
JOPT 2025 Tokyo #03
#01 NLH Main Event インタビュー
りょうたさん
JOPT Main Eventの優勝、誠におめでとうございます!JOPTの一大タイトルを獲得された今のお気持ちはいかがですか。
ありがとうございます。日本で一番大きいイベントで優勝できたので、本当に率直に「嬉しい」という気持ちが一番強いです。ただ、優勝した直後は3日間の疲れもあってか、あまり実感が湧きませんでした。Day 2、Day 3は4〜5時間しか眠れず、睡眠も浅い状態で戦っていたので…。次の日に起きて、Xなどでたくさんの方からお祝いのメッセージをいただいて、そこでやっと「本当に優勝したんだな」と実感が湧いてきました。夢なんじゃないかと思うくらいでしたね。

Day 1、Day 2とチップリーダーで通過され、序盤から盤石の戦いぶりに見えました。どのような戦略で臨まれていたのでしょうか?
はい、自分にとってはものすごく順調で、楽な気持ちでずっとポーカーができたかなと思います。特にアグレッシブに攻めたわけではなく、ハンドレンジを絞ってかなりタイトに戦うことを意識していました。
ポットを膨らませすぎず、リスクをコントロールすることを心がけていましたね。
特に重要だったのは、プライズが目前となるバブルラインの時です。幸いテーブルでチップを持っていたので、ショートスタックの方々が慎重になるタイミングを狙ってプレッシャーをかけるプレイを心がけました。そこで100万点くらいチップを増やすことができ、インプライズが確定してからはさらに精神的に楽な状態でプレイを進めることができました。チップを持っているという余裕もあってか、大きめのブラフが通ったり、バリューベットにしっかりコールがもらえたりと、いつもより少し冴えたプレイができたかなと感じています。
順調な出だしだったのですね!配信卓は人生で初めてとお聞きしました。ファイナルテーブルでのプレッシャーは相当なものだったと思いますが、その中でも特に印象に残っているハンドについて、詳しく教えていただけますか?
やはり配信卓はものすごいプレッシャーでした(笑)。有名な方々が解説されているのを見ると、「その人たちの思考とずれたことをしたらどうしよう」なんて余計なことを考えてしまって。最初のうちは気持ちがフワフワしていましたね。
そんな中で印象的だったのは、まず残り5人の状況でB-right-XXさんと対峙したハンドです。僕がボタンからATsでオープンし、BBの彼から3betが返ってきました。プライズの傾斜が非常に大きく、誰もが慎重になる場面です。ここで彼はICMを深く理解しているプレイヤーだと信頼していたからこそ、思い切ってライト4betオールインというブラフを仕掛けることができました。結果、彼はフォールドを選択し、大きなポットを獲得できました。
もう一つは、残り4人で同じくB-right-XXさんとSB vs BBとなったA8oのハンドです。僕がSBからリンプで入ると、BBの彼から3BBのレイズが来ました。僕は彼をカバーしているスタック状況だったので、ここでリレイズオールインを選択しました。これもプライズによるプレッシャーを最大限に利用したプレイです。相手は降りざるを得ず、プレッシャーをかけることができました。ファイナルテーブルでは、ICMを意識したプレイが多かったですね。

ここで、3位に入賞されましたB-right-XXさんからコメントをいただいております。
B-right-XXさん、りょうたさんのプレイスタイルについて印象と、それを踏まえた対戦方針を教えてください。
FTで初めて同卓しましたが、思い切りのいいプレイが印象的でした。同卓時間が短く十分にアジャストするまでには至らず、基本戦略は大きく変えずに臨みました。
トーナメント中、特に印象に残っている勝負やターニングポイントはありましたか?
りょうたさんがBTNでレイズ1.6m、自分がBBでATsを持っていて3bet5mに、オールイン返されたところでATsを持っているとは想定していなかったので驚きました。
また、りょうたさんがSBでリンプ1m、自分がBBでQJsを持っていてレイズ3mにオールイン返されたところで、こちらも残り4人でA8oをオールインできるとは思っていなかったので配信見返して驚きました。
りょうたさんと同じ局面が「印象的だった場面」として挙がっていて、まさにお互いにとって忘れられないシチュエーションだったのですね!
最後に、優勝されたりょうたさんへメッセージをお願いします。
優勝おめでとうございます。今回は一本取られましたが、次同卓した際はリベンジさせて頂きます!

B-right-XXさん、ありがとうございました!
配信の画面越しにもお二人の緊張感が伝わってきました。それではりょうたさん、ファイナルテーブル進出時にディールの話は出なかったのでしょうか?
いえ、ファイナルテーブルでもヘッズアップでも、ディールの話は全く出ませんでしたし、僕自身、その考えは一切頭にありませんでした。まず、ヘッズアップ開始時のあのスタック差でディールをしてしまうと、僕が受け取るプライズは8位くらいと同じになってしまう。それ以上に、JOPTのメインイベントという大きな舞台で、優勝者が2人いるのは違うだろう、という気持ちが強かったんです。なので、やるからには最後まで戦い抜こうと決めていました。
そして迎えたヘッズアップ。約12倍という圧倒的なチップ差からのスタートでしたね。
かなり厳しい状況だなとは思いましたが、ここまで来れたという満足感もあって、「最後は楽しもう」と、ある意味で吹っ切れた気持ちでいましたね。
ターニングポイントになったのは、98sでセカンドヒットしたハンドです。ボードはAA9。相手からのオールインに、負けている可能性も考えましたが、スタック的にもう降りられない状況でした。相手のプレイスタイルから考えても、このボードでAを持っている可能性は低いだろうと判断し、「これで負けたらしょうがない」と歯を食いしばってコールしたのが大きかったですね。

覚悟のコールが、まさに逆転劇の狼煙となったのですね!
ラストハンドがAAでの5betオールインでしたが、その瞬間の心境を詳しく教えてください。
はい、あのAAが来たのは、ちょうどスタックが逆転した直後のハンドでした。僕が3betしたのに対して、相手からヘッズアップでは初めてとなる4betが返ってきたんです。相手のハンドがかなり強いことは明らかでした。
一瞬、コールに留めることも考えました。ですが、ここでコールを選択した場合、フロップ次第では相手を降ろしてしまい、本来得られるはずだったバリューを取りこぼしてしまう可能性がありました。相手のハンドレンジがAKやAQといった強いハイカードに寄っていると考え、最大限のプレッシャーをかけてコールをもらうために、5betオールインに踏み切りました。
このAAが来て、相手から強いアクションが返ってきた瞬間に、初めて「もしかしたら、優勝できるんじゃないか」という気持ちが湧いてきました。それまでは本当に無我夢中だったので…。少し気が緩んだというか、勝利を実感した瞬間でしたね。

今回の優勝をきっかけに、今後の目標、特に海外トーナメントへの挑戦は考えていますか?
はい、ぜひ挑戦してみたいですね。特にアジア圏で開催されるAPT(Asian Poker Tour)には興味があります。例えば11月のAPT台北などは日程が合えばぜひ参加したいと思っています。
ただ、長期の遠征はなかなか難しくて…。というのも、実は普段、神楽坂で「鰻屋 神楽」(東京都新宿区神楽坂4-3 本多横丁)という店をやっているんです。カウンター9席だけの小さなお店でして、やはり本業があるので、今回のJOPTのように長期間お店を空けるのはなかなか大変なんです。なので、WSOPのような長いシリーズは厳しいですが、韓国や台湾へ1泊2日や2泊3日の弾丸遠征という形なら、と考えています。
一見すると全く違う世界ですが、鰻職人もポーカーも「勝負勘」や「忍耐力」が求められる点では共通しているかもしれません。鰻を最高の状態で焼き上げるタイミングを見極める集中力と、ポーカーで一瞬の勝機を逃さない集中力は、どこか似ている気がしますね。
優勝後の反響も大きかったのではないでしょうか?今後のご活動について教えてください。
Xでの反響がすごくて、優勝報告のツイートを6万人くらいの方に見ていただけたようです。フォロワーも一気に増えて、「いらんこと呟けんな」と身が引き締まる思いです(笑)。
アミューズメントカジノに行っても、たくさんの方から「おめでとう」と声をかけていただけるようになり、ポーカーコミュニティの温かさを感じています。
そして、11月2日にはガットショット上野池之端店(X:@GS_ikenohata
)で、11月16日には、NLH Poker Players Championship 優勝者のKAITOさんと一緒に、池袋のUnder Dog Poker (X:@Poker_UnderDog)で祝勝会を開催させていただくことになりました。たくさんの方とお会いできるのを楽しみにしています!
最後に、これからJOPTで優勝を目指す方々へメッセージをお願いします。
仕事をしながらでも、努力を続けていれば必ずチャンスは来ると思います。リエントリーできるからといって雑にならず、今持っているチップを大切に、考えながらプレイすることが大事なのかなと。諦めてほしいです。
劇的な優勝の裏側を詳しく語っていただき、ありがとうございました!今後のご活躍も楽しみにしています。

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