STARS TABLE 優勝 えいみ〜さん
えいみ〜さん STARS TABLE 優勝

JOPT 2025 Tokyo #03

STARS TABLE 優勝

えいみ〜さん

 

えいみ〜さん、本日はお時間いただきありがとうございます。そして「STARS TABLE」優勝、本当におめでとうございます!優勝された瞬間の気持ちはいかがでしたか?

ありがとうございます!優勝した時は「え、本当に優勝したのかな?」みたいな感じで(笑)。ヘッズアップもそんなに長くなかったですし、あっという間に終わった感覚で、最初はあまり実感が湧かなかったです。でも、周りの方々から「おめでとう!」と声をかけていただいて、だんだん「本当に優勝したんだ…!」って。信じられない気持ちでしたけど、本当に嬉しかったです。

その優勝に至るまでに、特にご自身の記憶に残っているターニングポイントのような場面はありましたか?

平田雄也さんと対峙した、1枚フラッシュボードでの出来事ですね。平田さんがBTNでA8でオープンし、私がQ7でBBをディフェンスしました。フロップで♠︎が3枚落ち、フロップの2BBのCBにコールしたらターンでA♠︎が落ち1枚フラッシュボードになりました。ターンはお互いにチェックで周り、リバーになりました。

かなりアクションしにくいボードですね。

はい。私は♠︎を持っていなかったんですけど、平田さんは慎重なプレイスタイルに見えたので、リバーでブラフが通るんじゃないかと思ったんです。配信卓では皆さんのプレイがバリューに寄りがちかな、という読みもありましたし、私自身はあまりプレイスタイルを知られていないはずなので、ブラフを仕掛けました。そしたら、見事に下ろすことができて。

後から配信でハンドを確認されたと思いますが、平田雄也さんのハンドを振り返ってみていかがでしたか?

びっくりしました!平田さんがツーペアを持っていたので、「あんなに強いハンドを下ろせたんだ!」って。リバーでの私のベットサイズもポットの半分以下だったので、後から見返して自分でも驚きましたね。
(該当シーンはこちら)

そのブラフが成功したことで、精神的にも楽になりましたか?

そうですね。あのポットを取れたことでチップに余裕ができて、「これでまたじっくりハンドを待てるな」と落ち着いてプレイに臨めるようになりました。

強豪プレイヤーが集まる中での配信卓、やはり緊張されましたか?

そうですね。配信卓だから緊張するというよりは、参加メンバーの皆さんが、私がポーカーを始めた頃から知っているお名前の方ばかりだったので…。実績のある強いプレイヤーさんなんだろうなと思っていました。でも、緊張よりも「楽しみだな」「ワクワクするな」という気持ちの方が大きかったですね。

強豪プレイヤーと戦える機会が楽しみだった、と。プレイ中は笑顔も多く、本当に楽しんでいるように見えました。

はい、本当にそうです。皆さんがすごく気さくで、いい雰囲気を作ってくださったので、私も和気あいあいとプレイすることができました。

強豪プレイヤーが揃っている中で、普段のプレイと意識的に変えた部分はありましたか?

やはり配信卓で「変なことをしたくない」という気持ちがあったので、普段よりハンドレンジを固くして、バリューに寄ったプレイをしていたかなと思います。シチュエーションごとの判断は皆さんの方が格段にうまいと思っていたので、自分から難しい状況を作らないように気をつけていました。

なるほど。その結果、大きな衝突をうまく回避できたのですね!

そうかもしれません。特に戦いたいと思っていたわけではないですが、岡本詩菜さんみさわさんのようなアグレッシブなプレイヤーが先に敗退されたので、私と衝突せずに済んだのはラッキーでした。自分のハンドが良い時だけ参加するスタイルで、スタックを大きく減らさずにいたら、どんどん人が減っていきました。

そして3人になった場面では、もう一つの大きなターニングポイントがありました。
それは、ななちゃらさんがオールインして、私が77でコールしたら、AJが出てきて…。

フロップでAが出て「やられた!」と思ったのですが、リバーで7が落ちてセットになり勝つことができました。あのラッキーがあったからこそ、有利な状況でヘッズアップに臨めましたね。
(該当シーンはこちら)

ヘッズアップで対戦したレンさんとの戦いは、いかがでしたか?

レンさんの配信は以前からよく見ていたので、プレイスタイルはある程度把握していました。なので、「レンさんとヘッズアップになれば、しっかり実力を出せるかもしれない」とは思っていましたね。印象的だったのは、私がトップヒット・オープンエンドのドローから、ターンでストレートを完成させたハンドです。フロップから強気にレイズして、ターンで完成した後も3発打ち切ってポットを獲ることができました。最後の優勝を決めたハンドは、一瞬勝ったのか負けたのか分からなくなるくらい、あっという間でした(笑)。
(該当シーンはこちら)

1ハンド1ハンドがとても記憶に残る出来事だったのですね!
えいみ〜さんは昨年9月にポーカーを始められたばかりとお聞きしました、特に今年に入ってからは、APT jejuでWomen's Event2冠、そして今回のJOPT優勝とタイトルが続いていますね!

ありがとうございます。実は、今年の初めに「とにかくトロフィーが欲しい!」という目標を立てたんです。それで、どうすれば一番優勝しやすいかを考えて、APT jejuのWomen's Eventに狙いを定めました。APT jejuはリゾート地で参加人数も比較的少ないだろうと読んで、優勝することが出来たので、まさに「作戦勝ち」でした(笑)。

そんな裏話があったのですね!海外のトーナメントに挑戦することに不安はありませんでしたか?

英語が話せるので言葉の壁はなかったですし、台湾や韓国は近いですからね。海外に行くと、普段は話さないような日本人プレイヤーの方とも「ご飯行きませんか?」ってなったりして、ポーカー以外の交流も楽しいですよ。

その経験を経て、プレイスタイルにも変化があったのでしょうか。

はい。以前はもっとルーズなスタイルだったので、タフコールしすぎてチップを減らすことが多かったんです。その反省から、今はハンドが良い時、ポジションが良い時だけ参加して、フロップで絡まなかったら素直に降りるようにしています。

えいみ〜さんは座学よりも実践で学んでいくタイプですか?

そうですね、そっちの方が楽しいので!もちろん、勝つためには勉強も必要なので、友達にハンドレビューをしてもらったり、YouTubeを見たりはしますけど、基本はたくさんプレイして経験を積むことを大事にしています。

とても参考になりました!では最後に、えいみ〜さんの今後の目標と、この記事を読んでJOPT優勝を目指すプレイヤーへのメッセージをお願いします。

今後の目標は、まず国内の主要トーナメントでまたトロフィーを獲ることです。Women's Eventやオッズの良いイベントだけでなく、メインイベントのような大きな舞台でしっかり勝ち切りたいです。そして、岡本詩菜さんのように、国内外のWomen's Eventイベントで勝ち続けられるプレイヤーになりたいと思っています。

JOPT優勝を目指す皆さんへのメッセージとしては、ポーカーは運の要素も大きいので、まずは「たくさんチャレンジすること」が一番だと思います。私自身、たくさんプレイする中で成功体験を積んで、「今日は勝てそう!」と思えるポジティブな気持ちで臨めるようになりました。諦めずに挑戦し続ければ、必ずチャンスは来ると思います。

たくさんの貴重なお話をありがとうございました。今後のさらなるご活躍を期待しております!

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ライター:Takuma
学生時代に"世界のヨコサワチャンネル"をみてポーカーを始めた。現在はアミューズメントポーカールームで腕を磨き、アジアを中心に各国のトーナメントにも挑戦中。タイ・マニラ・韓国などでの経験を重ね、総獲得賞金は約400万円。
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