NLH Lucky Clover -Mystery Bounty-優勝 すたーりーけい選手

 

SPADIE Season39th

NLH Lucky Clover -Mystery Bounty-

すたーりーけい選手

 

まずは優勝おめでとうございます。率直なお気持ちからお聞かせください。

ありがとうございます!友人たちは先に優勝を経験していて、特に海外で活躍する人も多かったので、正直ずっと悔しさがありました。
自分はそれほど勉強しているわけでもないので「こんなものかな」と思いつつ、それでも勝てないのは悔しかったんです。
今回サイドとはいえ明確に優勝できて、本当に嬉しいです!
ただ、優勝が決まった瞬間、思わず嬉しさが先に出てしまって対戦相手より先に友達の方へ駆け寄ってしまったんです。本当はまず相手へしっかり挨拶をすべきだったなと、ずっと後悔しています..。

全体を通して、特に印象に残っている場面はありますか?

5が2枚ボードに落ちている場面でトップ2ペアを作ったんですが、相手は5が持っていて大きくスタックを減らしました。

チェック、ベット、コール……と繰り返し、最終的にレイズにもコールしてしまいました。
それまでは常にアベレージ以上を維持していたので、あの局面は悔しかったですね。
ただ、そこからは気持ちを切り替えて、通すべきところはしっかり通す意識でプレイしました。運にも助けられた部分はありますが、その後は踏ん張れたと思います。

大きく削られたあの瞬間、不安や焦りはありませんでしたか?

あまり焦りはありませんでした。
「ダブルアップすればいい」「飛んだらその時はその時」と割り切っていたので、変なハンドで無理に勝負することもありませんでした。
プリフロップで自分からオールインする場面は少なく、基本はフロップ以降で強いと思った時にしっかり価値を取りにいく意識でした。今日はハンドもよく絡んでくれました。

“今日はいけるかもしれない”と思い始めたのはどのあたりですか?

ヘッズアップですね。相手の方が大きくカバーしていると思っていたんですが、序盤から連続でポットを取れて、「もしかして今日勝てるかもしれない」と思いました。流れも自分に向いていると感じていました。

その中でも、一昨年の初めてのファイナルテーブル(FT)では緊張されましたか?

かなり緊張しました。チップリーダーでFTに進んだので、優勝に対する期待やプレッシャーを感じる部分もありました。

今回はミステリーバウンティ形式でしたが、プレイに影響はありましたか?

バウンティが付くことで、普段は絶対にしないようなアクションを選ぶプレイヤーが増えるんですよね。自分はむしろバウンティはほとんど狙っていなくて、順位プライズをしっかり取りにいく方針でした。
大きいバウンティが引ければもちろん嬉しいですが、無理はしませんでした。

周りのプレイヤーのアクションも普段よりアグレッシブでしたか?

かなりアグレッシブでした。
セミファイナルあたりでは4wayオールインもあって、しかも誰もプレミアハンドじゃなかったんです。
A8、AJs、K2s…そんな中でK2が2ペアで勝ったりして、本当に“バウンティならでは”の展開が起きていました。

バウンティトーナメントならではのシチュエーションですね。
ここで2位入賞されたCantaさんからコメントを紹介します!ヘッズアップでの けいさんのプレーはどのように感じましたか?

アグレッションが高く、非常にやりづらかったです。
ベットサイズが巧みで、こちらが当たっていても降りざるを得ない場面が何度もありました。

こちらも対策としてパッシブに回した瞬間があったんですが、それすら読まれているような感覚で、結果的に相手の思うようにプレイさせてしまった部分もあります。

どのような対策をされたのでしょうか?

チェックレイズやストリートでのレイズなど、ブラフ・バリュー問わず返すべきところはしっかり返すように意識して調整しました。
ただ最後は相手が一枚上手でしたね。

最後に けいさんへのメッセージをお願いします!

ヘッズアップは本当に楽しかったです。またぜひどこかで対戦したいので、その時はリベンジさせてください。
今回はトロフィーに届かなかったので、次は絶対トロフィーを取りに来たいと思います!

Cantaさん、素敵なコメントありがとうございました!
けいさんは今回、他のサイドイベントにも参加されたそうですね。SPADIE全体の印象はいかがでしたか?

Emotional Hearthでは12位でした。
あとはMegastackにも参加して、QQを入れたらA4にあたって飛びました(笑)。

SPADIEは、JOPTや戦国と比べると参加しやすい雰囲気がありますね。
本格的ではありつつも敷居高くなく、しっかりしたストラクチャーで友人以外とも気軽にポーカーを楽しめると感じています。
時間が合えばなるべく参加するようにしています。

これから優勝を目指す方へアドバイスがあればお願いします。

難しいですね……。
僕はファイナルではだいぶ耐える場面が多かったですし、やはり“無理しないこと”が大事だと思っています。

自分はバリューを取りにいくのが得意で、ブラフは実は得意ではないと思っています。自分の得意なプレーを見つけて、それをベースに戦略を組み立てるのがいいと思います。

長くポーカーを続けてきて、どんな魅力を感じますか?

ポーカーをしていなければ出会わなかった人たちと仲良くなれることですね。
優勝やインプライズ以上に、“友達が増えること”が一番良いところだと思っています。
仕事を紹介し合ったり、年齢関係なく仲間ができたり、コミュニティが広がっていくのが魅力だと感じています。

最後に、今後の目標を教えてください。

正直、明確な目標はありません。
自分がポーカーを上手いとは思っていないので、まずは勉強や経験を積んでいきたいです。

そして何より、バンクロール管理をしっかりして、無理のない範囲で長く続けること。それが一番の目標です。

素晴らしいお話をありがとうございました。今後の更なるご活躍を期待しております!

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ライター:Takuma
学生時代に"世界のヨコサワチャンネル"をみてポーカーを始めた。現在はアミューズメントポーカールームで腕を磨き、アジアを中心に各国のトーナメントにも挑戦中。タイ・マニラ・韓国などでの経験を重ね、総獲得賞金は約400万円。
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