APT Championship, Taipei 2025 National Cup Championship 優勝 Ruiko Mamiyaさん

APT Championship, Taipei 2025

National Cup Championship

Ruiko Mamiyaさん

 

まずは優勝おめでとうございます!今回のNational Cup Championshipを制した率直な感想をお聞かせください。

ありがとうございます。Day 1Aの人数を見て「これは賞金が大きくなるから、宝くじを買う感覚でちょっと出てみようかな」みたいな軽い気持ちで参加したので、「あ、本当にこういうことあるんだな」と。
しかもDay 1を2回飛んで帰るつもりだったところを、友人のトモユキに背中を押されて3回目のエントリーして通過できたので、本当に数々の巡り合わせがすべて噛み合った優勝だと感じています。

最後足を止めてくれたトモユキさんには感謝ですね!
APTの中ではMain Event以外で最大のトーナメント、2,398エントリー、そしてAPTC初の女性チャンピオンという点についてはいかがですか?

本当に光栄ですし、嬉しいです。大きいフィールドは運の要素も大きいですが、その中でも勝ち切れたことは自信になります。周りからも「ようやく大きいところを獲ったね」と言ってもらえました。

Day 1はショートでの通過でしたが、つらい展開が続いたのでしょうか?

かなり苦しい展開でした。Day 1の最後はアベレージが15BB前後まで下がっていて、バブル時にAA vs AAのチョップもあり、まったくスタックが伸ばせませんでした。今年に入って大事な場面でAA vs AAのチョップがすでに3〜4回あって「またこの流れか…」と落ち込みつつも、なんとか通過しました。

やりきれない気持ちがDay 1ではあったんですね。
Day 2では、その流れが嘘かのような怒涛の追い上げがありましたね。ターニングポイントだと感じた場面はありましたか?

序盤にランナーランナーのストレートでのダブルアップがあり、そこから15BB以下でずっと耐え続けてました。最低で6BBまで減らしましたね。オールインしてダブルアップしたかったけど、タイミング悪かったのかコールしてくれる人がいませんでした。
本格的に増えたのは残り4テーブルのあたりで、プリフロップでAAをあえてコール止めして、フロップでオールインを受けてもらえたハンドが大きかったです。
これまでのテーブルの傾向から、3-betやオールインはコールしてもらえないだろうと思い、ポジションも良かったのでコール止めの方が利益的だと判断しました。
相手はガットショット+フラッシュドローでしたが、無事抜けてダブルアップすることができました。

テーブルの傾向を読みつつ、リスクをとったプレイが吉と出ましたね!
ショートの時間を耐えながら、自分が勝つ戦略を見出すところに経験値を感じますね。

普段爆発的にスタックを増やすことがあまりないので、むしろショートの方が慣れてるな、って思いますね。あまり良くないかもしれませんが(笑)
でもその慣れがあるからこそ、ショートでも焦らない強みがあるのかなと。それが私らしいのかな、なんて思います。

それを強みに変える姿勢が最高にクールだと思います!
ファイナルテーブルはいかがでしたか?序盤に99 vs AQoのフリップで負けたシーンがありましたが。

後になって、オールインにコールしなくてもよかったなって思いましたね。友達に話したら「ギリギリコールしていい」と言われましたが、「まだ受ける時間じゃないな」と後から思いました。

99はいいハンドですが、際どいラインですね。
コールせず、チップを持ったまま立ち回った方がよかったなって、後から思ったんですね。

フリップになる前、ファイナルテーブル開始して何ハンドかポット取ったんですよね。コールせず、この立ち回りだったらもっと安定して上位を狙えてたと思うので、コールしなくてもよかったなと思っています。
結果コールして負けましたが、ショートの方が逆に落ち着いてできるかくらいに思ってたので、そこはよかったかもしれません(笑)。

そこは怪我の功名?ですね(笑)
そこからは勝ち残り、残り3人の場面で、AK vs A6を制してましたね。

あれは「あ、そのまま勝つこともあるんだ。」って思いましたね(笑)。
3人でディールが決まった瞬間、私以外の2人が激しく打ち合っていて、「この人達のスタックが合体したらどうしよう」と思っていたので、後のヘッズアップも含めてフリップ勝ててよかったです。

レポーティングを見ても2位と3位の方はかなりアグレッシブでしたね。
そんな相手の印象を含め、ヘッズアップ相手に致命傷を負わせたAQのことについてお聞かせください。
ターンでチェックレイズを受けた瞬間はどんな心境でしたか?

BTN/SB Mamiyaさん AQ♠♣ raise 3.2m
BB Wei Chun Kuoさん call

Flop Q♠T♣2♣
Wei Chun Kuoさん check
Mamiyaさん bet 1.7m
Wei Chun Kuoさん call

Turn 5♥
Wei Chun Kuoさん check
Mamiyaさん bet 3.7m
Wei Chun Kuoさん raise 10m

チェックレイズされた時、「あ、これはコールしたらリバーで必ずオールインしてくる」と思いました。想像のつかないプレイをしてくる方でしたし、AQはしょうがないと思えるハンドだったので、ターンの時点で「オールインまで持っていこう」と覚悟を決めてコールしました。

River J♦
Wei Chun Kuoさん All-In

そして実際にリバーでオールインが飛んできましたね。

はい。もう一回プリフロップからの流れを思い返し、「やっぱりどう考えてもコールだな」と決断してコールしました。
ターン時点である程度予測していたとはいえ、ヘッズアップ始まってからそんなに時間経っていなかったので、入念に検討しましたね。
相手のハンドは検討したレンジに入ってるものだったので、よかったです。

Mamiyaさん call
Wei Chun Kuoさん showed Q4♥♥

冷静に判断してのコール素晴らしいです!
ここでようやく優勝が見えたっていう感じですかね。

そうですね。相手は6BBになって、1,2回ダブルアップされても大丈夫なくらいスタックを持っていたので、余裕はできましたね。
でも歯を見せると負けるってよく言うので、最後まで油断せずプレイしました(笑)。
1回目のオールインは負けましたが、2回目できっちり勝てたのでよかったです。

ウイニングハンドのA5、最後リバー落ちた瞬間はどんな心境でした?

「あ、捲られないこともあるんだ。」でした(笑)。
AK vs A6の時もそうでしたが、常に悪い想定しながらプレイするので、勝てて本当に安心しました。

最後の瞬間までMamiyaさんらしいです(笑)。
今回APT Championshipのプレイヤープールやプレイの傾向って、普段と違いあったりしましたか?

今回は明らかに欧米のプロが増えていて、WSOPで見かけるような人たちも参加していました。
NLHもMIXも欧米プロの割合が増えていて、普段より明らかにレベル上がってましたね。
「これのために初めてアジアに来た」というプレイヤーもいて、APTが世界的イベントになったんだなと実感しました。

そんなハイレベルな中での優勝、本当に素晴らしいです!
では、直近のAPTタイトル獲得なども含めて、ご自身の成長を感じる部分はありますか?

「集中力が持続するようになった」とは感じています。以前より落ち着いてプレイできているし、メンタル面の余裕が増えました。

何かきっかけがあったのでしょうか?

運動ですね。筋トレとピラティスを続けていて、体力と集中力が明らかに上がりましたし、疲れにくくなりました。
以前は飛行機の移動だけで疲労がたまってましたが、今はそんなことなくなって、運動って本当に大事なんだなって思えました。
後は、食事も少し変えたりして、全体的に体の調子がよくなりましたね。

運動大事ですよね。やっぱりポーカーで勝つには欠かせないと思います。
そんなMamiyaさんから、今後海外での優勝を目指したり活躍したいプレイヤーに向けて、アドバイスやメッセージがあればお願いします!

ポーカーを楽しむことを忘れないこと、そして、トーナメントは素振りだと思って、諦めずに出続ける覚悟が大事です。
ポーカーは苦しみながらやるようなことではないな、と思っています。
色々考えて動けずにいる方もいるかもしれませんが、まずはポーカーを遊んでみてほしいです。
もし間違った方向に進んでるな、って悩んだときは、ポーカーを楽しむことを思い出してほしいです。

間違いないです!楽しくやることが一番だと思います!
最後に応援してくれた方々へメッセージをお願いします!

ファイナルテーブルからみんなずっと応援してくれたり、「一生残る写真だと思うから」って言って私の前髪を綺麗に直してくれたり、
ミスプレイについて「どうなんだろう」って聞いたら、「絶対間違ってるけど、間違ってない!」って励ましてくれたり。
大きいトーナメントで勝ち残って、応援してもらうのって楽しいなって思えました。
いい思い出になりました!本当にありがとうございました!

とてもあたたかい仲間に支えられ、掴み取ったビッグタイトル。一生の思い出ですね!
Mamiyaさん貴重なお話ありがとうございました!改めて、本当におめでとうございます!

そんなMamiyaさんJOPT 2026 Tokyo #01に参加予定。
海外で活躍するMamiyaさんに挑戦するまたとないチャンスです!皆様お待ちしております!

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ライター:Takuma
学生時代に"世界のヨコサワチャンネル"をみてポーカーを始めた。現在はアミューズメントポーカールームで腕を磨き、アジアを中心に各国のトーナメントにも挑戦中。タイ・マニラ・韓国などでの経験を重ね、総獲得賞金は約400万円。
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