JOPT Heads-Upでは2度優勝!国内最強のヘッズアップ戦士!  めっし さんインタビュー

 

Japan Open Poker Tour 2022 Tokyo #02

Event #04 NLH Heads-up & #16 NLH Poker Players Championship Winner

めっし 選手

Heads-up(以下HUと記載)&PPCのW優勝おめでとうございます!まずはHUを優勝された時のお気持ちについて教えてください。

会場に行ってからずっと緊張していたので、勝てて嬉しかったです。決勝は数ハンドで終わってしまったのですが、お相手のもちひろさんとはオンラインで当たったことがあって、すごく上手な方というイメージを持っていました。彼に限らず、ラスト8に残っている方は有名な顔ぶれも多く、畏れ多いなと思っていました。

強者揃いの大会でしたが、なかでも意識されていたプレイヤーさんはいらっしゃいますか?

やはり有名なプレイヤーで、noteなども参考にさせていただいている souzirouさんですかね。あとReichasoさんは、HUに最初に参加したときに5位くらいで負けた時の相手でした。その時ぼこぼこにされて、100回やっても2〜30回くらいしか勝てなさそうだな・・・と思いましたね。今回は決勝まで当たらない組み合わせだったので、少し安心していました(笑)

惜しくも2位入賞となってしまった前回のHUの雪辱を果たされたわけですが、前回大会から今回までに何か行ったことはありますか。

ライブだとスタックが浅くなるまでが早いので、GTO wizardを使って20bb以下のプリフロップレンジを完璧に覚えるようにしました。前回まではキャッシュゲームや6maxトーナメントの感覚しかなかったので、不安を感じながらプレイしていました。今回はプリフロップのレンジを覚えたことによって、フロップくらいまでは再現性のあるプレイができたかなと思っています。ターン以降はまだまだ勉強が足りないな、と思いますが。

HUとHU以外でのプレイで特に意識して変えていることなどあれば教えてください。

戦略的なところだとHUでは、SB側からほとんど降りず、幅広にリンプするようにしています。弱いハンドも参加するために、強いハンドもリンプレンジにまぜるようにしています。HU以外の6maxなどのトナメでのブラインドヘッズと違って、HUではSB側で参加してもポジションがあるので。
 あと、気持ち的な問題ですが、HUでは「絶対に目の前の相手に勝たないといけない」という覚悟でしょうか。多人数卓のトナメだと、嫌だなと思う相手を避けるということもできますが、ヘッズアップだと当然逃げられないですからね。

 

1大会中での二冠達成となったわけですが、PPC優勝された時のお気持ちを教えてください。

ヘッズが1時間弱くらい続いている間、ずっとドキドキしていました。普段プライズについてあまり気にしないし、HUの時もプライズというより優勝したいという気持ちだったんですが、PPCは1位と2位で1万ドルくらい違うので思わず頭をよぎってしまいました(笑)
ちなみに、実は元々PPCには出るつもりはなかったんです。Tag Teamに出た後友人に「PPC出る?」と言われたんですが「HUで優勝した綺麗な思い出のまま今回のJOPTは終わりたい…」と正直思っていました。でも、友人に「二冠したらすごいぞ!」と言われ、出ることにしました。結果、出場してよかったです。

ご友人に感謝ですね!ちなみに、配信だとすごく落ち着いているように見えましたが、実はプレイ中緊張しやすいタイプですか?

はい、かなり(笑)Apple Watchで見ると、心拍数が120とか超えてます。HUなんてずっとドキドキしてます。ブラフのときだけドキドキするとかではなく、3betポットなど、ポットが大きくなるとドキドキしてますね。特にどうしようもないので、抑えようとかは思わずにドキドキしたままやっています。

二冠のチャンピオンでもドキドキしていると聞いて、なんだか親近感が湧きます!二冠達成できた理由・強さの秘訣はなんですか?

無駄なことはしないこと、飛ぶことを恐れないことの2点かなと思います。
相手が降りてくれそうだから、みたいな安直な理由による無駄なベットをしないように心がけていました。一方で、打たないといけなかったり、打つと決めたりしたハンドはしっかりと打ち切るようにしていました。仮にそれで負けたとしても、正しいプレイをした上でのことなので気にはならないです。
また、最初に大きい大会に出た頃は「Day2に残りたいな」とか「もうちょっと長くプレイしたいな」といった理由で、じりじりとスタックを減らして最後引かれて負けるみたいなことがありました。でも、今回は、Day1終了直前でも飛ぶことを恐れずプレイするようにしていました。結局 Day2に残るだけだと何の意味もないので、しっかりと入賞や優勝を見据えて、プレイするように意識しました。
あと、気持ち的なところですが、HUで優勝して心に余裕があったというのもあるかもしれません。PPC Day1でKK vs AKでぶつかってしまい、30bbほど負けてしまったんですが「そういうこともあるよね」というような気持ちでした。HU優勝で上振れたので、もう今年いっぱいは何があっても文句言えないくらい心にゆとりがありましたね(笑)

ヘッズアップで対戦したMOCHIZUKI Hiroyukiさんからのコメント

めっしさんの印象について教えてください。

めっし君はけっこうアグレッシブなイメージがあって、3betのレンジもかなり広く、自分から先導権を握るようなプレイスタイルだと思ってます。

ヘッズアップでのプレイはいかがでしたか?

決勝の1stハンド。3betポットでフロップトリップス引いたのに、バックドアフラッシュを引かれてて、100BB以上のポットに対して、リバー50BB弱くらいのドンクAIされて、降りれなかったことですね。リバーでコミットするようにターンまでにポット焚きすぎて、逆に降りにくくなってしまいました。 かなり迷いましたが、配信されてての初手。さすがにブラフはないのでフォールドすべきでした。完敗です。
優勝おめでとうございます。でも今度はもうちょっと長くヘッズやりましょうね(笑)
配信の尺も考えて下さい(笑)

 

PPCで印象に残ったプレイはありますか?

はい、Day1終盤ごろのプレイです。相手の方も自分も約70bb持ちで平均よりもスタックを持っている状態で、ブラインドは500/1000でした。

UTG : Raise 2200
BB めっしさん(7s9d) : Call
FLOP 6c5c4d
BB : Bet 2000
UTG : Call

小さい数字でコネクトしており、BBに有利なボードが出たため、ドンクベットをすることにしました。97oというハンドで毎回ベットするわけではありませんが、打つ頻度もあるかなと。ここは、ベットすることでAハイにプレッシャーをかけていこうと思いました。また、AAやKKなどのハイカードのポケットを持っていたとしても、レイズはなかなか返せないだろうなと思います。

TURN Ac
BB : Bet 8000
UTG : Call

ターンでは、2、3、7、8などが落ちたらベットを継続し、ハイカードが落ちた場合には絞ったレンジで高めに打つ、ということを決めていました。実際、Aのクラブというカードが落ち、相手がAxccを持っている可能性が消えたため、高く打つことにしました。
ここで、コールしてくるハンドとしては、KQ、KJ、KTのクラブ持ちやAxあたりを想定していました。

RIVER Kc
BB : Bet 40000
UTG : Fold

リバーでKcが出たため、QとJのクラブ持ち以外はすべて降ろしにいこうという気持ちでポットオーバーのベットをしました。周りからは、「一体何持っているんだろう」と思われていたかもしれません(笑)自分としては、Day1終了間際だからぶつからないようにしよう、といったことは考えずに、Effective Stackに忠実にプレイすることを意識していました。

ビックブラフが見事に決まった印象的なプレイですね!今回のプライズの使い道はもうお決まりですか?

一部トーナメントドルに替えていて、それ以外は来年のWSOPで使いたいなと思っています。メインは仕事などの関係で出場はできなさそうなのですが、1000ドルくらいのトーナメントにいくつか出てみたいです。
あと、今回のプライズは対象外ですが、近々行われる APT 韓国には友人と参加予定です。ポーカーにちょっと自信がついてから初めて参加する海外大会なので、楽しみです。

 

ポーカーはいつ頃始められたんですか?

ほぼ3年前くらいかなと。会社の先輩達に誘われて、銀座のアミューズメントカジノにいったのがきっかけです。先輩達はトーナメントに参加して、自分はその間初心者講習を受けながらリングゲームをしていました。その翌週、ルールもあやふやでコンティニュエーションベット(CB)の概念もわからないくらいのレベルで、突然先輩たちに韓国のカジノに連れて行かれました。当然、負けました(笑)

そこからJOPT二冠に至るまで、どのような道のりだったのでしょう?

最初の頃って、ストレートとかフラッシュみたいな5枚使ってできる役が完成したら、それだけで嬉しかったんですよね。で、なんとなくアミューズメントカジノに通い始めました。そこで開催されていた祝勝会などで、上手い方が大きい大会で優勝されているのを目にして憧れるようになりました。もちろん、トーナメントでの優勝は実力だけでなく運もあるとは思います。ただ、500名を超えるような大きい大会だと運だけでは勝てないので、「運が良かったら勝てる」くらいのレベルまでの実力はつけたいなと思うようになりました。

普段はどのようにポーカーを勉強されているんですか?

LillianさんやAmuさんのnoteを読んだり、zoomagaを読んだりしています。また、GTO wizardやGTO+というツールを使って、自分のレンジを固定して、相手がどういったプレイをするか検証しています。実践としては、オンラインをやることが多いですね。メインはGGPokerで、たまにPokerstarsでプレイしています。月平均は、2~3万ハンドくらいだと思います。平日は仕事終わりに2-300ハンドプレイしていますが、100bb負けたらハンド数にかかわらず絶対にそこで止めると決めています。

新しくポーカーを始められた方に伝えたいことはありますか?

やっぱり楽しむことが一番だと思います。最初はアミューズメントカジノなどに行くと、プレイに関して色々言われがちだと思うんですね。でも、ポーカーをやる目的ってみんな違うじゃないですか。プロならポーカーで食べていきたいだろうし、オンラインメインの方なら高いレート攻略したということで強いと思われたいかもしれないし、ディーラーや友達と仲良く喋りたいだけという人もいるかもしれないですよね。なのでまずは、自分なりに楽しめればいいんだと思います。仮に周りからプレイについてなにか言われても、聞かなくていいと思います(笑)

楽しさ第一ですね!今後のポーカーでの目標はありますか?

JOPTで二冠をとってから、先日アミューズメントカジノに行ったら「めっしさんですよね?」って声をかけられたんですよ。今回は、「よく知らんやつがHUとPPC二冠とった」って思われていると思うので、今後はすでに名前がちょっと知られた状態で活躍したいなと。JOPTも今後も参加する予定なので、次回はぜひメインを獲りたいです。あと、HUもまたベスト8に残って「3回連続の決勝進出」と言われたいですね!

 

では、最後にめっしさんにとってポーカーとは?

ただの趣味からもう一線超えて、「生活の一部」になっているなと感じます。また、今回優勝した後に「優勝おめでとう」とポーカーだけで知り合った多くの友人に祝福の言葉をもらいました。そのことで、ポーカーは「交友関係の広がるツール」だなということも改めて実感しました。社会人になって、会社以外の友人がこんなにできることってなかなかないなと思います。ちなみに、APTにもその友人たちと参戦する予定です!

HU&PPC W優勝のめっしさん、ありがとうございました!JOPT2冠という強者ながら、プレイ中は実はドキドキしているというコメントもいただき、とても親近感がわくインタビューでした。APT韓国や今後のJOPTでのご活躍も期待しています!

 

JOPT 2022 Tokyo #02 Highlight公開中!
https://youtu.be/avevhhh2p7Q

次回JOPT 2022 Osaka #02は11.25 - 11.27に大阪 なんばスカイオで開催!
https://japanopenpoker.com/osaka02

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