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準優勝からの優勝!
JACKさんインタビュー(完全版)

 


JACKさんの略歴 :本名、エミン・ユルマズ。ホールデム歴 3 年、5 カードドロー、スタッドなどその他ポーカー歴 20年。
2004年、東京大学工学部化学生命工学科卒業。
2006年、東京大学新領域創成学科修士課 程修了。
2006年、野村證券株式会社入社。同社で企業情報部に配属 M&Aアドバイザリー業務な どに従事。同社退社後現在、複眼経済観測所・取締役を務める。






・ポーカーと株、ポーカーと人生
古賀:ポーカー・プレーヤーズ・チャンピオンシップ(略称:PPC)での優勝、おめでとうございます!前回 は準優勝、そして今回は優勝となりました。「2Day イベント」の PPC では、前回 287 名、今回 261 名 のエントリーをいただいています。今の率直な感想をお聞かせいただけますか?

JACK:ありがとうございます。こちらこそ、いつも素晴らしい大会を開催していただき感謝しています。 優勝できて本当によかったです。

古賀:前回は、くりあつさんのショートスタックからの大逆転劇で優勝を逃してしまいま したが、今回はキッチリとDay1チップリーダーのまま優勝されました。これだけのプレーヤーが参加されるイベントで、2回連続「ヘッズアップ」まで進むのは、確率的に尋常ではないと思いますが、ここについてはどのようにお考えですか?

JACK:おっしゃる通り、2 回連続でのヘッズアップは確率的にはかなり低いです。ポーカーも積み重ねが大事だと思います。前回の準優勝で獲得したプロ契約で10 月にマカオに行ってきました。そこで参加した サイドトーナメントでも4位になって賞金を獲得しました。ファイナルテーブルの経験が増えれば増えるほどプレーも確立して来ている気がします。ポーカーは「運」の要素を含みますが、最終的には「スキルゲーム」です。知識と経験の積み重ねが結果に繋がると思います。



(前回行われたPPCでのヘッズアップ。左:くりあつさん 右:JACKさん)


古賀:運とスキルの融合ですね。今日はその辺りを含め、ジャックさんのポーカー戦術をお聞かせください。

JACK:はい。ポーカーは株と似ています。例えば、ポーカーの「ハンドセレクション」と株の「銘柄セレクショ ン」は似ていますよ。ポーカーも株も運まかせにはしません。もちろん、その時々の運はありますが、極力そういうものを削っていくんです。 例えば、ポーカーのフォールドは株の損切りに近いですね。10 回のハンド中、3 回程度しかシナリオ通りにならないから、もしよくない手の時は、さっさと下りればいい。運だけに任せたら勝つか負けるかは、本当は五分五分です。重要なのは勝つ時は大きく勝ち、負ける時は小さく負けることです。そのためには負けたら早く「損切り」をする。損を早く確定してしまった方が戦術としてはいいんですよ。

古賀:ポーカーのフォールドは、株の損切りですか・・・

JACK:人間は「損をしたくない」と考える性質があります。損をしたくないから、損が大きくなって耐えられなくなるまで損切りしない=カードを手放せない。中途半端で悪いプレーになります。勝っても負けても、自分のプレースタイルを持つことが大切ですね。その方が次につながります。
ポーカーは人生だと私は考えています。ポーカークラスを小学校から導入したいくらい(笑)。そして、ポーカーでは生き残ることが大切です。 感情が入りすぎると負けるし、固定概念が強すぎてもダメ。冷静な判断が必要です。時にはリスクを取りに 行くこともあり、自分が確率的に勝っている時(=勝率 50%以上)に取るリスクは良いリスクで、そうでない時は悪いリスクです。学校も仕事もすべてこの理論は通用します。ポーカーはこれを教えてくれるから本当に奥が深い・・だから人生です。






・ポーカーも株式投資も重要なのは「ストーリー」
古賀:それでは、一番印象に残っているハンドについて教えていただきたいです。

JACK:ポーカーは後で自分がプレイした重要なハンドの反省会をやりたいので重要なハンドのメモをポーカーアプリで取っています。ジャパンオープンPPCで今回一番重要なハンドは 1 日目の最後にプレイしたハンドです。 このハンドで私は 1 日目のチップリーダーになり、その後も最後までずっとチップリを維持しました。


2000-4000 のブラインドでカットオフから A・10 オフで レイズ。BB がコール。フロップは 10・4・9 のレインボー。私は 12000 ベット、BB は 35000 にレイズ、私は 70000 にリレイズ、BB はコール。この時点で私は、BBが 10 でレイズしたというのは分かっています。9 やセットはジャストコールしたでしょう。レイズしたのは私のハンドをツーオーバーと読んでいるからです。私のフロップリレイズは持っているハンドはオーバーポケットか A・10 だと相手に伝えています。そしてターンは9です。私は相手が9持っていないと読んでいたので7万ベットしました。そしたら BB は残りの 16 万 5 千でオールインしました。10 ではなく 9 持っていたのでしょうか?相手のプレイヤーはよく知らないし、可能性はあります。しかし、どうも私をフォールドさせたいベットに見え、 悩んだ結果コールしました。相手は 7・10 オフで相手の勝ち目はありませんでした。そして、リバーは♣6、私のほうがわずかにチップが多かったので BB は飛びました、私はほぼダブルアップすることができました。このトーナメントに勝ったのはこのコールができたからだと思います。


私は株式投資の専門家ですが、株式投資もポーカーも相手に語るストーリーが大事です。ストーリーに一貫性がないと見破られます。ストーリーを描けない企業の株価は冴えないし、ストーリーに
一貫性のないブラフは成功しません。






・カウボーイハットを身に着ける理由
古賀:なるほど、それではトルコのことを少し聞かせてください。トルコ近郊にカジノはありますか?

JACK:キプロスにあります。近年は、大型IR導入に向けた動きがあります。

古賀:代表的なトルコ料理は何でしょう? ケバブは皆さん知っていると思いますが・・・ 東京でのお勧めトルコ飲食店は?

JACK:「フムス」というトルコ、ギリシア、キプロスなど、中東の広い地域で食べられている伝統的な料理があります。ヒヨコマメと胡麻ペースト、オリーブオイルなどを混ぜた食べ物です。簡単に作れますよ。トルコレストランですと、阿佐ヶ谷の「イズミル」にたまに行きますね。

古賀:フムス、ぜひ挑戦したいですね! 最後に、日本のポーカートーナメント全般について、ジャックさん のご意見をお聞かせください。

JACK:私はトーナメントの時は、いつもカウボーイハットを被ったり、ジャケットやネクタイをしようとしています。ゲームと他のプレーヤーに対してのリスペクトからです。もともとカジノは「ドレスコード」のある場所。007の映画のように、かっこいい紳士がいて、ドレスアップした「ボンドガール」が大勢いた方が楽しいです (笑)。この間のJOPTのように、成人式の着物の人がいたりと色々なお洒落、TPOがあった方が、現場は成熟して楽しいと私は思います。

古賀:お話とても参考になります。ありがとうございました。



 









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