、プレイしていました。 今回優勝したSix-Handedは実は序盤から成功していたのです。 33でレイズインした時のハンドです。後に3人がコール。 フロップでセットになったのです。923のレインボー、全く危なげないフロップが出ました。 フロップでコンティネーションは絶対打つので、相手3人ともコールしてきました。 ターンで9これで私はフルハウスです。 そこで、相手に9を持っているプレイヤーがいることを前提に、そして私が9に困ってる風にターンで ミニマムベットを打ちました。そしたら、コール・コールと来て、何と1人が10,000点スタートの トーナメントなのに8,000点のオールイン♪もうね、多幸感でした。もちろんスナップコールです。 だって923の9ですよ!92・93持ちがいるとは思えないでしょう。 どんなレイズが来ても僕にはバリューだし、コールをして欲しいからポットを作ってただけなんですね。 そしてショウダウンすると、相手はJ7のドローイングデッド♪ 笑いが止まりませんでした。それで開始から一気に25,000点のスタックを持てたのです。 中盤以降はITM(インザマネー)直前にハンドが入りだしました。いくらチップリでもハンドが入らなければ勝てないですよね。 相手を削ることは出来ても勝ちきれないですね。その勝負所で引き負けなかったし、コインフリップにも負けませんでした。 3Wayのオールインで2回勝ったことも大きかったです。ですが、2回ドミネート勝ちしているハンドで、引き負けてしまいました。

 

-- 2度の準優勝があり、3度目のヘッズアップはいかがでした --
全く過去のことは過ぎりませんでした。 というのもトウマさんがコインフリップに負けた次のハンド... ブラインド5k/10k 彼はSB(1BB持ち)でしたので、間違いなく残りのスタックを入れます。 BBには超タイトなプレイヤーでした。そこでBTNの私のハンドはKK。 スチールだけでなく、BBのチップも全部奪いたかったので、敢えてトウマさんの1万点を スチールする風なミニレイズを入れました。するとBBはコールし、フロップはQハイ。 そしたら、何と超タイトなBBが先入れオールインしてくれました。(BBはQヒット) スナップコール。そのまま逃げ切り、スタックを280kまで増やし戦線復帰です。 その後、残り4人(4位)の時に 88>AKで フロップK77 ターン 8 リバー A で勝つことができました。 そこで、僅差でしたがチップリに返り咲いたのです。 その次に3位の人とコインフィリップにも勝利し、マンモスチップリになりました。この3連勝が僕の優勝を決定付けましたね。 その後、2位のプレイヤーとディール(賞金分割)して一緒に3位をやっつけましょうと話した矢先の事です。 彼、BTN、私SBの時にオールインが飛んで来ました! 「え!?」と思いましたがハンドを見るとJJ。私は全く負ける気がしなかったのでコールして勝利しました。 そしてヘッズアップでは1.5M VS 300k の勝負となりました。巨大なスタック差のおかげで、ハンドは2枚のカードを見る必要はありませんでした。 1ハンド目はKが入っていたのでオールイン。相手フォールド。 2ハンド目は相手SBが降りました。 3ハンド目に1枚見るとAが入っていた。さっきはKで次にAはツイてるなと思っていました。 ヘッズアップなので、A1枚で十分じゃないですか。そしてオールインを告げると相手は コールしてKQを見せました。そして僕は1枚しか見てなかったのですが2枚目を見るとAAだったのです(爆)

 

-- 優勝直後の気分はいかがでした --
本当、気持ち良かったです。実はファイナルの朝に嬉しくて、めっちゃ楽しくて私は涙していたのです。 だって、スーパーチップリーダーで優勝する可能性を持った状態で最終日をプレイできるなんて最高に幸せじゃないですか。今までポーカーをやって来て良かった。頑張って来て良かった。そこに感動してたのです。 ポーカーやっててチップリ程、楽しいものはないですよね。 そして、チップリのまま勝つのは気持ち良いです。確かにチップリは優勝できないジンクスはありますが、 私もファイナルテーブルで危ないシーンがありましたしね。チップリーダーのまま駆け抜けるって、 実力のまま勝てた証明にもなると思います。

 

-- ナカボウさんはリーディングに定評がありますね --
確かに相手のハンドレンジを読むことに自信は持っています。 そして自分のハンドレンジを隠す努力をしています。 マージナルなハンドはハイペアに見せますし、ハイペアはマージナルなハンドに見せています。 それを繰り返すことにより、相手は混乱しますし、それを僕は冷静に分析して相手のレンジを読んでいます。 (アウツを)引きに行くか、相手を降ろしに行くか、それだけのことです。    

 

-- 過去のハンドをよく覚えてらっしゃいますね --
それだけ、一生懸命プレイしているという事です(笑) でも、ハンド履歴を書いている訳ではないのですよ。そんな歴史を書いたところで役に立ちませんし、読み返す物でもないしね。 僕はプランを書くようにしています。トーナメントでよくメモをしているのは、このブラインドに対して、いくらでレイズインして、スタックはいくら必要か、 ポット計算をミスしないようにメモをしています。

 

-- リスペクトするプレイヤーはいますか --
僕はマカオだけしか見ていませんから、世界のことは分かりませんが、レイモンドはレイモンドらしさが、 復活した感はあります。ソウルのサイドイベントで勝ってから、調子を戻しましたね。 そう思うと、きっかけって分からないもんですね。 ヴィヴィアンは非常に巧いプレイヤーです。タイトアグレッシブで、ショートでランする姿をよく見ますが、 それでも、確実にITMするトーナメントにおいて大切な堅実さを持っています。 彼女のスキルは非常に高いと思いますので、彼女のプレイは学ぶべきですね。 日本人にも素晴らしいプレイヤーがたくさんいます。中でもトウマさんは獲得賞金ランキングが同じくらいなので良いライバル関係でいれています。 今回(ACOPメイン)で抜かれてしまいましたが、また追いつきますよ。 また、今回のACOPでマカオに来たジョセフ・チャン。彼のプレーをWarmUp、メイン、ハイローラーと見学しましたが、 序盤からディープスタックを築くのがとてもうまくマカオには余りいないプレイスタイルです。 プライベートでも親しくお話ししてくださり、人としてもすごく尊敬するプレイヤーです。

 

-- カッコ良いヘッドホンをしてますね --
そうですね。自分のイメージに合わせて最近Bowers & Wilkinsを愛用しています。軽いし音も良いし、最高です。 プレイ中は邦楽・洋楽問わず様々な音楽を聴いています。テンションションを上げたい時は大好きなLady GagaやBlack Eyed Peasを聴くことが多いです。 でも、最近気づいたことがあるのです。自分のテンションが上がる曲ばかり聞いていると、疲れるんです(笑) トーナメントの途中でも、まったりしたい時間帯ってあるじゃないですか。その時の為に邦楽も入れてみました。純恋歌の「桜」やケツメイシの「LOVER」 そして、外せないのはAKB48の「ヘビーローテーション」これだけは譲れないですね。 これ聞いてると本当、癒されるんですよ。

 

-- ポーカーの出合いは --
ブラックジャックは海外でもやっていました。ポーカーは渋谷のGIGOが始まりですね。 そこにデモテストしていたSEGAのポーカーゲームがあったのです。それに夢中になり、テキサスホールデムってなんて面白いんだと思いましたね。しかし、その筐体が撤去されてしまい、ポーカーをプレイできる場所はないかと尋ねたら、渋谷のジャック(現在閉館)という店を紹介され、いきなり優勝したんです。 その後、転々と色んなお店でプレイし、アキバギルドへ行き着きました。

 

-- PokerStars Team Asia を目指していますか --
木原さんTeamOnlineに入られたことは素晴らしいと思います。 私も日本人プレイヤーの為にもTaemAsiaに加入出来れば、ポーカー普及に役立てると思っています。 アミューズ上がりから、プロになったなんて夢を与えれると思いますし、ポーカー界にあるチャンスは 平等なんだと知ってもらいたいです。僕はたまたま家業を継ぐことになり、東京から実家へ戻りましたが、 その前にどうしてもポーカーをやりたかった。母に「ポーカーで食べたい」と嘆願して、去年はマカオに住んでキャッシュゲームや デイリーのトーナメントに出てました。ポーカーを本業として生計を立てることは本当に難しいことです。 なかなか容易ではありませんが、それでもポーカーで夢を見たなら、それを追いかけて欲しいですね。 ただ、スポンサーも付かずに、それだけで生きていくのは大変なことです。 ポーカートーナメントは優勝者しか本当の良さを味わえません。ITMしてBuy-inの2〜3倍、ファイナルで約10倍(マカオ)10回トーナメント参加して 何回ファイナルに残れるかですよ。それでやっとオッズに合うし、優勝して40倍弱、それでようやく元が取れる厳しい世界です。 WSOPなら1回ファイナルへ進出するだけで素晴らしいオッズが出ますよね。いつ決断して実行に移すかですね。

 

-- ポーカーを続けて良かったことは --
やはり今回、優勝できたことです。Event 6 Six-Handed辺りから世界中のプロがマカオにやって来て、 そのメンバーの中で勝てたのは重要です。 今回のACOPタイトルイベントは如実にスキルの差が表れた大会でしたね。 サイドイベントとはいえ、MPCのサイドイベントとは違い、ACOPのタイトルを獲得したことで 僕は次のステップへ進むことができます。 というのは、ようやくラスベガスで戦えるという事です。今まで何度もポーカー仲間の誘いを断ってきましたが、 ポーカーの本場であり、最高峰ラスベガス・・・そりゃあ挑戦したいですよ。 マカオでもそうですが、シート表を見た時に、EPTチャンプであったり、何らかのタイトルを持っていたり調べますよね。そこで相手のプレーを読んだり、学んだりするわけです。 僕は僕の名前を見られた時に、人に誇れるタイトルを獲ってから挑戦したいと常々思っていました。 PokerStarsMacauを愛し、マカオで成功しようと今までを生きて来て、 そのマカオで勝てないからベガスへ来たなんて思われたくないのです。これで、ようやくWSOPに挑戦することが出来ます。 皆さん期待して下さい。

 

 

-- 最後の一言 --
「D-Plane」

 

インタビュー:カツマ(PokerJapan)

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