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シマダ シンヤさん 東京大学法学部およびノースウェスタン大学ロースクールを卒業。 米国留学中にポーカーに出合う。帰国後も各種団体でアミューズメントポーカーをプレイを続け、2008 年よりWSOP など海外トーナメントに出場開始。ある日銀座のとあるBARにて、Doyle Brunson のSuper System 2 の翻訳を数人の仲間に紹介したところ好評だったことに気をよくし、2008 年2月、海外と日本のポーカー戦略に関する情報格差を埋めるべく、海外のポーカー戦略等を紹介するブログ「ポーカーの高速道路とけものみち」を開始。3 年で約50万アクセスを記録する。

主な戦績

EPT Season8 London #17 優勝 $69,162

WPT National Series Paris Open of Poker 準優勝 $87,238

Barirre Poker Tour Bordeaux 10位 $7,921

2011年10月から半年間の成績は、ライブトーナメント入賞率37%、入賞金額約1,400万円、投資利益率約1,000%に達する。WSOPブレスレット獲得を本気で目指す日本人プレイヤーの一人。 現在、日本人獲得賞金ランキング8位(2012年4月1日時点)ポーカーの高速道路とけものみち WPTN
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Day 4 du WPT National Series: <逆転リバーAセット>
WPTN Aviation Club France

WPTNで準優勝をしたシマダシンヤさんにインタビュー。 ことし3月17日〜24日にパリ(Aviation Club de France)で行われた、 World Poker Tour National Series Paris Open of Poker(WPTN)で、 見事準優勝を果たしたシマダシンヤさん(35)に大会や、今後の目標などについて聞いた。

 

-- 先日のWPTNでの準優勝おめでとうございます --
ありがとうございます。全体で10日間くらいの大会だったんですけど、途中からすごく好調でした。3日目からずっとチップリーダーだったので、あのまま優勝できればすごくカッコよかったんですけど、最後の2人のときに技量が及ばなくて、一番悔しい順位でした。

 

-- インターネットで中継もされていたこともあって、日本からみんなで応援していました --
自分の身の回りの友人とか、ブログの読者は応援してくれているとは思っていたんですけど、WPTの放送関係者が言うには日本から1000人くらい見ていたらしい。放送を見てるのはフランスからのアクセスがほとんどなので、ファイナルテーブルが始まったあたりで、「お前は一体何者なんだ」と驚かれました。母国からの視聴者が1000人も見ているならカッコ悪いことできないなと気合が入りました。 ここ1年くらいヨーロッパを中心にトーナメントに出ているんですけど、ヨーロッパでは日本人はほとんど私1人なんですよね。トーナメント中、ツイッターやフェイスブック、ミクシーで友人とは連絡を取り合ってはいるんですけど、時差の関係もあってやっぱり孤独感が強いしずっと黙々とやっている感じでした。今回はリアルタイムで多くの方に応援してもらって、すごく励みになったし、涙が出るほど嬉しかったです。本当に応援してくれてありがとうございます。

 

-- いつもどこでポーカーをされているのでしょうか --
今はパリに住んでいて周りにポーカールームとかはいっぱいあるんですけど、普段はオンラインを含めほとんどポーカーをやっていません。日常生活でやっていると時間が足りなくなりますし、私はアマチュアですから、ポーカーばっかりやっているのは普通の人間の生活としてどうかなと。その代わりに、大きい大会があるときには2ヶ月に1回ほど休みをとって、家族と一緒に旅行がてら参加するという感じです。 ロンドンのEPTサイドイベントで運よく優勝できたので、その後は家計を圧迫しない形で旅費とバイインを出るようになりました。この半年だと、マラケシュのWPTとパリの大会に2回でて、EPTドーヴィルのサイドイベントに2つほど出て、あとはボルドーで10位に入ったトーナメントに出ました。この半年で7回ライブトーナメントに出て、そのうち3回インマネで、インマネはすべてファイナルテーブルまで残っているというのは、自分でも出来すぎの結果だと思っています。このあとは4月末にモナコのモンテカルロでEPTグランドファイナルという大きな大会があるのでそのメインイベントに出場して、あとは7月のWSOPのメインイベントと9月のWSOPヨーロッパメインイベントに出場する予定です。

日本人ランキング8位(2012/4/1時点)
-- ポーカーが強くなったきっかけは --
去年のラスベガスのWSOPのときに、ポーカー仲間とジョセフ・チャンのWSOPのハンド公開の動画を見ながら、このプレーはどうだとか、夜中遅くまでみっちり議論をしたんですよ。そこで、古い友人に教わったことは、まさしく目から鱗が落ちたという感じで私にとっては非常に新鮮な知識でした。早速その翌日にブラフだけでどれくらい勝てるかやってみたら、ガンガンと相手が降りてくれた。そこからブラフとターゲットにする相手の選び方に注意するように心がけていたら、いきなりロンドンのEPTでうまくいったんです。これまでとの一番大きな違いは、ブラフが強く使えてきた事だとおもいます。プリフロップでライトに3ベットをすることで、本来取れるはずじゃなかったポットを取れるようになった。プリフロのレイザーにコールしてパッシブにやっていたときに陥りがちだった、フロップ後の微妙な状況でのコールによる損失を減らすことができるようになりました。あと、ここ一番のビッグブラフで大きなポットを取れるようになったの大きいです。 最近は、去年のWSOPメイン以降、ダイジェストだけでなく、すべてのハンドを放送するポーカートーナメントの動画が増えてきていいます。それを見ると、テーブルダイナミクスが分かってすごく勉強になります。テーブルダイナミクスはとても重要だと思います。本や動画ではハンドやベッティングについて書いたり解説をしていますが、全てのハンドを放送することでテーブルが刻一刻と変化する状況に合わせたハンドやベッティングが重要だと理解できます。私はジョセフ・チャンほどアグレッシブになれないので、去年WSOP3位のBen Lambのプレイや2010年のチャンピオンのJonathan Duhamelのプレイをよく参考にしています。Duhamel については、EPTドーヴィルのサイドイベントでほぼ1日ずっと同じテーブルでプレイしたので、とても勉強になりました。これまでのようなダイジェストを編集している動画と違ってどんなハンドでスチールや3ベットをしているのか、どんなハンドではフォールドしているのかがすべてわかるので、すごく勉強になると思います。時間がかかりすぎて退屈なのが難点ですが(笑)
-- 今回のWPTNでは、どう戦ったんですか --
今回の大会は、パリ市内の大会では過去最大の参加人数だったようですが、バイインの金額が1500ユーロと少なかったこともあって、EPTと比べるとレベルは高くなかったようです。ただ残り3テーブルになるとほとんどがプロでした。 1日目はそんなに調子は良くなかったんですけど、2日目からブラフが効きはじめたのでチップを増やせたので、そこからはうまい選手とはバッティングしないように、負けても被害の少なく済むショートスタックのプレイヤーをターゲットにしました。
-- 特に印象に残ったゲームはありますか --
2日目の残り3ハンドで終了という時に、私はフロップでQのセットになって、相手はAQのQヒットのフラッシュドローだった局面です。2人とも平均の倍くらいチップを持ってたので、かなり厳しい勝負になりました。お互いに降りられなくてフロップでオールイン対決になってしまった場面です。結果的にはなんとか逃げ切ったのですが、もうターンとリバーでは眼からビームが出るくらいにテーブルを凝視してました。この大きな勝負でアベレージの3倍ほどでDay3に進んだというのが、このトーナメントはいけると思った1つめの勝負でした。 その次は、インマネが確定した残り18人の時でハンドがAA、ターンでオールインになりました。私はフォールドしてもその後も勝負できたんですけど、相手のテーブルイメージがすごく悪くて、絶対にブラフでオールインしていると読みました。でも、コールして相手がハンド開ける「8のセット」もうね、目の前が真っ暗になって、「なんでオレは降りれなかったんだ、Aポケのバカ!」って死ぬほど思いました。遂に私もここで終わりかと思ったら、まさかの奇跡ですよ。「リバーでAとか」相手は呆然としてましたね。私も相手に負けないくらい呆然としてましたけどね(笑)もう、その後はガッツポーズ出まくりで、もう自分は無敵なんじゃないかなと思いましたね。ここでダントツのチップリーダーになれたので、他のプレイヤーよりも精神的にもスタック的にも優位に立てました。 3つ目は、ファイナルテーブルでブラフ合戦をずっと繰り返してきた2009年WSOP3位のプロのアントワンとの対決でした。KQのブラフで100万くらいのベットしたら、オールインされたときです。KQなんでコールなんて絶対できないんですけど、向こうはKKを持ってて、本当にこんなときに当たるのかと思いましたね。そこで降りられるようなサイズのブラフをちゃんとできていたのが良かったとおもいます。 【実はこのシーンなんですけど、アキバギルドのモニターでみんなで見てました。まさか、コールしないよなって皆で盛り上がってたんですが、ここでコールしたらシマダ本を捨てるまで言ってました(笑)】 最後はヘッズアップの最初のハンドでA8s、相手がT7sで7が2枚落ちた勝負ですね。結局そのまま負けちゃって。あれでそのまま勝ってれば優勝できたと思います。


-- 日本のトーナメントとは違いますか --
それはやっぱり違います。日本のショートスタックのトーナメントの戦い方は若干キャッシュゲームに近いということ。日本ではせいぜい2日のトーナメントがあるくらいで、今回のようなディープスタックのトーナメントではないので全く違うゲームと言ってもよいと思います。 日本のトーナメントでも上手なプレイヤーは、コンスタントに上位に残る素晴らしいプレイヤーは大勢います。ですが優勝については、一番ハンドが良かったプレイヤーが勝つような、一種の我慢大会になってるんですよね。海外のディープスタックトーナメントでは良いハンドを待ってるだけでは勝つのは難しく、凄まじく運があっても海外ではファイナルテーブルには届かないんですよね。インマネぎりぎりを目指す戦い方とは違った戦略が必要なのですが、それをトーナメントで試すことができないのが、日本のポーカーです。しかし、最近では多くの日本のポーカースポットでプレイヤーがポーカーを知ってくれています。そして多くのプレイヤーが海外でポーカーにチャレンジしていることは素晴らしいことだと思います。

 

-- 書籍やブログでポーカーについて書かれていますが、どういう思いで掲載しているのですか --
私も日本の先輩方にいろいろ教わってここまでできたということもありますので、自分もお世話になった人たちと同じように、日本のポーカー界に貢献したいという気持ちがあります。日本人は言葉の面ですごくハンデがあって、海外にある最新の戦略を入手するのが困難な環境にあるとおもいます。ですが、自分は幸いにも英語を読んだり書いたりするのは得意なので、翻訳することで日本のプレイヤーに貢献できれば嬉しいです。 あとブログで自分のトーナメントのレポートをしているのは、誰かに教えるということではなくて、自分が後で読んで振り返るために書いています。大きな大会に出るときは、同じミスをしないように自分で書いたものを見るようにしています。復習にもすごく役立ちますし、皆さんからのコメントが自分の考えを洗練させることにもつながるので、お世話になっています。これはこれからも続けていきたいです。


-- シマダさんの今後の目標は --
目標はやっぱりWSOPブレスレットなど3大メジャータイトルですね。まだWSOP、WPT、EPTといった3大メジャー大会でタイトルを獲得した日本人は1人もいないので日本人初のタイトルを取りたいです。もし日本人初のタイトルが取れなくても、今度は日本人初のトリプルクラウンを目指したいと思っています。3つ全部制覇したいとおもっています。 昔と違って、諸先輩方が実績を見せて来てくれていますので、3大メジャータイトルも日本人が目指しても全然おかしくない目標だと思っています。その中で自分が最初に取れれば良いと思っていますし、私はアマチュアですから、専業でなくても頑張ればブレスレットを取れるということを実現したいという思いもあります。

 

-- 日本の皆さんにむけてのメッセージをお願いします --
最近はマカオポーカーカップやAPPTなどの大会も人数が集まって良いと思います。 レッドドラゴンはとても良い大会で、昔だと海外の大会に日本人が100人以上も参加するなんて考えられなかったので、ポーカースターズマカオは日本人のポーカーの振興には一番貢献している団体だとは思います。ここで腕を試しながら、最終的にはWSOPを目指して欲しいと思います。海外でプレイしていないけど、日本には多くの素晴らしいポーカープレイヤーがいることを私は知っています。ほんの少しの勇気を出して、海外に挑戦してみて下さい。きっと良い結果が待ってるはずです。 

 

-- それでは、最後に一言 --
ポーカー王におれはなる!

 

インタビュー:むねを(アキバギルド)



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