Kishiさんインタビュー

Season 20 WPT Osaka

#8 NLH Platinum Winner

Kishi 選手

WPT Osaka人気イベントの一角、【NLH Platinum】を見事優勝されたKishi選手にお話を伺いました。
優勝された時の率直な気持ちをお聞かせください!

もちろん嬉しいという気持ちもあったと思うのですが、どんな気持ちだったかというのは正直あまり覚えていないんです。同じテーブルに知人がいなかったこともあって、オンラインと同じような意識でプレイしていたので、あまり感情が入っていなかったといいますか・・・(笑) 特にFTの残り4,5人あたりで、このペースでいけば優勝を狙えそうだと思ってからは、淡々と順調にトーナメントを進められたので、それも覚えていない原因かもしれませんね。

今回は中央公会堂という重要文化財での大会でしたが、大会の雰囲気やその中で実際にプレイしてみていかがでしたでしょうか?

最初に会場の外観を見た時、そして会場内を見た時のインパクトはやはり凄かったですね。よくこんな立派な会場をポーカーの大会として使用できたなと。
ただトーナメントに参加してからは、その雰囲気に飲まれず、普段通り自分のペースでプレイできたと思います。
実は最近東京から大阪に引っ越してきたのですが、東京のプレイヤーと大阪のプレイヤーのスタイルの違いに少し驚きました。大阪のプレイヤーさんはヤンチャな方が多いですね(笑)
ただアグレッシブなスタイルが強いのもポーカーですし、1ミスが致命傷にもなりますので、GTOをメイン戦略にしつつ、必要な場面では上手くアジャストして戦えたのかなと思います。

Platinumは、今回のイベント日程では一番高額なトーナメントでしたが、プレイ中に意識されていたことはありますか?

普段のフィールドはオンラインで、常にGTOを意識して戦うようにしていますが、大会中も同様にGTOを意識して戦う様にしていました。
高額のトーナメントだからこそ、ちゃんとした選手が多いというかポーカーが上手な方が多いので、機械的なGTOが最大限に活きるのではないかと。
ですので、言い方は変ですが普段以上に普段のプレイを意識したという感じです。実際ハウストーナメントなどよりかは、戦いやすかったりはしますね。前回JOPT OsakaでのPlatinumにも参加させていただいて、確か6位くらいでしたので、前回以上に上手くプレイできたのではないかと思います。

上級者も多く、プレッシャーのかかるトーナメントで続けて結果を出されていることは流石ですね!
それでは、ポーカー歴とポーカーを始められたキッカケを教えてください。

ポーカー歴は5年くらいですね。大学の仲間に面白い人を見つけたと言われて、知ったのがヨコサワさんのYouTubeチャンネルでした。面白そうなゲームやっているなーってことで、仲間数人でテーブルとチップを購入して、それからはよく遊ぶようになりました。
当時はチャンネル登録者数が3,000人くらいでしたので、そこからどれだけポーカーの注目度が上がったのかがわかりますね。
大学を卒業した後は、主にオンラインのトーナメントをメインにプレイしています。稀にポーカールームへ遊びにいったり、あとはJOPTなどのビックイベント時は参加するといった感じです。

普段プレイしている時や、スキル向上のために意識していることなどありますか?

オンラインが主戦場ということと、機械的な人間ですので、僕はGTOしか信じないといった感じです(笑)
人によって戦い方を変えるよりも、メイン戦略はとにかくGTOです。ライブトーナメントでもほぼGTOを意識して戦いますが、極端なプレイヤーさんがいた場合はエクスプロイトして、そのプレイヤーさんを狙ったりもします。
結果がついてきているのは、それぞれの戦略の精度、切り替えの精度が上がってきているからだと感じています。

初対面のプレイヤーの中から、瞬時に見抜いてターゲットを作るいうのは、経験に基づいた素晴らしいスキルだと思います!
大会中で印象に残っている場面はありますか?

印象に残っている場面としては、やはりラストハンドです。
リバーでストレート完成のナッツハンドを持っていたんですが、ヘッズアップ相手からオールインが飛んできて、その瞬間優勝が決まった!と思ってスナップコールしました。相手の方は確かミドルあたりのペアを持たれていて、ハンドが強くなかったらかなり悩んだと思いますが、ナッツハンドで良かったです。ラストハンドでナッツを持っていることなんてあまりないですよね。
あと、正直ヘッズアップだけは少し不安だったこともあります。ヘッズアップ自体の経験が少なく、もっと練習しておけば良かったなーと思った矢先での決着でしたので、ナッツを持っていたことと合わせて、特に印象に残っています。

確かにプリフロップでのオールインコールも多いトーナメントのラストハンドで、
ナッツハンドを持っていることなんてかなり稀ですね。
今後目標にされているタイトルはありますか?

来月海外に行く予定で、APTやその後開催されるPSPCにも出場予定です。
自分の培ってきたポーカーがどの程度海外で通じるのかということは楽しみですし、やはり海外トーナメントでタイトルを取るということは以前からの目標でもあります。
あまり頻繁にチャレンジできることでもないので、数少ないチャンスを上手く結果に繋げられればと思います。

最後になりますが、Kishiさんにとってポーカーとは?

GTO的なことしか考えていませんので・・・やはりゲーム性ですね。人間性が出るところであったり、リーディングやベッティングなどの技術であったり、若干は運要素もあったりと、全てが絶妙なバランスで成り立っている魅力的なゲームだと思います。
オンラインでのプレイも多く、感情的というよりは機械的なプレイも多くなっていますが、こうして大きいイベントで結果が出ると楽しいので、ゲーム性を楽しみつつ、変わらずGTOをメイン戦略として、今後もポーカーと向き合っていきたいですね。

相手が見えるライブポーカーでGTOを常に意識するのは、至難の業だと思います。
そのGTOという根幹のスタイルを一貫しつつも、要所では相手に合わせて大きくスタイルを変化できる、柔軟性も併せ持つチャンピオン。
今後さらにその主力の『武器』を磨き続けて、ぜひ海外の頂点を勝ち取ってください!
Kishi選手、改めてPlatinum優勝おめでとうございます!

Season 20 WPT Osaka Highlight公開中!
https://twitter.com/WPTlive_JP/status/1558830607504838657

次回Season 20 WPT Tokyoは11.02 - 11.06に新宿で開催!
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