【解説者×CEO】現場の視点と経営者の視点で見たJOPT

JOPT 配信解説 ありペー氏 × JOPT CEO 亀井翼 氏 対談

対談者プロフィール

ありペー

2024年Manila Megastack Shotclock Freezeout優勝など、ポーカー歴約2年にして、多数の成績を残す。JOPTのYouTube配信解説者として、プレイヤー思考に寄り添ったわかりやすい解説を行っている。

亀井 翼

ジャパンオープンポーカーツアー株式会社CEO。TOKYOをアジアのポーカーシーンの中心地にするというミッションを掲げ、JOPTビジネス全体を牽引するとともに、「日本ポーカー事業者連盟(JPBA)」の代表理事として、業界団体活動に尽力している。

JOPT 2025 Tokyo #03の成功と熱狂

亀井

JOPT YouTube配信での解説、本当にありがとうございました。おかげさまで JOPT 2025 Tokyo #03 は大盛況でした。

ありペー

本当に凄かったです。特に海外プレイヤーが一気に増えて、会場の空気が完全にインターナショナルになっていました。エントリー数だけでなく、韓国・中国・台湾をはじめとしたアジア各国からのプレイヤーが急増していて、テーブルを見渡すだけで日本語・英語・韓国語・中国語が飛び交っていました。

亀井

はい。もっと海外向けの情報発信やサポートなどを充実させ、より多くの海外プレイヤーにご参加いただけるように努めていきたいと考えています。さて、改めて今回は初めてJOPTの配信解説をしていただいたのですが、やってみていかがでしたか?

ありペー

自分は解説者の中では、JOPT に一番出てるプレイヤーだと自負しています。地方のイベント含めて毎日いるので多分皆勤賞です笑

KuZさんの解説は、ベクトル的には私と結構似ていて、柔らかめで肯定的だけど、ちゃんと情報も積み上げていくスタイルですよね。一方で、Amuくんはもっとズバズバ言うタイプだと思っていたので、この前の解説で、Amuくんがかなり丸い解説だったのが意外でした。聞きたいんですけど、亀井さんが求めてた解説像って、どんなイメージだったんですか。

亀井

私はあるべき解説者像を定めて、その型にハメ込もうとは考えてないんです。解説者の方々それぞれに持ち味があると思うので、まずは自然体で出ていただいて、どういう特長があって、他の出演者と絡んだときの相性や化学反応なども見たうえで、バランスのよいフォーメーションを組んでいく、という感覚ですね。

ありペーさんに関しては、JOPT愛が溢れていると感じています。すでにJOPTを深いレベルで知っていただいていて、その魅力をプレイヤー目線で発信してくださっているのが、本当にありがたいです。

ポーカー解説の「裏側」と「役割」

ありペー

自分の特徴としては、トーナメント歴がまだ短いことも大きいと思っています。最初に出た大型イベントが JOPT 2024 Tokyo #01で、そこから数えて、まだ1年10ヶ月くらいしか経っていないんです。だからこそ、今のプレイヤーに近い目線を強く持てているのかなと。自分自身が JOPT ファンでもあるので、この大会ってこんなに素晴らしいんだというのを、配信を通してプレゼンテーターとして伝えられているのは、好きだからこそできている部分だと思っています。

亀井

ポーカーブームはコロナ明けからここ数年で一気に加速しました。ということは、ポーカーを始めて半年から1年くらいのプレイヤーの方々が沢山いらっしゃるということになります。

その方々からすると、ありぺーさんは、同じくらいのポーカー歴なのに実績を残している、とても上手くなれているという姿は、すごく希望になるはずですし、短期間で勝てるようになる、より楽しめるようになる、という視点をありペーさんから伝えていただいているのは、ものすごく大きいと思っています。

経営者として、JOPTの配信をどう位置づけているかを率直に話すと、大きな目的は2つあると思っています。ひとつは、すでに参加いただいているプレイヤーの満足度を上げること。自分のプレイを家族や友人に自慢できたり、後から見返して振り返りに使えたりすることですね。

もうひとつは、まだ JOPT に来たことがない方々に、認知していただき、興味を持っていただいて、実際に会場に足を運んでもらうきっかけにすることです。

そのうえで、今後の方向性として考えているのが、JOPT動画の発信力を強めていくことです。JOPTで撮った映像を素材にして、ショート動画やハイライトのような形に再編集して拡散したり、海外を含めた動画配信系の企業とコラボレーションして、JOPT STARS TABLEなどのコンテンツを配信してもらうなど、そういった形で、今後はさらにJOPTの動画を広く届けていくことに注力していきたいと思っています。

ありペー

プレイヤーが興味を持って見てくれるクオリティは、もうすでに十分あると思うんです。そのうえで、さらに外部と提携したり、投資を増やしていくとしたら、どういう方向があるのか。ファンとして、解説者としての視点から、そういう提案もしていけたらいいなと思っています。

亀井

トーナメントって、ほとんどの人は飛ぶ側なんですよね。大体勝てない。それでも多くの方々がトナメに魅了されるのは、ディープラン、そして何よりも優勝した際の達成感や感動が、とても大きいからだと思うんです。

この前、ありペーさんがファイナルテーブルの解説の中で、「なかなか FT には行けない」という話をされていて、なかなか届かない場所だからこそ、今そこに座っている人たちにとっては一生ものの思い出であるということを理解された上で解説されていたように感じました。そして、その瞬間が少しでも素敵な形で残るように、プレゼントを丁寧にラッピングしてお渡しするようなマインドで、ありぺーさんが言葉を選びながら解説していたのが印象的でした。

プレイヤーの方は、きっと後で何度も動画を見返すと思うんですよね。そういう意味で配信って、トーナメントのスポーツ的な魅力や、JOPTというブランドのかっこよさとかをきちんと伝えて、ブランド価値を高めるコンテンツとしても大きな役割を果たしているという理解です。

ただ、トーナメントはとても長いので、動画をフルで視聴いただける方は限られます。特にJOPTに参加したことがない方々の目にもっと止まるように、今後はショートや切り抜きで見ごたえのあるシーンをピックアップするなどして、エンタメの部分に特化したような動画に再編集して発信・拡散していくことも、重要になってくると考えています。

ポーカー界の「未来」と「課題」

亀井

私は元々プレイヤーであり、海外でも何度もトーナメントに参加したことがあります。その上で、日本のポーカー界の最終的な目標は、海外で当たり前にできているポーカーを、日本でも当たり前にできるようにすることだと思っています。ただ、現行の法律や規制の中では、そのまま同じことをやるのは当然できません。

今のルールの範囲の中で、どこまでグローバルスタンダードに近づけられるか、ハンデがある中でどれだけ魅力的なイベントを作れるか、に挑戦してきたのがJOPTの歴史であると思っております。

ただし、プレイヤー視点でみたときの実質的な還元率やプライズ付与形式など、プレイヤー側から見て、グローバルスタンダードと差がある部分は残っています。それを変えていくためには、業界団体を整備した上で、議連や行政に働きかけていく必要があります。業界ガイドラインを整備し、業界としてのイメージや信頼を向上していくことが、将来的なグローバルスタンダードの実現に向けた規制緩和にも繋がると考えています。

ありペー

海外大会と比べると、日本でトーナメントをやるのは、構造的なハンデをたくさん背負っていると思っています。それでも、今のルールの中でここまでの大会を作っているのは、ほとんど奇跡に近いことじゃないかと感じています。

正直、それを実現できるのは JOPTさんしかいないと本気で思っていて、一人のプレイヤーとしてというより、一人のファンとして、この奇跡をぜひ形にしてほしいと心から思っています。

私が描いている未来は、プレイヤー人口が10倍、100倍になって、欧米のように家族でおじいちゃんおばあちゃんもポーカーを楽しむ文化が、日本に根付くことです。そのためには、業界内でパイを奪い合う方向ではなく、日本全体のポーカー人口を広げていく方向に、事業者もプレイヤーもまとまっていく必要があると感じています。

亀井

ポーカーを楽しむ文化、いいですね!是非日本に根付かせたいですね!ただ、構造的なハンデを解消していくための働きかけについては、JOPT単独の力では限界があります。競合の垣根を超えて、業界団体としてまとまり、規制緩和に向けた働きかけをしていくことが重要です。

JOPT 2026 Tokyo #01での新たな試み

亀井

最後にJOPT 2026 Tokyo #01の新たな試みについて紹介させてください。

今回、初めてMini Main Eventを開催します。JOPTチケット2枚で参加が可能で、プライズ総額が5,000万円相当という、かなりのスケールのトーナメントになります。メインに準ずる目玉となるように盛り上げて行きたいです。

また、中国・韓国のプレイヤーが参戦する日中韓対抗戦を企画しています。中国、韓国のプレイヤーを日本に招いたトーナメントです。通常の個人で争うトーナメントに、国別の合計ポイントを争う要素を加えたイベントで、他のスポーツと同じように白熱したバトルを期待したいですね!日中韓対抗戦はYouTube配信も行う予定です。

さらに、年末年始をJOPTの会場で楽しんでいただけるように、昨年大好評だった年越しカウントダウンセレモニーを、今年も実施します。「JOPTの年越しは最高!」と思っていただけるような時間と空間をプレイヤーの皆様とともにつくっていきたいです。

ありペー

最高に熱いです!もう今から楽しみで仕方ありません。

プレイヤーとして、解説者として、そして一人の JOPT ファンとして、JOPT が世界一の大会になる日まで、全力で応援し続けます。


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Mini Main Event | トーナメント概要
初心者向けおすすめアミューズメントカジノ8選
ライター:Takuma
学生時代に"世界のヨコサワチャンネル"をみてポーカーを始めた。現在はアミューズメントポーカールームで腕を磨き、アジアを中心に各国のトーナメントにも挑戦中。タイ・マニラ・韓国などでの経験を重ね、総獲得賞金は約400万円。
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