#01 Main Event 優勝 おしげ選手

 

JOPT 2025 Tokyo #02

#01 NLH Main Event

おしげ選手

 

JOPTメインイベント優勝、本当におめでとうございます。ご友人に優勝を伝えたときの反応はいかがでしたか?

ありがとうございます。まさか自分がこの大舞台で優勝できるなんて、本当に信じられない気持ちです。友人たちからはすごい反響でした。普段あまり話す機会のなかったプレイヤーから声をかけてもらったり、古くからのポーカー仲間がメッセージをくれたり、今までのポーカー人生がひとつに繋がったような感覚でした。まるでご縁の集大成を感じるような、そんな瞬間でしたね。

ポーカーを始めたきっかけは、少しユニークだと伺いました。

そうなんです。秋葉原で友人と「普段やらないようなことを体験しよう」という流れでメイドカフェに行こうとなったんです。ところがその友人が「メイドとポーカーがあるらしい」と言い出して、メイドポーカーカフェに行ったのがポーカーとの初めての出会いでした。正直、少し恥ずかしい気持ちもありましたが、今となってはそれが大きな転機でした。

本格的にポーカーにのめり込んだのは、どのタイミングだったのでしょう?

自宅近くにあったポーカールームに通い始めたのがきっかけです。勝てば飲み代が浮くくらいの感覚で始めたんですが、気がつけば毎日のように通っていました。そこで出会った仲間たちにさまざまなアミューズメントトーナメントを教えてもらい、どんどん深みにハマっていきました。

ファイナルテーブルでは4人の段階でディールが成立したとお聞きしました。ディールが成立したあとのプレイスタンスには変化がありましたか?

そうですね。実はその提案は自分から持ちかけました。5位と6位のプライズが同等で、4位から急にジャンプアップする構造だったので、分散を避ける意味でもICMディールを提案しました。それによってプレイスタイルも大きく変わりました。プライズが確定したことで、よりアグレッシブに、飛ぶことを恐れずにプレイできるようになりました。みんなのレンジも広がり、よりスリリングな戦いになっていったと思います。

優勝の手応えを感じた瞬間はありましたか?

実はDay 1が始まる前から「今回、優勝する気がする」って思ってたんです。友人にもそう伝えていて、実際にDay 1を通過してからは「これは本当にあるかも」と思い始めました。Day 3では4-wayのオールインでAAを持っていた場面があり、そこを制した瞬間に一気に自信がみなぎりました。精神的にも大きなブレイクスルーになった場面でした。

ファイナルテーブルで特に印象に残ったプレイヤーはいますか?

kei君ですね。相手に合わせたプレイが非常に巧みで、リバーまでしっかりブラフを撃ち切る胆力がある。とてもやりづらい相手でした。相手のタイプに応じてしっかり戦略を変えられるのは本当にすごいと思います。

ヘッズアップでは11BB対73BBという大きな差がありましたが、どんな気持ちでしたか?

もう天に任せるしかないという気持ちでした。まずはダブルアップを狙って、そこから何とかポストフロップに持ち込めれば、逆転の目はあると信じていました。実際、AK対A9でダブルアップできて、流れがこちらに傾いた感覚がありました。

ここで、3位入賞したkeiさんにコメントをいただいております。keiさん、優勝されたおしげさんご本人やプレイスタイルについて、どのような印象をお持ちでしたか?

おしげさんはタイトなプレイヤーという印象でした。そのため、プレッシャーをかけられる場面では積極的にアクションを起こし、ポット獲得率を上げて、なるべくチップを渡さないような立ち回りを意識しました。

そうした印象を踏まえて、どのようにプレーされたのでしょうか?

基本的には、おしげさんが堅実にプレーしてくることを前提に、自分からリズムを作るようにしていました。相手のスタイルに流されないように気を付けて、自分の得意な展開に持ち込むよう努めました。

大会中、特に印象に残っている勝負やターニングポイントはありましたか?

Day 3の残り3テーブルが、自分にとってのターニングポイントでした。Day 2では、JOPTの配信などで見たことのあるプレイヤーと何人か同卓していて、また、Day 2の最後に同卓していたメンバーとも再び同じテーブルになったんです。ライブトーナメントでは個々のプレイヤーに対するエクスプロイトが重要だと考えているので、そこで得た情報をもとにうまく立ち回り、チップを積み上げていきました。その結果、チップリーダーとしてファイナルテーブルに進出できたのは大きかったですね。

その他に、印象に残っている出来事などがあれば教えてください。

そうですね、Day 2やDay 3で再び同じプレイヤーとテーブルを囲む場面が多くて、短期間でお互いのプレイスタイルを把握しながらの駆け引きが続いたことが印象的でした。やっぱりライブならではの緊張感と読み合いが醍醐味だなと改めて感じました。

ありがとうございます。では最後に、優勝されたおしげさんへメッセージをお願いします。

おしげさん優勝おめでとうございます。 またどこかで同卓しましたらよろしくお願いします。 次回のJOPTもお互い頑張りましょう!

keiさん、ありがとうございました!
それでは、おしげさん、大会後、周囲の反応やご自身の心境に変化はありましたか?

SNSでの反響が本当に大きくて、驚きました。「ライブで見てました」「応援してました」と声をかけてもらうたびに、自分が優勝したんだという実感が少しずつ湧いてきました。知らない人からも「おしげさんですよね」と言われるようになって、なんだか「時の人」のような気分でしたね。

優勝後、少しポーカーから距離を置いていたそうですが、その期間はどんな心境だったのでしょう?

今まで暇さえあればポーカーをしていた自分が、ポーカーから少し離れて俯瞰的に見る時間を持てたのはとても貴重でした。ポーカーが自分にとってどういう存在なのか、どう向き合っていくべきかを見つめ直す時間だったと思います。

「JOPT Main Event チャンピオン」という肩書に、どんな重みを感じますか?

やはり一番は「見られている」という意識ですね。プレイの一つひとつが注目される立場になったという実感があります。それに恥じないよう、これからも競技者として、そして人としても成長していきたいと思っています。今後は海外のトーナメントにも積極的に挑戦したいです。

印象に残っている応援メッセージはありますか?

10年来の友人が、僕のファイナル進出を知って会場に駆けつけてくれたことですね。僕以上に緊張していて「今年一番嬉しかった」と言ってくれたんです。その言葉が本当に嬉しくて。自分以上に感動してくれている姿を見て、優勝して良かったなと思いました。

ダイジェスト動画やバナーをご覧になったときのお気持ちは?

本当にプロの仕事だなと感心しました。あれを見て「すごいことしたんだね」と言ってもらえるのが嬉しかったです。特にポーカーを知らない人にも大会のスケール感や熱量が伝わるコンテンツで、自分にとって大きな「武器」をもらったような感覚です。これをきっかけにポーカーの認知が広がれば嬉しいですね。

ポーカーのプロモーションの中心に立つことについて、どのように感じていますか?

おそらく、自分のような既婚者で家庭を持ちながらポーカーに向き合っているチャンピオンは珍しいと思います。だからこそ、ちょっと日陰でポーカーを楽しんでいる人たちに対しても、「あなたのスタイルでいいんだよ」と発信できる存在になれたら嬉しいです。

今後のプレイヤーとしてのスタンスに変化はありそうですか?

これからも変わらず「フッカルのおしげ」として、ふらっとポーカールームに現れるスタイルを続けていきたいです。トーナメントは自分にとって「非日常」の世界で、普段の「日常」であるポーカールームでの時間を大切にしたい。そういうバランスの取り方が、今の自分には合っている気がしています。

最後に、これからJOPTでの優勝を目指すプレイヤーや、応援してくださったファンの皆さまへメッセージをお願いします。

この優勝は、僕個人の勝利というより、今まで関わってくれたすべての人との「ご縁の集大成」だと感じています。そしてこのJOPTという舞台が、多くのポーカープレイヤーにとっての夢であり、目標であることも身をもって実感しました。これからも日々の積み重ねを大切にしながら、皆さんがそれぞれのペースでポーカーを楽しみ、そしていつかこの舞台に立てることを願っています。応援してくださった皆さん、本当にありがとうございました。これからも、応援よろしくお願いします!

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