KKPOKER LIVE TOKYO 2020優勝 JINGINさんインタビュー

KKPOKER LIVE TOKYO 2020優勝JINGIN選手!!

 

今回はご優勝おめでとうございます。お名前とポーカー歴をお聞かせください。

JINGINと申します。
ポーカーを始めてだいたい11年くらいですね。
2009年夏頃にアキバギルドの存在を知りました。BJ目当てでいったんですけど、ポーカーのテーブルが賑やかに盛り上がっていたのに興味を持って、そこでルールを覚えて参加したのが初めてです。

 

国内や海外などでのご入賞の経験などはございますか?

国内の大きな大会で初めて優勝したのは2011年に行われた東京ポーカーツアー(TPT)という大会で100人以上が参加していたと思います。そこで優勝をしてWSOP2500ドルパッケージを獲得しました。

その時に初めてラスベガスに行きましたが、WSOPやその他のラスベガスのトーナメントでは全く歯が立たなかったですね。シーザースパレスのメガスタックシリーズという大会のあるトーナメントで16位だったのがその時の唯一の入賞でした。

その他の海外のトーナメントは、マカオやマニラで小さな入賞をしたことがある程度ですね。

 

ありがとうございます。初めての大会優勝もWSOPパッケージで今回はWSOPメインイベントということでWSOPには縁がありますね

そうですね。あと縁というかラスベガスには悔しい借りがあります。実は先ほどの16位になったトーナメントの時に今でも覚えている悲しいエピソードがあるんです。
海外では相手のベットに対していくらか確認したい場合はハウマッチというのが一般的なんですが、この時にうっかりカウントと発声してしまって、それをコール(Call)と聞き間違えられてしまってコール扱いになってしまい負けてしまいました。そのトーナメント中は気をつけていてハウマッチと何度も言っていたのに、インマネをして気の緩みでも出たのかうっかりカウントと言ってしまって…。その時の優勝賞金がたしか1万ドルほどだったので、今回の優勝でその時の分を取り返せたかなと(笑)。

 

そんな海外でのエピソードがあったとは!次はメインイベントに挑戦ですね!

WSOPはポーカープレイヤーの夢の舞台ですからね。またラスベガスに行き、WSOPに参加できるということで非常に楽しみです。

2011年にWSOPのサイドイベントに出場した時に、本当にラスベガスいいなー、近いうちに又来たいなーと思っていましたが、気づけば早10年が経ってしまいました(笑)。

今大会を振り返ってみるとミスはもちろんいくつかあったんですけど、この11年間で自分の理想に近いというか満足の出来るポーカーができたのかなと感じました。KKPOKER LIVEは国内では最長の1時間ブラインドですが、WSOPは 2時間ブラインドで1日12時間くらいプレイをするので大変ですね。今回の経験を生かしてティルトせず冷静にプレイが出来れば、自ずと良い結果はついてくるのかなと思っています。ぜひとも頑張りたいです!

 

ぜひ頑張ってください!ご活躍お祈りしております!

 

 

では今大会全3日間を振り返って行きたいと思います。
DAY1は東京会場終了のレベル11時点でチップリーダーでの通過ということでしたかがいかがでしたか?

そうですねDAY1に参加したばかりの序盤の出来事が印象に残っています。

私はトーナメントがスタートした1時間半後位に池袋の会場で参加しました。DBIなので4万点持ちの状況だったんですけど、既にアベレージの倍くらいの5−6万点持ちのチップリの人とぶつかりました。私の77がフロップでセット、ターンでフルハウス、リバーで最後の7が落ちてクワッズになりました。その時に相手が8持ちのフルハウスだったため、オールインまで行ってダブルアップしました。そのお陰で序盤からアベレージ3倍弱の8万点越えになってDAY1の序盤をとても楽に戦えました。

あと大きくチップを増やした要因がDAY1最後の1時間にありました。DAY1残り2時間くらいの時に85万点ほど持っているモンスターチップリーダーが池袋の会場に1人いました。たまたまその選手相手の時に私がトリップスやフラッシュを引いて大きなポットを獲得出来たので、最終的にチップを大きく増やしてDAY1を通過できました。

 

そうだったんですね!DAY1を通過された後に準備されたことなどはございますか?

DAY1が終わってDAY2のシートドローが発表されたので、DAY2までの1週間の間に色々妄想して楽しんでいました。エクセルにDAY2のプレイヤーのチップ量を入力して、同卓に誰がいるか、チップ量はいくらか、テーブルアベレージや全体アベレージ、ファイナルテーブルアベレージはいくらかなど調べていました。

DAY2開始時点で私がチップリーダー(約82万点)だったんですけど、Aテーブルが「死のテーブル」で(笑)。他のテーブルよりもテーブルの総スタックが圧倒的に多くて、1番少ないテーブルと 比べると2倍ぐらい差がありました。同卓になる選手の皆さんも曲者揃いばかりで、チップリーダーでも油断は出来ず難しい戦いになると思っていました。

 

かなり事前に準備をされて挑んだということですね!DAY2はいかがでしたか?

事前にシミュレーションはしてましたけどDAY2が始まってすぐに10万点以上減らしました(笑)。いいハンドでもボードと絡まなかったり、上手い人が相手だったりで良いように最初はやられましたね。ただ10万点減ってもまだまだチップリーダーだったので、チャンスを待ちながら焦る必要はないかなと思いながらプレイしていました。

そのうちいいハンドが入ったり、ボードが絡んだりした時に相手がいて、大きなバリューを稼げた時が数回あり、徐々にチップを増やして行き中盤で180万点くらいがピークでした。中盤戦以降はまた徐々にやられ出して、ハンドもなかなか来ない時間もあって、ハンドと状況、ポジションを見てスチールすることで何とか現状維持をしてチャンスが来るのを待つような時間帯が続きましたね。

あと1人が飛んだらDAY2が終了という入賞バブルの時ですが、私が44でミニマムレイズでオープンしたら、ボタンのプレイヤーからオールインが返って来ました。私がその時に20数BBでショートだったんですけど、オールインした選手が私よりもさらにショートの選手だったんですね。おりるべきだったんですけど、このままショートの状態でDAY3に進んでも優勝を狙えないなと思って、コインフリップ狙いでコールしちゃいました。相手のAKとの対決に勝利して約200万点ほどになりました。そこでDAY3進出の入賞18人が決まって一安心しました。

 

DAY2をチップリーダーで進出したけれどもやはり厳しい戦いだったんですね!
DAY3はいかがでした? 

DAY3はですねぇ、、、つらかったですね!

私よりも先にアクションすることが多い、私から見て右側の人たちはショートスタックが多くて、逆に左側の人はビッグスタックでちょうど間に挟まれて何にもできなかったですね。ハンドも最初は入らなかったですし、ショート側からはダブルアップを狙うオールインが来たり、私がオープンしたらビッグスタック側から3ベット、4ベット返されたりと 2時間くらい何も出来なかったですね。

残り10人の時に、JJ>T8sでファイナルテーブルバブルを決めた以外は何も特筆することありませんでしたね。ずっとアベレージより下を低空飛行していましたね。FT前後の 2時間をチャンスを待って耐えましたけど、FTに進出してからも流れは変わりませんでしたね。
ほんと苦しい時間でしたね、フォールドしてフォールドしてフォールドして、たまにきたAハイでオールインスチールをして現状維持をしてました。

それで残り7人くらいの時にファイナルテーブルが始まってから1番良いハンドの66が来て、66>AQでダブルアップしてようやくアベレージを超えましたね。その後ハンドもようやく良くなって来て、少しずつチップを増やして行きました。

最後の残り5人の時にお互いに700万点前後ずつ持っていたチップリ同士の相手とのプリフロップオールイン対決になってしまって、ここで88>QQでダブルアップできたのが最も大きかったですね。総スタックの60%のチップをもってしまい、初めて優勝を意識しました。ただポーカー仲間からもいつも勝ちきれないと言われていたので、自分自身でもかなり有利なだけでここからだぞと改めて気を引き締めました。

 

残り4人の状況で打ちてぇんだ選手が2人を飛ばしてヘッズアップとなりました。
相手選手の印象はいかがでしたか?

ヘッズアップはそれまでの苦しい戦いが嘘のようにとてもついていましたね。ハンドが良かったり、ボードとよくマッチしていました。1度チップ量を逆転されてしまいましたが、トリップスの時に相手からの大きなブラフベットが来たり、ストレートが完成したりと運もあって大きなポットが獲得できて再び逆転しました。最後は私の99と打ちてぇんだ選手のAJoのオールイン対決に勝てて本当に嬉しくて、恥ずかしながら雄叫び上げてしまいましたね。

勝ちきれない、勝ちきれないと言われていた中で今大会を優勝で終われたことが非常に嬉しいです。今回は久しぶりの大きな大会への参加でしたが、DAY1からDAY2まで1週間もあったので、DAY2に向けて色々準備することができました。DAY2、DAY3のプレイ中も携帯を見たりして集中を切らしたり、無駄に時間を潰したりせずに、同卓している対戦相手のプレイに集中することを意識していました。

昔、ポーカープロの木原さんが「ツイてる時に勝ち切るためにスキルを磨いている」みたいな事を言っていました。そして最近の私は「負けたら実力、勝ったら運」と思ってポーカーをしています。今回の大会はそんなツキのある大会だったなと思います。大事な勝負では運を味方につけて勝ち続けてきたので優勝できたのは間違いありません。

1時間ブラインドの大会で1日中ポーカーをしていると、1時間、2時間ハンドが来ないことなんてざらにあります。今大会も何時間もそういったシチュエーションがありましたが、
そんな時もテニスプレイヤーの錦織選手の「いつでも誰でもラッキーが来る、そう思え!」という言葉を胸に冷静にチャンスを待ち続け、ティルトすることもなくプレイをすることができたと思います。

最後に、ここまで大きな大会で優勝する事が出来て、昔からのプレイヤーの友人達や、今大会の運営にも関わっていたアキバギルドの関係者の方達に喜んでもらえて本当に嬉しいです。

優勝おめでとうございました!!今後のご活躍をお祈りしております。

 

 

KKPOKER LIVE TOKYO2020 第2位 打ちてぇんだ選手ヘッズアップインタビュー

惜しくも2位でした。今大会の最後ヘッズアップのご感想をお聞かせください。

 

今回ヘッズアップで負けてしまった原因としては、相手にアジャスト出来ていないところだったかなと思います。

FTでJINGIN選手が凄くディープなしんじぃ選手に対して88で5betALL-INした時に結構ばちばちなブラフしてくる方(おそらく88はブラフオールインの部類だと思われる)なんだなと印象づいてしまいました。

その印象のままヘッズアップに入り、一度はスタックを逆転するも、思ったよりも相手側がバリューに寄っていて降ろせないところに突っ込んで行ったり、こちらがコールしてしまったりで負けてしまったという記憶があります。

あと、FTで上振れてた分がちょっと修正が入った感じもありましたかね!(笑)

でもこんな大きな大会で2位になれたのはラッキーな部分もかなりありましたがとても良い経験になりました。

同卓した皆様ありがとうございました!優勝したJINGINさんおめでとうございました!またよろしくお願い致します。

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Spadie