#50 NLH Deepstack Sponsored by のむシリカ 優勝 ITKさん

 

ITKさん 優勝写真

JOPT 2025 Tokyo #03

#50 NLH Deepstack Sponsored by のむシリカ インタビュー

ITKさん

 

優勝おめでとうございます! 今の率直なお気持ちを教えてください。

JOPTの大きなサイドイベントで優勝できて、本当に嬉しかったです。ポーカーを本気で続けてきて、ようやく形にできた「名誉」を実感できました。よく行くアミューズの常連さんや、自分のお店のお客さん、その他知り合いから「おめでとう!」と連絡をもらって、反響の大きさを感じました。支えてくれる人たちへの感謝が、一番に浮かびましたね。

周りの方々からの祝福、本当に嬉しいですね!熱い思いで臨まれた今回のトーナメントですが、振り返ってみて特に印象に残った場面はありますか?

序盤から「優勝を狙いに行く」という気持ちでした。大型大会ではありがたいことにインプライズ回数が20〜30回あるので、今回も「優勝しか目指していない」状態でした。序盤から残り30人になるまでは、常にアベレージ、もしくはそれを下回る時間が続いたので、「耐える」時間が長かった気がします。ただ、焦らず「チャンスを待つ」ことを意識していましたね。特に印象に残っているのは、残り3〜4テーブルでの55のハンド。5のセットを作り、4wayでのオールイン勝負を制しました。プレイ自体が最善だったかは分かりませんが、卓には消極的な方が多く、スチールを狙えると思い切ってUTGから25BBで入れ切りました。ポットを取り切れたことで、流れを完全に変えることができました。

ヘッズアップの展開について教えてください。

本当に短かったですね。5ハンドほどで決着しました。スタックは8:2でリードしていたので、焦らずに自分のペースを維持しました。残り3人の段階でセカンドチップを吸収していたこともあり、流れを完全に掴んでいたと思います。ポストフロップでの駆け引きはほとんどなく、最後はシンプルに押し切る形でした。冷静に戦い切れたのが、今回の優勝につながったと思います。

トーナメントを通して意識していたことはありますか?

常に「勝ち切るためのリスクバランス」を意識していました。ただ生き残るのではなく、優勝して「名誉を取りに行く」ことを目標にしていたので、勝負どころではしっかり踏み込みました。マージナルなハンドでも押すべき場面では迷わず入れる。逆に、分の悪い勝負は徹底的に避ける。その線引きを大切にしていました。また、相手のハンドを見るために、あえてフラッシュの完成ハンドをインポジションからチェックした場面もありました。自分のイメージを操作するためでもありますが、それ以上に「相手のハンドの傾向」を見たいという意図がありました。情報を取ることも戦略の一部。ポーカーは駆け引きの積み重ねなので、そういった細かい情報を次に活かすことを常に考えていました。

ただ勝負するだけでなく、リスクの線引きや相手の情報を引き出すためのプレイなど、深い戦略眼を感じます。とはいえ、長いトーナメントでは苦しい場面もあったのではないでしょうか?

はい。途中、同期間の他のJOPTトーナメントではAAを2回割られるなど下振れもありました。ただ、「1ミリもティルトしなかった」です。プリフロップでのオールインでしたし、不可避だったので「しゃーなし」とすぐに気持ちを切り替えて、次のハンドに集中できました。そういったメンタル面での成長も、今回の収穫でした。

今回のトーナメントは「のむシリカ」や「Nectalaska」が協賛プライズとしてありましたね。印象はいかがでしたか?

すごく良かったです。自分は普段からポーカー中は「水しか飲まない」と決めているので、「のむシリカ」はまさに理想でした。飲み放題だったので、ずっと飲んでいました(笑)。そのおかげで、長時間のプレイでも頭が冴えて、集中を切らさずにいられたのを実感しました。味や香りのある飲み物だと、集中が途切れてしまう気がして。JOPTでは、毎回必ず「のむシリカ」を飲んでいますね。五感をブレさせないための自分なりの集中法です。はちみつ「Nectalaska」もエネルギー補給にちょうど良くて、自宅で味わうのを楽しみにしています。知り合いに配ったりもする予定です。健康を意識した協賛は、プレイヤー目線でも本当にありがたいと思います。

アパレル業界出身とのことですが、その経験がポーカーにも生きていますか?

はい。アパレル時代は、お客様の表情や仕草から「何を求めているか」を察して接客していました。また、持ち前の記憶力を生かし、繰り返し接するお客様は特徴を覚えていました。ポーカーでも同じで、相手のしぐさやチップの扱い方、視線の動き、プレイライン全ての人間らしさが出ます。一度同卓したプレイヤーは、プレイスタイル含めて思い出すことができます。GTOもプリフロップを中心に少し勉強しましたが、やっぱり対人ゲームのため最後は人を見る力が大事だと思います。感覚派というより、「人間派」かもしれません。

お客様のニーズを察する力が、テーブルでの人間観察力に繋がっているのですね。その独自のスタイルを追求できる場所として、今年9月にお店をオープンされたそうですね。ご自身の「FT TOKYO 六本木」についても、ぜひ教えてください。

「FT TOKYO 六本木」は、「真のポーカーができるお店」をコンセプトにオープンしました。始めからファイナルテーブルの8人制で、営業時間内にトーナメントが完結します。リエントリーは3回まで。最初からファイナルテーブルのような緊張感を味わえる構成です。ブラインドは25〜30分とアミューズにしては長く、しっかりとポーカーを打つことができます。また、新しいプレイヤーが途中で入ってくることもないため、プライズまで遠くなることもありませんし、人読みの良い練習の機会になっているとお声も頂きます。勝ちにこだわる人が集まる場所を作りたかったんです。コンセプトに共感してくれて、常連の方も少しずつ増えてきています。

勝ちにこだわるプレイヤーが集う緊張感がよく伝わってきました。そこまでポーカーに情熱を注ぐITKさんにとって、ポーカーとはどんな存在ですか?

「大好きで、人生を懸けて楽しめるもの」です。勝ち負けだけじゃなく、仲間と真剣に考え、笑い合う時間が何より大切。ポーカーを通じて出会った人たちは、自分の人生の財産です。今は複数のビジネスをしていますが、今後はもっとポーカー事業の割合を高めたいと思っています。自分が実現したいことを詰め込んだお店なので、参入にあたっての不安はまったくありませんでした。お客様に本当に喜んでもらえる自信がありましたし、これからもより良いお店を作ってポーカー業界を盛り上げたいです!

あと、優勝したらポーカー女子からのTag Teamのお誘いがたくさんきました(笑)。全男子プレイヤーは、ぜひ頑張ってください!

「人生を懸けて楽しめるもの」、最高の言葉ですね。ビジネスとしてもポーカーに本気で向き合っていくという決意、素晴らしいです。そんなITKさんの、今後の目標を教えてください!

まずは、お店を3店舗まで展開したいと思っています。始めからファイナルテーブルであるトーナメントという特性上、店舗にテーブルは1卓のみなので敷地を拡大するよりは、店舗数を増やしたいです。そしてプレイヤーとしては、来年WSOPに挑戦したいです。最低でもインプライズ、できればタイトルを狙いたい。仲間と共に、プライズで宿泊費や食事代を賄う「自給自足」スタイルで海外へ挑む──そんな夢を現実にしたいです。

お店の拡大、そしてプレイヤーとしてWSOPへの挑戦と、夢が広がりますね。「自給自足スタイル」で仲間と海外へ挑むというお話、聞いているこちらもワクワクします。最後に、この記事を読んでいるポーカーファンの皆さんへメッセージをお願いします。

「真のポーカー」をしたいなら、ぜひ「FT TOKYO 六本木」に来てください。そして、自分の限界を超える集中を体験してほしいです。ポーカーは、人生を豊かにしてくれる最高のゲームだと思っています。

素晴らしいお話、ありがとうございました。今後のさらなるご活躍を心よりお祈り申し上げます。

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次回JOPT 2026 Tokyo #01は 2025.12.27-2026.01.04で開催!

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ライター:Takuma
学生時代に"世界のヨコサワチャンネル"をみてポーカーを始めた。現在はアミューズメントポーカールームで腕を磨き、アジアを中心に各国のトーナメントにも挑戦中。タイ・マニラ・韓国などでの経験を重ね、総獲得賞金は約400万円。
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