#42 NLH Poker Players Championship 優勝 KAITOさん

 

JOPT 2025 Tokyo #03

#42 NLH Poker Players Championship インタビュー

KAITOさん

 

NLH Poker Players Championship優勝おめでとうございます。率直なご感想をお願いします。

ありがとうございます。
優勝できるとは思ってなかったので、純粋に嬉しいです。Day 1は56万点で通過したんですけど、やっぱりラッキーがないと優勝まではいけないと思っていました。なので、「まさか自分が」という気持ちです。

今回のトーナメントで印象的だったハンドを教えてください。

1番印象的だったのは、ファイナルテーブルでのQQの3-wayオールインですね。
相手はA7sとKJo。チップリーダーがすごい勢いでオープンやオールインを繰り返していたので、かなりICMが効いていました。
その中でQQを持っていたのでコール。結果的にダブルアップ+ショートの吸収で一気に流れが変わりました。あの瞬間が優勝の分岐点でしたね。

QQでコールするのは勇気がいりますね。

そうですね。相手もこちらが迷うのをわかってやってきてたと思います。
ただ、優勝を狙う以上、根性でスナップコールしました。1枚目にQが出た瞬間はホッとしましたね。その時残り8人くらいでした。プライズもまだ上がっていく段階だったので、だからこそ勝てたのは大きかったです。

まさに勝負どころを掴みましたね。印象的だったもう一つのハンドはありますか?

ファイナルテーブルのバブルの時、AAにブラフしてしまって、オールインを返されて見せられた時は本当に冷や汗ものでした(笑)。その時は「終わったかも」と思いましたが、落ち着いて次のチャンスを待ちました。残り4〜5BBの時にAKsでトリプルアップして、そこから一気に流れを取り戻しました。
ショートからの逆転劇でしたね。

メンタルを保てたのはすごいですね。

ティルトしなかったのが大きかったと思います。あの場面で焦ってたら絶対に勝てなかった。冷静に「ハンドが来るまで待つ」と決めていました。

そこで崩れないのが強さの証ですね。ファイナルテーブルの雰囲気はいかがでしたか?

大きなトーナメントの経験もあったので緊張はそこまでなかったです。むしろ、寝不足気味で、少し眠かったくらいです(笑)。

チップリーダーの方がかなりアグレッシブだったと伺いましたが。

そうですね。その方が常にアクションを起こしていて、他のプレイヤーはショートで苦しい展開が多かったです。僕はたまたまハンドの噛み合いが良く、少しずつチップを積めました。

KAITOさんは普段アグレッシブなプレイスタイルですか?

基本は堅実で、ハンドに忠実に打つタイプです。ただ、チップを持ったときはアグレッシブにプレイします。チップ量に応じて戦略を変えるタイプですね。

まさに理想的なバランス型って感じですね。以前 Day 2イベントが好きだとお話しされていましたが、その理由を教えてください。

我慢できるタイプなので、ストラクチャーがゆっくりなトーナメントの方が得意です。
長時間でも集中力を保てるので、スキル差を出しやすいDay 2イベントが好きですね。残ってくるのは上手い方ばかりです。自然とレベルの高い戦いになる印象です。

ここで、今イベントで見事準優勝されました、kuroさんからコメントをいただいております。

優勝されたKAITOさんご本人やプレイスタイルについて、どのような印象をお持ちでしたか?

大きい舞台のFT、ヘッズアップでも堂々としていて冷静にプレイされている印象でした。プレイスタイルも、入れるべき手をしっかり入れて、そうでない手での失点を抑える、お手本のようなプレイをされる方だなと思っていました。余計な失点が少ない分、入れるべき手でダブルアップする際に大きくスタックを増やせているなと思っていました。

そうした印象を踏まえて、どのようにプレイされましたか?

こちらも冷静にというか、変にバランスを変えず、冷静に入れるべき手とそうでない手を見極めてプレイしようと思ってやっていました。ファイナルテーブル開始時点では2人ともショートだったので、入れるべきかどうかだけの判断で済んだのは逆にラッキーだったかもしれません(笑)。

トーナメント中、特に印象に残っている勝負やターニングポイントはありましたか?

Day 1で2ハンド連続で3-wayの大きいポットを取ったところと、ファイナルテーブルでチップリからのオールインに自分よりもショートがいる中、88でコールできたところです。今まではプライズ傾斜がある中だと「飛びたくない」が優先してしまう場面も多かったのですが、自分なりに考えて受けるべきと思って受けられたので良かったと思っています。

その他に、印象に残っている出来事などがあれば教えてください。

実はMain Event優勝のりょうた君が友達で、こちらがNLH Poker Players Championshipのセミファイナルテーブルのタイミングで隣で優勝が決まって、
それをみて、自分も絶対走り切ろうって気持ちができました。
りょうた君が優勝したことで、自分の中でも急に現実味を帯びてきたというか、自分もやり切ろうって思えました。

最後に、優勝されたKAITOさんへメッセージをお願いします。
優勝おめでとうございます!

KAITOさんとはセミファイナルテーブルから同卓で、最後のヘッズアップまでとても楽しかったです。
悔しいですが、いい思い出になりました!
ありがとうございました!

貴重なお話誠にありがとうございます!大きい舞台においても崩れない冷静さが伝わりました。それではKAITOさん、今回のイベントにおいて成長を感じた部分はありますか?

そうですね、以前よりも落ち着いてプレイできたと思います。
特にオールイン勝負の時に冷静でいられたのは成長かもしれません。

海外のトーナメントにも出場経験があるそうですね。

実はポーカーを始めたのは海外に住んでいた時なんです。当時は全然勝てなかったですが、日本に帰ってきてからトーナメントを覚えました。今ではAPTなど海外トーナメントにも参加しています。WSOPのメインイベントも一度は出てみたいですね。今回の優勝で挑戦できる資金も得られたので、ぜひ挑戦したいです。

海外が原点だったんですね!普段はどのくらいポーカーをプレイされていますか?

以前は週7で打っていましたが、今は池袋の「Under Dog」というアミューズメントカジノで店長をしています。
大会がある時はお店を休んで参加しています。

優勝祝勝会もそちらで開催されると伺いました。

メイン優勝者の方とも仲が良く、合同で祝勝会をやります。
11.16に池袋アンダードッグで開催予定です。

それは楽しみですね。お店も一層賑やかになりそうです。今回JOPTに参加してみての感想をお聞かせ願えますか?

本当にレベルが高くて楽しかったです。次はCrownやPlatinumなど上位トーナメントにも挑戦したいと思っています。もちろん、NLH Poker Players Championshipも連覇を目指して頑張りたいです。

最後に、JOPTで優勝を目指すプレイヤーにメッセージをお願いします。

チップが少なくても、最後まで諦めなければチャンスはあります。どんなにショートでも戦い続けることが大切です。「ワンチップ・ワンチェア」の精神ですね。

冷静さと勝負強さが光る優勝でした。次の挑戦も楽しみにしています。改めまして、この度は優勝誠におめでとうございました。

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次回JOPT 2026 Tokyo #01は 2025.12.27-2026.01.04で開催!

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ライター:Takuma
学生時代に"世界のヨコサワチャンネル"をみてポーカーを始めた。現在はアミューズメントポーカールームで腕を磨き、アジアを中心に各国のトーナメントにも挑戦中。タイ・マニラ・韓国などでの経験を重ね、総獲得賞金は約400万円。
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