K-yaさんインタビュー

 

Japan Open Poker Tour 2022 Tokyo #02

Event #1 NLH Main Event Winner

K-ya 選手

ご優勝おめでとうございます!まずはK-yaさんのこれまでのご経歴について簡単にお伺いできますでしょうか?

ありがとうございます。元々Youtubeでポーカーの配信を見ていて、2、3年前から一視聴者として楽しんでいたのですが、実際にアミューズメントでポーカーを始めたのは今年の5月くらいですかね。六本木を中心にお店を巡っていて、今のホームであるUPsに行き着きました。10年来の仲の良い同級生を誘って遊びに行ったりもしたのですが、今では友達もすっかりポーカーにはまっていて、僕自身も週3,4回くらいの頻度でUpsに通っています。こうして友達と共有できる趣味が増えたのはすごく嬉しいですね。

JOPTへの挑戦は今回が3回目だったのですが、1回目はポーカーを始めたての頃に挑んだので、ボコボコにされて秒で飛ばされました。その悔しさをバネに色んなツールを駆使し、戦略の勉強に取り組み始めました。その甲斐あって2回目の出場では何とかDay1の終盤まで粘ることができ、少しずつ自分の成長度合いやプレイングへの満足度を高めていったのですが、やはりDay2への壁は高いなと感じ、そこから今大会に至るまでさらに勉強を深めていった感じです。

 

満を持しての3回目出場でご優勝という素晴らしい結果になりましたが、今回のご感想はいかがでしたか?

大会前は忙しくてあまり時間もなかったのですが、1週間前に友達と色んなアミューズのサテライトを巡り、なんとか2権利スタートで挑むことが出来ました。

今までと大きく変わったところで言うと、とにかく無理をしなくなりましたね。今までは絶対ブラフだろとか、オールインしたら降りるだろとか感覚的にプレーしていたところを、極力チップを減らさないスタイルに切り替えて臨みました。無理をしなくてもいつか絶対取れる場面は来るというのを、日頃のトーナメント経験から身に染みてわかっていたので、機会を待ってしっかり取る。ぶつかったときは極力減らさないということを意識していました。その甲斐もありDay1はかなりチップを持った状態で通過できたのですが、Day2の序盤にブラフキャッチに失敗して大きくチップを減らしてしまい、Day2終盤まではずっと25BBくらいの横ばいの状態が続きました。一緒に参加していた友達は僕とは対照的に150万点くらい持っていたので、比べてしまって余計に焦る気持ちもありましたね。しかも自分がレイズするたびにFTまで一緒だったよこちんさんが、ずっと3bet,4betをかぶせてきていたというのもあり、かなり苦しい時間が続きました。

Day2ラスト1時間くらいのタイミングでATsでオープンしたら、よこちんさんからまた3betが返って来たのですが、それがもう5回目くらいだったんですよね。さすがにこんな頻度でやっていたらそこまで強いハンドじゃなさそうだし、いい加減やってやろうと火がついてしまい、4betオールインをかえしたらAKが出てきたんですよ。さすがにこれは終わったなと思ったのですが、Tを拾ってなんとかダブルアップに成功し、そこを皮切りに徐々にチップを増やしていきました。このチップ量でDay3に進んでも何もできないまま終わってしまうだろうなと思っていたので、Day2終盤にテーブルブレイクしたタイミングからは落ちていた気持ちを切り替えて、自分が一番上手いんだと自身に言い聞かせながら、まだ自分の情報を持っていないニューテーブルのプレイヤーに対してアグレッション高くプレーしていきました。恐らくみんなDay3まで残りたいのでレンジも固くなってくるだろうと思い、そこでギアを入れ直したおかげで1.5~2倍くらいにスタックを増やしてDay3に進むことができました。

Day3は前日までの苦しさとは打って変わって、ハンドも入るうえに相手がバリューターゲットになるハンドを持っているシチュエーションが多く、なかなか好調の出だしでした。その後も順調にチップを増やしていったので、レンジを広げつつショートスタックに対しては積極的にプレッシャーを押し付けていくプレーでスタック状況の長所を活用できたかなと思います。

 

大会を通して印象に残ったシチュエーションやプレイヤーさんがいらっしゃれば教えてください。

Day2からFTまでずっといっしょだったよこちんさんとの思い出が多いですね。とにかくポーカーがお上手な方だったのでいい意味で厄介な相手で、苦しい時間も多かったです。途中別卓になったときはよこちんさんが既に10BBくらいだったので、できればもう再会して苦しめられたくないという気持ちもあったのですが、しっかりとその後チップを増やして戻ってこられたので、さすがだなという印象と共に、FTでは極力あたりたくないなという気持ちでしたね。

 

Day2からFTまで一緒に対戦されていた3位ご入賞のよこちんさんからのコメント

対戦した際のK-yaさんのご印象について教えてください。

しっかりとレンジでプレーされている方だなという印象で、とてもお上手でした。とにかく2日間同卓した中でも、一貫してバリューとブラフのバランスがよくとれていらっしゃるイメージでしたね。Day2の途中からテーブルチップリだった場面もあり、その時は3betがかなり広いレンジでやられている印象だったので、僕に対する3betは積極的に4betを返していくよう意識していました。

印象に残っているハンドについて教えてください。

FT残り3人の場面で大きくスタックを減らしてしまったKハイブラフですかね。FTはICMも効いていてパッシブになっていましたが、本来はブラフも多用するスタイルなので、ボードとそれまでの相手から見たFTの印象値を考えて、オールインのラインを選択しました。リバーでペアボードになったら諦めるのですが、ランナーランナーフラッシュ完成ボードでもあったので、トップヒット以下は確実に降ろそうと思い3発打ちました。みさわさんも解説で、ターンで僕がチェックするのではと仰っていた通り、僕自身FTのブラフ頻度が少ない印象だったことに加え、ターンでオープンエンドがついてセミブラフできる状況に発展したのがあのプレーに踏み切った理由です。ターンを大きく打つと決めた以上、リバーの3枚目のクラブは絶対オールインしなきゃいけないラインだと思いました。ただしっかりとK-yaさんにキャッチされてしまい、今でもあの時のコールの理由が気になっています。本当にお見事でした。参りましたの一言に尽きます!

最後にK-yaさんへのメッセージ等あればお願いします

Day2からずっと一緒に対戦していく中でK-yaさんの安定的なプレーが本当に印象的で、FTまでご一緒できて良かったです。次にお会いしたときはあのコールについて教えてください!

 

FTに入ってからの感想、印象的だったことなどあればお聞かせください。

FTで特に印象に残っているのは1番シートのべいくんさんですね。とにかくスタック量も圧倒的でしたし、MCの方やKKPL店長のタートルさんとも仲良さそうに話していらっしゃったので、ポーカー界隈の重鎮みたいなすごいプレイヤーさんなのかと思い、勝手に委縮していました。 あとは、とにかく相手の弱気に敏感な方で、すきを逃さず大きなサイズのベットを多用して打ち込んでいくイメージがありました。自分がセカンドチップリだったこともあり、ICM的にもべいくんさんとの勝負は極力避けつつ、ショートスタックの方のオールインなどはしっかり受けていこうという姿勢で挑みましたが、受けられるようなハンドは全く入らず、前半はしばらく大人しくしていました。

べいくんさんとのぶつかり合いでいうと、リバーAハイでコールしたシーンの印象が大きかったです。

75K/150K(150K)
K‐yaさん BTN (As3d) : openraise 300K
BB (Kh9s) : call
FLOP : Td6c2d
BB : check
BTN : check
TURN : Qd
BB : bet 200K
BTN : call
RIVER : 7h
BB : bet 900K
BTN : call

べいくんさんのようなブラフでも積極的に大きいサイズのベットを使っていく方に対しては、ある程度Aハイでもコールしていかなきゃいけないと思い、コールの選択に踏み切りました。リバーで大きなサイズのベットを使うということは、バリューだった場合どこに向けてコールしてほしいのかを考える必要があると思うのですが、このボードで大きいサイズのベットにコールしてほしい強い役があまりないと思い、コール選択寄りになりました。

残り4、5人くらいになってからは徐々に全員のスタックが慣らされてきたこともあり、かなりの長期戦になっていたのですが、ここで前半ほぼ何もしていなかった自分の印象値を活かしていけるのではないかと思い、ポストプロップ以降のアグレッションを積極的にあげていきました。あとから見返したのですが、あのアグレッションの高かったマキさんも割と降りてくれている場面が多々あったので、ある程度はその印象値が有効に使えていたのではないかと思います。そのあとの印象的な場面でいうと、やはりよこちんさんのKハイブラフオールインをTのトップヒットでコールしたシーンですかね。

Blind 150K/300K‐300K
BTN (Kc8h) : openraise 600K
K-yaさん BB (QsTs) : call
FLOP : 4d9h7c
BB : check
BTN : bet 550K
BB: call
TURN : Tc
BB : check
BTN : bet 2M
BB: call
RIVER : 2c
BB : check
BTN : ALL IN 8.9M
BB : call

Day2からやってきたので他のプレイヤーさんよりもよこちんさんの打ち方に対する情報が多かったというのもあるのですが、リバーでフラッシュ目も見えるようなボードで大きいサイズのトリプルバレルを引き続き打ち続けられるストーリーの中で、フラッシュやオーバーポケットのようなところにあまりオールインの選択肢が多くないのではと思い、バリューで打てるレンジはかなり限られてくるのかなという考えがありました。なので、ターンコールを決めた時点で、リバーのベット額が安かったら悩んでいたと思うのですが、大きなベットやオールインだったらコールしようと決めていました。1つ順位が違うだけでもかなりプライズに差が出る場面だったこともあり、コールすることへの怖さもあったのですが、5位入賞されたエルさんのKKのプリフロオールインを9ポケで受けて、奇跡的にリバーでドローを引いて勝った瞬間から、これは優勝しなきゃいけないなと強く思っていました。そこから気持ちの面でもかなり昂っていたこともあり、順位を顧みない優勝を狙いに行くプレーを選択したんだと思います。

 

最後のヘッズアップはいかがでしたでしょうか。

時間自体は短かったのですが、マキさんはアグレッションが割と高いイメージだったので、とにかくチェックレンジを強くして、向こうからのベットを引き出し、できるだけコールに抑えてブラフでも継続して打ってもらいやすくすることを意識していました。長谷川さんのアグレッションにも負けずにタフにしっかりとコールしていく方だったのと、FTでの2BBくらいからの躍進具合を見ていたので、チップ量に差があるとはいえ一瞬たりとも気は抜けなかったですね。あとはもうとにかく自分のハンドが絡んで運の要素が強かったかなと思います。セイムハンドでもポジションが良かったから降ろせた場面もあり、ラッキーしましたね。

Blind 150K/300K‐300K
K-yaさん BTN (Ts7c) :call
BB (Tc7d) : check
FLOP : Qc9h8d
BB : check
BTN : 300K
BB : raise800K
BTN : call
TURN : 9s
BB : check
BTN : check
RIVER : 6s
BB : bet 1.5M
BTN : raise 4M
BB : fold

リバーのレイズは仮に僕が9のトリップスでも打たないだろうし、対してT7ストレートって良くてチョップで、Q9や89のフルハウス、TJのオーバーストレートなど負けている部分も残っているという判断だと思うのですが、マキさん側のポジションはかなり難しいと思うので、本当にシチュエーションに恵まれたという一言に尽きますね。

ご優勝を経て、その後を振り返ってみてのご感想があれば改めてお聞かせください。

何かで1位を取る機会なんてそうそうないので、その日は興奮のあまり眠れず、風邪をひいてしまいました(笑)でも自分が優勝した直後は、配信をみていたUPsの常連さんや店員さんたちがわざわざタクシーで駆けつけて祝勝会までしてくださり、人とのつながりの有難さを感じる3日間だったと思います。

大会を通してすごく印象に残っているのは、ブレイクのたびに友達だけじゃなく、それまで同卓していた、初めてJOPTでお会いした方々が「調子どう?」とか「チップ増えましたね!」と声をかけにきてくださったんですよ。会場で知り合った方々のおかげで、ありがたいことにTwitterのフォロワーもたくさん増えて、普段行きつけのお店でポーカーをするだけでは出会えないようなつながりができたことが嬉しかったですね。大会じゃないと出会えない遠方のプレイヤーさんと仲良くなったり、ポーカーを知らなかった大学時代にお世話になった先輩からも、配信を見てお祝いの連絡をいただいたりと、自分がJOPTに出場していなかったらできなかった縁もたくさん生まれました。いろんな方々に励ましのお言葉や勇気をもらえたからこそ、自分も諦めずに最後まで走りきれたと思っています。

ただただポーカーをするだけじゃなく、自分のコミュニティを豊かにしてくれて、自分の趣味であるポーカーを一層楽しくさせてくれるお祭りのような大会だったなと、今振り返ってみて改めて思います。これだけの規模でいろんなプレイヤーさんと対面して一緒に楽しめる大会だからこそ、この3日間でポーカーが自分にとって一層大切なコミュニティになりました。

最後にK-yaさんの今後の目標や、次回大会に向けてのメッセージ等あればお願いいたします!

今回いただいたプライズで来年5月のWSOPに出場してインマネすることが目標です!海外でのポーカー経験がまだないので、本場ラスベガスで貴重な経験をして帰ってこられればと思います。その前に直近でいうと、12月に仁川で開催されるAJPCも実費で参戦する予定なので、ここでもメインでいい結果を残せるよう頑張りたいと思います。次回のJOPTにも出場させていただく予定なのですが、前回優勝者ということでたくさんブラフキャッチされそうな気がしてちょっと怖いですが、連続優勝できるよう頑張りたいと思います!

今まで2回参加したときはDay1で飛んでしまっていたのですが、今回初めてRFID卓でカメラに囲まれて、自分のプレーを配信で解説してもらえたり、かっこいい大会写真を撮ってもらえたりしたことで、最後まで参加者を楽しませようと盛り上げてくれる大会なんだというのがすごく伝わってきました。こんな経験ができるのはおそらくJOPTしかないので、これだけ人気の大会になっているんだと思いますし、次回参加される皆さんには、ぜひあの緊張感と楽しさが入り混じった、手に汗握るような時間を体験していただきたいです。とにかく座ってみてください!そこでしかわからない楽しさがきっとあると思うので、たくさんの方に体感しに来ていただけたらと思います!いっしょに楽しみましょう!

 

K-yaさんのTwitterはこちら↓
@k_pokerya

K-yaさんのホームであるUpsのご紹介!
Poker Room UPs
コンセプト:国内初全卓RFID&自動シャッフラー配備のポーカールームが六本木に誕生。ポーカーを通じて成長の楽しさをお届けします。YouTubeにてRFID動画を毎日配信中。

JOPT 2022 Tokyo #02 Highlight公開中!
https://youtu.be/avevhhh2p7Q

次回JOPT 2022 Osaka #02は11.25 - 11.27になんばスカイオで開催!
https://japanopenpoker.com/osaka02

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