Japan Open Poker Tour 2022 Grand Final

Event #25: NLH Main Event Winner

OHIRU 選手

JOPT 2022 Grand Final メインイベント。参加のべ1,276エントリーの大戦を駆け抜け、チャンピオンに輝いた OHIRUさん(Kasai Takeshi選手)にインタビューをしていきます!

この度は優勝おめでとうございます。改めて優勝された感想を教えてください。

優勝した感想は兎に角めっちゃ嬉しい！1,200人を越える沢山のエントリーの中で優勝したのは大きな自信です！
残り3人からヘッズアップになったあたりでLINEが大量に来ていて、100件を超える通知が溜まっていました。配信されている影響もあり、とても沢山の人たちから応援のメッセージをいただきました。すごく良い経験で、本当に嬉しかったし、とても心強かったです！
会場にはいつも仲良くしているメンバーも何名か周りに来てくれたり、中には残り3人になったら行くよ〜などと茶化しつつも既に会場に向かってくれていた友人もいたり、何だか嬉しくもあり、恥ずかしくもありましたね。改めて、みんな本当に応援ありがとうございます。
初めて訪れるアミューズメントスポットでも一方的に名前を知られていたりと、少しばかりチヤホヤされる時期を楽しむのも悪くないかなと思いました。(笑)

ポーカーはいつ頃始めたのですか？

テキサスホールデムの存在を知ったのは15年前くらいでした。普段通り麻雀をしていたある日に、突然仲間から近々ラスベガスに行く話をされました。急に何かと思えば、ポーカーの大会に出るのだとか。それがポーカーを知った日になります。実際プレイするまではかなり年月が経ちますが、人に連れられて$10-$20のテーブルに座ったのがデビュー初日、それが今から6年前くらいですね。

ポーカーデビューがいきなりそんなハイレートのキャッシュゲームだったのですか！？念のためお聞きしますが、初ポーカーの結果は...？

都合良くビギナーズラック！...とはいかず、当然初心者2人ともボコボコに凹んで席を立ちました。(笑)
ただ、それがすごく悔しくて、僕のポーカーへの情熱に火がついた瞬間でもあります。

JOPTチャンピオンの歴史はそこから始まっていたのですね。どのようなプレイスタイルでプレイされていますか？書籍などで勉強をしたり参考にしていた物などがあればそちらも教えてください。

全くしません、勉強が嫌いなので。(笑)
コーチングも受けた経験も無ければ、書籍も解析アプリなども皆無です。勿論GTOプレイヤー達も当然リスペクトしています。ですが対人のゲームではセオリーが全ての相手に最適かと言えば答えはNO。人にアジャストしていくのが一番大事であることを海外のキャッシュゲームなどでも感じます。
僕は楽しくお喋りをしつつ、そのプレイヤーがどういったプレイを好むのか等を会話から読み取ったりするので僕のスタイルは"人と話して見る"スタイルです。...って、こんなことをインタビューで言うと、僕と喋ってくれる人いなくなっちゃいませんか！？

なかなか真似のできない素晴らしい才能です。定石よりも相手を理解する、OHIRUさんのスタイルが光ったトーナメントだったのではないでしょうか。国内でもよくポーカーはされていますか？

銀座パラハへよく遊びに行きます。話が合う人ばかりで楽しくポーカーができ、それでいて強い人がめちゃくちゃ多いです。初めの頃は日本のポーカースポットに週2,3日は通っていましたが、今は月2,3回くらいに落ちつきました。
大型トーナメントのサイドイベントなど、エントリー代を払えば参加できる物は全て出場する勢いで参加しています。今回はメインイベントを頑張って走っていたのでサイドイベントには出場できませんでしたが、いつもより節約にはなったかなと思います。(笑)

ここからは大会中のプレイについて教えてください。まずDAY1で印象的なシーンはありますか？

19時くらいで正直疲れてたタイミングがありました。スタックもアベレージ未満で冴えないなー、なんて思っていた時の3way potです。

28000持ちのショートが 4,000 / 28,000AI (AT)
テーブルチップリが 15000 / c( A9s)
(hero) c / c (AJs)
7h5c4c 8 2d

このような過酷なボードで、幸運にもリバーまでチェックアラウンド。流石に無理かなと思いつつもハンドを開けたらなんとAJ > AT > A9でキッカーJがそのまま抜けて潤沢なチップが手元に雪崩れ込んできました。ここで流れを掴んで35万点くらいまでチップを増やし、心に余裕を持ってDAY1を終えました。

こういったラッキーの後は流れも良くなる気がします！DAY2で3位のまさ選手と長く同卓されていたそうですが、いかがでしたか？

DAY2開始時点には100bbくらい持っていたのですが、チップリーダーだったまさ選手に左隣のポジションをとられていて、正直ついてないなと思いました。そしていよいよ、チップリーダーのまさ選手とぶつかったポットがありました。
Q95レインボーのフロップで3betに私がQ9でコール。ターンはチェックで回りましたが、25bbまで膨らんだポットのリバーでダブルポットを打たれました。
ボードはQ95 K 2
80bb弱持っていた私はまあまあ強いハンドを持っているのに、チップリーダーの特大ベットをされる不運にぶつぶつ文句を呟きながらコール、結果相手はQJのブラフでした。フロップの3betコールから負けているのを読んで、Jのナッツブロッカーを活かしQヒットをブラフに切り替えたと話してくれました。
それから僕はフィーチャーテーブルにシート移動したのですが、先程大きく凹ませたはずのまさ選手が、再び大量のチップを持って僕の左に座るとは思ってもみなかったです。(笑)
DAY2はまささんとみっちりポーカーが出来たのが良い思い出です。次のWSOPにも一緒に行くくらい仲良くなれました。その他のハンドはほとんどポストをして、プレミア以外ではプリフロ全弾の勝負はほとんどなかったと記憶しています。また、オールインコールになってもアンダードッグが順当にシートオープンしていくシーンばかりでした。

楽大選手とのヘッズアップはいかがでしたか？

ラスト3人のスタックは拮抗していたのですが、楽大選手が3位を飛ばしてヘッズアップを迎えました。それによりカバーされた状態でヘッズアップに突入、苦戦を強いられました。JJ>AJでぶつかってスタックを持ち直したものの、ハンドとボード共に味方されず本当に苦しい戦いでした。ぼやぼやしている間にスタック比率が2:8までになって焦りましたが、諦めることなく自信のあるポストフロップで地道にスタックを削っていきました。

HUのラストハンドはT9o×75o
250K/500K(500K)
SB(hero) : c
BB : x
フロップ : 7h3d9c
BB : x / c
SB : 600K
ターン : 4s
BB : 6.3M AI
SB : c
リバー : 4d

コールして負けるとスタックが並んでしまうサイズの、ドンクダブルポットオールインに意表を突かれて怯みました。ハンドとボードに対して素直なプレイヤーという印象があっただけに非常に嫌な感じです。普通ならばコールできるのに気が進まない、なかなかチップに手が伸びない。それでも、カバーしている状況でのトップヒットなので流石にコールを選択して勝利することができました。

トーナメント中に優勝できると思った瞬間はありましたか？

ヘッズアップになってからです。それもスタックが5:5になった時ですね。優勝orそれ以外という考えだったので、ただやることやって勝つのみだなという気持ちでしたので自然とポーカーにも集中できていました。
あと、全日程を通しても全体的によいフォルドが出来ていたと思います。プリフロで降りた下ポケットをもし参加していたらSOSを食らっていたり、降りたハンドがセカンドツーペアになりましたが、相手はAAのセットを引いていたり。冴えてました。

「ヘッズアップで対戦したらくだいさんからのコメント」

OHIRUさんの印象やプレイスタイルについて教えてください。

OHIRUさんはとにかくムードメーカー！
初めてOHIRUさんと同卓したのがDAY2の終盤、私がフィーチャーテーブルに入った時でした。
スタックを見渡したらさっきの卓までチップリだったのにここではショートの私。
不安と緊張をしていた時に明るく「師匠！」と話しかけてくれたのがOHIRUさんでした。
そこからくだらない話をして随時、朗らかな空気でプレイしました。
堅実なプレイスタイルの方だと思います。
ポジション、スタック量、テルを熟知して判断も早い。
当たり前のことなんですが、その当たり前のことを長時間できる人はなかなかいません。
こちらがチェックなど弱みを見せたらそこをズバズバ突いてくるので気が抜けませんでした。素晴らしいプレイヤーだと思います。

そんなOHIRUさんのプレイスタイルを踏まえてどのようにプレイされましたか？

とにかく楽しくプレイしました。
間違いが少ない人なのでコールされたら「注意」、レイズされたら「警告」くらいの気持ちでやってケガを少なくしてたんですが、ヘッズで向こうのトリップスにブラフを打ち続けてしまい大怪我しちゃいました。
本当に楽しいヘッズアップだったのでこのままずっとやっていたいと思っていましたね。

ターニングポイントになったハンドはどんなハンドが思い当たりますか？

自分では気づいてなかったんですがポーカー仲間に言われてそうだなと思ったのが、ヘッズアップの時、OHIRUさんがDでA9でオールイン、私はK8。
スタックが5倍あったんですが降りたのがターニングポイントでしたね。
あそこから流れが変わって、いいハンドが入らなくなりました。

特に印象に残ったシーンはありますか？

勝負が決まった時、心の底から喜んでいるOHIRUさんをみてなんだかこっちまで嬉しくなりました。
会場に来られていた方々と喜びを分かち合う姿、美しいですね。
ハンドでの思い出をもうひとつ
1枚フラッシュボードで私の3のトリップスをブラフで下ろされたのも後日YouTubeをみて悶絶しました。今、思い返しても胸がきゅーっとします。

最後に、OHIRUさんへメッセージがあればお願いします！

改めてJOPT Main Event優勝おめでとうございます。
長い時間、一緒にプレイできて幸せでした。 人柄のいいOHIRUさんが優勝して私も嬉しかったです。
Congratulations on your victory!!!

（OHIRUさんのインタビューに戻って）ポーカーの次の目標と将来の目標はありますか？

次の目標は、The Hendon Mobの日本人ランクで100位以内に食い込みたいです。なのでこれからは海外のトーナメントに積極的に参加していきたいですね。そして、将来の目標はWSOPメインイベントの日本人最高順位を塗り替えること！ちょっと強気かもしれませんが、現実的な目標だと思っています。そして何より今回獲得したプライズを早速使える絶好のタイミングなので、今年は挑戦の年にして良い成績を改めて皆さんにお知らせできるように頑張りたいです！

最後に皆さんにメッセージを！

オンラインでもライブでもポーカーは素晴らしいゲームだと思います。ポーカーがこれから日本でさらに広まり、もっともっと熱い競技になったら嬉しいですね。是非、同卓したら一緒に楽しく話しながらプレイしましょう！

JOPT 2022 Grand Final Highlight公開中！
https://youtu.be/0xR91NYxI18

次回JOPT 2022 Tokyo #01は07.15 - 07.18開催！
https://japanopenpoker.com/osaka

______________________________________________________________

世界中のポーカープレイヤーと対戦してみませんか？ようこそGGPokerへ！

https://ggpoker.world

毎日フリーロール！ようこそKKPOKERへ！

https://kkpoker.club/japan

オンラインポーカーの入出金はこちら！

https://pokerstores.asia/

______________________________________________________________