
U-30 2025 SUMMER
#20 6-max Championship
Terutokiさん
優勝おめでとうございます!88名の頂点に立った今のお気持ちをお聞かせください。
ありがとうございます!素直に嬉しいです。以前、学生のSPTでも優勝させていただいたのですが、今回の大会はプライズの規模も大きく、それ以上に大きな喜びを感じています。やはりプライズの大きさはモチベーションに繋がりますね。
今大会には、どのような経緯でエントリーされたのでしょうか?
実は、もともとこの大会に出る予定ではなかったんです。当日は別のトーナメントのDay2に朝から参加していました。アベレージの1.7倍ほどのチップを持ち、85人中22位スタートだったので、普通にプレイすればインプライズはできるだろうと。しかし、戦いは厳しく、手痛いハンドを食らってバブル前で敗退してしまいました。
すっかり落ち込んでしまって、一度は完全に諦めて駅まで向かったんです。その道中、ポーカー仲間に電話で「トップセットがフラッシュにまくられて全弾もっていかれたよ…」と愚痴をこぼしていました。
まさに失意のどん底ですね。そこから、どうして再び戦いの舞台へ?
電話口の友人が「まだ6-Maxの大会があるじゃないか。6人テーブルの方が君のスキルを活かせるはずだ。集中したらあるぞ!」と強く励ましてくれたんです。その言葉に後押しされて、「よし、最後にもう一度だけ挑戦しよう」と腹を括って会場に戻りました。ラストロンガーでの参加でしたね。せっかくなら良い思い出で終わりたい、という気持ちもありました。結果的に、本当に最高の思い出になりました。あの時、電話をくれた友人には本当に感謝しています。
いえ、正直に言うと「優勝してやろう!」とまでは思っていませんでした。ただ、6人テーブルはハンドも広がりやすくプレイしていて楽しいですし、「やるからには、とりあえずインプライズぐらいはしっかりしたいな」という気持ちで臨みました。
トーナメント全体で、特に印象に残っているハンドはありますか?
ファイナルテーブルの、比較的序盤のハンドが勝敗を分ける大きなターニングポイントになりました。
アンダー・ザ・ガン(UTG)のポジションでKKが入り、ビッグブラインドのプレイヤーとの一騎打ちになりました。フロップが開くと、すべてハートのモノトーンボード。私自身はハートを持っていませんでした。
私がベットすると、相手からレイズが返ってきたんです。これに対しコールで受けると、ターンでもさらにハートが落ち、ボードはフラッシュ確定の状況に。すると今度は相手からドンクベットが飛んできました。
その時、私は相手よりもチップを多く持っているチップリーダーでした。そこで、持っていたKKをブラフに変え、オールインを仕掛けたんです。相手はまだ自分よりスタックの少ないプレイヤーが他にいたこともあり、プレッシャーを感じてフォールドしてくれました。あれでポットを獲得できたのは非常に大きかったです。もしあそこで負けていたら、一気にチップを減らし、アベレージの半分ほどになっていたでしょう。

6-Maxならではの戦い方について、どのようなことを意識されていましたか?
6-Maxは9-Maxに比べてブラインドの周りが早く、より広いハンドで参加する必要があります。
それに加えて、今回のU-30に参加しているプレイヤー層は、JOPTのメインイベントなどとは少し違っていて、参加するハンドレンジに独特な部分、言ってみれば『歪み』があったように感じます。
周りのプレイヤーを見ていると、強いハンドでの3ベットは当然するものの、全体的に3ベットの頻度が過少かなと感じました。
そこで、僕は少し多めに3ベットを仕掛けていきました。相手が僕の動きを警戒してタイミングを合わせてリレイズしてきた時も、その反応が少し弱々しく感じられたら、すかさずライト4ベットを返すなど、うまく主導権を握れたと思います。チップリーダーになってからは、相手の中途半端なブラフに対してオールインでプレッシャーをかけ、下ろさせるプレイも有効でしたね。
そして何より大きかったのが、ファイナルテーブルに進むまで、エントリーした瞬間からずっと同じ卓のメンバーでプレイできたことです。これが勝利の一番の要因かもしれません。 これにより、各プレイヤーの癖や思考パターンをじっくり分析する時間が生まれました。「歪み」を正確に把握し、相手がセオリーから外れたプレイをした時に、それが何を意図しているのかを深く読むことができました。まさにスキルエッジが最大限に発揮できたと思います。
優勝を意識し始めたのはどのタイミングでしたか?
ファイナルテーブル開始時はチップリーダーでしたが、優勝できる確率は20~30%くらいかなと冷静に見ていました。ですが、KKでのブラフが成功し、その直後にも3回連続でブラフを通してポットを獲得できたんです。それで2位のプレイヤーと倍以上のチップ差をつけることができました。その時点で「これでもし負けたら逆に恥ずかしいな」と、かなり優勝を意識し始めましたね。最終的なヘッズアップ時点での初期スタックは6対1という圧倒的なチップ差があったので、その時にはほとんど優勝を確信していました。
驚くべきことに、ポーカーを始められてまだ9ヶ月とのことですが、きっかけは何だったのでしょうか?
最初のきっかけはWPT東京でした。たまたま出たサテライトを運良く通過してメインイベントに出場できたんです。その時はまだルールも曖昧で、サテライトでアンティを払い忘れるくらい初心者でした。そのメインイベントでは惜しくもインプライズを逃したのですが、「もし入賞していたら10万円だったのか…」と、その魅力と悔しさを同時に味わいました。
その後、JOPTのサテライトに挑戦したのですが、7回出て全敗してしまって。そこで初めて「これは運だけでなく、明らかにスキルに問題がある」と痛感し、本格的な勉強を始めました。
短期間で上達するために、どのような学習をされたのですか?
何よりもまず、「プリフロップのレンジ(参加するハンドの範囲)を徹底的に学ぶこと」が重要だと考えています。正直、これだけで勝率は劇的に変わるはずです。強いプレイヤーが公開しているノートなどを買い、エフェクティブスタックやポジション毎のオープンレンジ、3ベットレンジなどをひたすら覚えました。
座学でGTOの土台をしっかり固めれば、相手のプレイがセオリーからどれだけズレているかが見えてきます。それに加えて、ライブポーカーでは相手の仕草や表情といった「人間的な要素」を観察してハックすることも意識しています。理論と観察、その両輪で相手にアジャストしていくことが大切だと思います。
今後の目標についてお聞かせください。
まずは年末年始のJOPT(Japan Open Poker Tour)メインイベントで結果を残したいです。そして、まだ海外のトーナメントには出たことがないので、今回獲得したプライズを使って、1年以内にAPT(Asian Poker Tour)など海外の大会にも挑戦してみたいと思っています。
最後に、今後の優勝を目指すプレイヤーや、支えてくれた方々へメッセージをお願いします。
これから強くなりたいと思っている方には、座学の重要性を伝えたいです。 そしてもう一つ、僕が個人的に大事にしているのは「徳を積むこと」です(笑)。 実は今日も会場に来る前に、電車で席を譲ってから来ました。以前優勝したSPTの時もそうだったんです。ポーカーは運の要素も大きいゲームなので、日々の生活を大切にし、周りの人への感謝を忘れず、謙虚にプレイすることが、最終的に良い結果に繋がるのではないかと信じています。「1日1善」ですね。 そして、いつもポーカーやそれ以外のことも一緒に語り合っている5人のグループの仲間がいます。今回、駅まで向かった僕を引き戻してくれたのも、そのグループでの通話でした。彼らには本当に感謝しています。
今後の更なるご活躍を楽しみにしています!
ありがとうございました!

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