MASTERS S-1 2025

#04 NLH Champions Bounty feat. アントニーのALL-IN

taka選手

優勝おめでとうございます！
優勝された時の率直な気持ちをお聞かせください。

ありがとうございます。
国内での優勝は初めてで、やはりタイトルとトロフィーが獲れたというのは非常に嬉しく思います。

これまで大きな大会に出場された経験は？

ポーカー自体はコロナ禍の頃に遊び感覚で始めて、気がつけばもう4年ほどになります。ただ、トーナメントに本格的に出るようになったのはここ1年くらいで、徐々に大きな大会にも挑戦し始めたという感じです。

大型大会への参加は、やはりハードルが高いものなのでしょうか？

ええ。というより、当初はそういった大会に関する情報をあまり持っていなかったのです。JOPTへの参加が最初のきっかけで、まだ竹芝のポートホールで開催されていた頃でした。もう1、2年ほど前になるかと思います。

その時のJOPTで何か印象的なエピソードはありましたか？

その際はサイドトーナメントに少し参加したのですが、残念ながら結果は伴いませんでした。そこから少しずつ経験を積み、昨年の10月に開催されたJOPTのGG1000というイベントで4位に入賞することができました。

素晴らしい成績ですね。

あの時の悔しさが、今回のトーナメントへ臨む上での大きなモチベーションとなり、ここ半年ほどはポーカー、特にトーナメントに集中的に取り組むきっかけとなりました。

本トーナメントに対して、特別な対策や準備はされましたか？

基本的には普段通りのプレイスタイルで臨みました。ただ、今回は特に優勝を強く意識していました。プライズの傾斜もそれほど大きくなかったので、FT進出までは比較的タイトなプレイを心がけ、FTに入ってからは、際どいハンドでもフォールドを選択する場面もありました。しかし、残り4、3人となった時点で、優勝を狙うべく攻めの姿勢に切り替えました。

FTで特に印象に残っている場面について教えてください。

最も記憶に残っているのは、残り5人で、私のスタックが11BB程度だった時です。HJでJJが入り、一気にオールインするか、それとも刻むか非常に悩みました。結果として、まずは2BBでオープンしました。すると、BBのチップリーダーの方と、SBの私よりショートスタックの方がオールインしてきたんです。

かなり緊迫した局面ですね。その時のお気持ちは？

そこでジャックスでどう対応すべきか、非常に悩みました。本当に優勝を目指すのであれば、コールするのがセオリーだったかもしれません。しかし、サイドポットも3、4BB程度で、2人に勝たなければスタックを大きく増やすことはできませんでした。そういった状況を考慮すると、ジャックスはフォールドすべきだと判断し、実際にフォールドしました。

結果的に、SBの方は4ポケ、BBのチップリはAQで、ボードにAが2枚落ち、BBの方がポットを獲得しました。もしあそこでコールしていたら、自分はトーナメントから敗退していたでしょう。結果論ではありますが、あの判断が優勝を左右する大きな分岐点だったと感じています。

そのようなプレッシャーのかかる状況でも、冷静な判断ができたのですね。

そうですね。GTO WizardのICMも時折参考にしているので、プライズの傾斜が緩やかであればコールも考えられましたが、今回はフォールドを選択しました。

今回、アントニーさんとの直接対決はありましたか？

今回はありませんでした。ただ、以前別のイベントで一度だけ同卓したことがあります。その際はアントニーさんがとても気さくな方で、楽しくプレイできた記憶があります。

MASTERS全体の雰囲気はいかがでしたか？

そうですね、他の大会と比較すると、非常に落ち着いた雰囲気で、洗練された空間だと感じました。BGMも無しと、プレイヤーが集中してプレイできる素晴らしい環境でした。

トロフィーも非常に豪華で印象的ですよね。

そうですね。あのトロフィーの存在は知らなかったのですが、FTに進出した際に初めて目にし、「こんなに立派なトロフィーなんだ」と感動しました。かなり大きいですよね。あれを見て、より一層優勝したいという気持ちが強くなりました。

実際にそのトロフィーをご自宅に飾られていますか？

はい、自宅に飾ってあります。ただ、家族の目もあるので、あまり大々的に飾ると小言を言われてしまうかもしれませんので、少し気を使って控えめに置いています（笑）

今後の目標や、挑戦してみたいことについてお聞かせください。

直近の目標としては、JOPT 2025 Grand Finalがあるので、そこで何かしらのトーナメントで優勝したいという強い思いがあります。Main Eventはもちろん、その他サイドイベントの2Dayトーナメントなど、大型大会で結果を残したいです。

将来的には海外の大会にも挑戦したいですし、当然WSOPにも出場してみたいと思っていますが、家族のこともあり、なかなか自由に海外へ渡航できる状況ではありません。今回も唯一1日だけ許しを得てMASTERSに参加したという経緯もあります。ですので、すぐには難しいかもしれませんが、5年以内には大きな海外の大会、WSOPもそうですし、まずはAPTなどアジアの大会から挑戦していきたいと考えています。

takaさんにとって、ポーカーの魅力とは何でしょうか？

そうですね。私は専業プレイヤーではないので、あくまで趣味の一つという位置づけですが、年齢に関わらず誰もが真剣に向き合える奥深さですね。良い時もあれば悪い時もある、むしろ悪い時の方が多いかもしれませんが、それでもこうして一つ結果が出たり、周りの方々から祝福されたりすると、やはり大きな喜びを感じます。

どの局面においても絶対的な正解というものはなく、運の要素も絡みつつ、相手との心理的な駆け引きを楽しめる。それがポーカーの魅力であり、真剣に取り組める競技であり、私にとってかけがえのない趣味の一つだと感じています。

改めて NLH Champions Bounty feat. アントニーのALL-INでのご優勝おめでとうございます！
今後のご活躍も期待しております！

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