JOPT 2024 Tokyo #01
NLH Poker Players Championship Winner
Kohei選手
規模がとても大きい大会ということで、大阪で普段一緒にプレイしている友人たちと一緒に行ってみよう!という話になり、参加することにしました。会場の三角広場は素晴らしくて、たくさんのイベントが開催されており、ポーカー三昧の日々を過ごすことができたので、遠征した甲斐がありました。PPC day1 を朝方までプレイして、次の日にオンラインで通過していたメイン day2 に出て通過、その次の日もメインday3に出てインマネして飛んだ後、PPC の置きバケを取りに行って参加して・・・と3日間ずっと毎日ひたすらポーカーをすることができて本当に楽しかったです。
とにかく嬉しかったし、達成感がありました。そして、普段一緒にポーカーしている友人が現地やSNSで応援してくれていたのが、何より嬉しかったですね。あと、ずっと JOPT のトロフィーが欲しかったので、手に入って嬉しかったです。今は自宅に置いているんですが、いつも遊びに行っている GGPL 大阪さんに置くと約束しているので、近々置きに行く予定です。
まず、序盤は普段どおり、できる限り正しいプレイをすることを意識していました。残り3テーブルくらいになった時点でチップリーダーだったので、そこからは相手にプレッシャーをかけるようなプレイを意識していました。大きい大会ですし、できるだけ飛びたくないと思うのがプレイヤーの心理かなと考えました。終盤の2テーブルから1テーブルになるあたりが、一番面白いと感じました。その時もチップリーダーだったのですが、Gakuさんという方の note で読んだトーナメントに関する知識がとても役に立ちました。その記事の中で、その時の状況はバブルファクターがとても高くなる時だったので、自分はチップリーダーであることを活かして、3ベットを増やしたり、オープンするレンジを広げたりして、アグレッションをとにかく高く保ちました。ここで、チップを持っている優位性を上手く使えたかなと感じています。
チップを持った時の立ち回りに加えて、きわどいシンバリューを積極的にとることができたと思います。具体的には、ROUND for ROUND が終わった直後のハンドです。平均スタックが 20BBほどで 8 名卓でした。
<ハンドの流れ>
プリフロップ
Kohei UTG(KTo) Raise 2BB
BB Call
フロップ
Q T 2 Rainbow
BB : Check
UTG : Check
KTo を 8 名卓の UTG からオープンするのはやや広いかなと思ったのですが、ROUND for ROUND が終わるまでかなりタイト目にプレイしていたので、堅いプレイヤーというイメージを活かしてオープンすることにしました。
ターン
Q 10 2 9♡
BB : Check
UTG : Bet 5bb
ターンでハートの 9 が落ちて、ハートが 2 枚のフラッシュドローとストレートドローのあるボードになりました。これまでのプレイ傾向から、お相手の方はトップペアでのベッド頻度が高いプレイヤーだと感じていました。このKToは十分勝っていると思い、バリューベットできると考えました。
リバー
Q 10 2 9♡ 3
BB : Check
UTG : 7bb
リバーは 3 というラグのカードだったため、チェックバックも検討しましたが、KTo自体はバリューの下限で打ってもいいかなと思い、引き続きベットを継続して、バリューを取り切ることができました。
インマネ直後はフリップ1度は勝たないといけないなと思っていたところで、ここまでスタックが比較的平らな状況だったのですが、このプレイによって卓上のプレイヤーの多くをカバーできるような状態になり、有利にプレイをすすめられるようになりました。
はい、残り3テーブルの時点でチップリーダーだったんですが、その時のプレイですね。
UTG : Raise
UTG+1 : 3Bet
LJ Koheiさん (AA) : 4Bet All-in
UTG : Fold
UTG+1 : Call
この AA で勝つことができ、とんでもないチップ量になりました。ついているな、今日は自分の日かもしれないと感じました。このあたりから優勝を意識しはじめました。
逆によくなかったプレイや反省点などはありますでしょうか?
課題は、序盤はブラフ過多になってしまったことでしょうか。それが上手く行った局面もありましたが、悪く働いていた時間帯もあったなと思います。相手から自分がどう見られているか、というのをもう少し考えないといけないなと反省しています。ヘッズアップはいかがでしたか?
残り2テーブルくらいのときから、できるだけチップが大きい相手とは大きくぶつかってチップを減らすことがないように、オールインには極力降りるようにしていました。ヘッズアップのお相手の方からは、たくさんオールインをされていたので、手強いなと思っていました。また、自分はヘッズアップのスキルに自信がないため、ヘッズアップになったときに相手をカバーして有利にプレイできるように、チップ量を増やしておくことを意識してプレイしました。大幅にカバーしてる状況のままヘッズアップを迎えることができ、お相手に逆転されることのないまま優勝することができました。
ヘッズアップを制して、優勝となったわけですが、大きな大会での優勝は今回が初めてですか?
はい、JOPT Osakaや 今回のJOPT Tokyo Main では入賞止まりだったので、優勝は今回が初めてです!前回の JOPT Osaka Main が19位、JOPT Tokyo Main が 75位、と入賞はしたものの、悔しい結果に終わっています。次回は、Main Eventでファイナルテーブルを目標にがんばりたいと思います。
大きな大会での実績も豊富なんですね!ポーカー歴はどのくらいですか?
2 年ほどです。3 年前に、4つ下の弟が、面白いゲームあるよと世界のヨコサワチャンネルなどを教えてくれたのがきっかけです。それを 2 年前くらいにふと思い出して、ちょっとやってみようかなと、アミューズメントカジノに行ったらハマりました。もともと将棋が少し好きだったくらいで、マインドスポーツ系のゲームはほとんどやったことがなかったんですけどね。最初は、ただただ楽しいなと思っていたんですが、戦略も色々とあって、その奥深さに気づきはじめてから、ポーカー沼にはまってしまいました。今は、GGPL に通いながら、友人たちと切磋琢磨しています。
2年で大きい大会で複数の入賞経験を残されているのは素晴らしいですね。ご自身の強さの秘訣はなんだと思いますか?
大前提、まず自分が強いとは思っていないです。 ポーカーが強くなりたい、と思って取り組んできたことが、今回結果に繋がったのかなと捉えています。 やってきたこととしては、まず、GTO wizard でトーナメントのプリフロップレンジを覚えるようにしました。最初、6maxの100bb持ちアンティなしのレンジを覚えていたんですが、トーナメントでは序盤から終盤にかけてスタックや状況によってレンジが変化していくので、始めに学んだことと全然違うなと戸惑いました。わからないスポットがあったら、その都度確認して、頭に入れていくようにしています。ポストフロップはまだまだ課題がたくさんあるので、これからも成長していきたいです。
また、友人とハンドレビューもよくします。いろんな方の話を聞くことで、プレイヤーのそれぞれの独自の思考プロセスが分かり、引き出しを増やすことができていると感じます。GG500で2位と3位のプレイヤーや今回のMainでも配信卓に座って入賞するような結果を残している強い友人が周りにいるので、彼らの思考プロセスを聞くことができる自分は恵まれているなと思いますね。 あとは、大阪から出発する前に気合いが入っていたのか、念入りにトイレ掃除してきたんですよ。それで運気が上がったのかなと。笑 これからも、ポーカーの大会に行く前は、トイレをピッカピカにしていこうかなと思います。日本中のポーカープレイヤーがみんなこの験担ぎをすれば、日本中のトイレが綺麗になりそうですよね。笑新しくポーカーを始められた方に伝えたいことはありますか?
始めたてのころって、とにかくポーカーが楽しいなと思っている方がほとんどだと思いますので、勝ち負けよりもとにかく楽しんだらいいかなと。ポーカーをやることで人脈が増えたり、友達が増えたり、いろんな話ができることがポーカーの魅力だと思います。今回もJOPT Tokyo に行って、知らない方とSNSでつながることができました。
今後のポーカーに関する目標があればお聞かせください。
いつか海外のトーナメントで優勝して、大きな賞金をとりたいなと思っています。有名なサッカー選手が言っていたんですけど、「とれるだけ」大きな賞金を獲りたいですね。ただの趣味でやっている自分が言うのはどうなんだ、って感じですが。笑 今回いただいたプライズも、海外渡航費として使って、まずは海外の大会にデビューしたいです。アジア圏内の APTやWPT とかに行ってみたいですかね。
あなたにとってポーカーとは?
大切な趣味、です。自分は、専業でも兼業でも無いですが、大切な趣味として向き合っています。ちょっとやってみるかという軽い気持ちで始めましたが、今ではやめられないくらいハマっています。趣味だけど、強くなりたいし、負けたくない、と思っています。 日本には、僕と同じように思っているプレイヤーもたくさんいると思います。
PPC 優勝の Kohei さん、ありがとうございました!2年で複数の実績をお持ちの強者ながら、とても謙虚で冗談を交えながらお茶目に楽しくお話しいただきました。トイレ掃除、ぜひ試してみようと思います。今後のJOPTや海外大会でのご活躍も期待しています!
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