MASTERS S-1 2025

#13 NLH MASTERS Spark High-Roller

将軍選手

 

優勝おめでとうございます！まずは、今の率直なお気持ちからお聞かせください。

ありがとうございます。実はJOPTをはじめ色んな大会に2年ほど出てきたんですけど、こういった主要なタイトルを獲ったのは今回が初めてで。「やっと勝てたな」っていう気持ちが一番大きかったです。応援してくれてた皆さんも本当に盛り上げてくれて、自分は周りの人に恵まれてるなと改めて感じました。

応援してくれた方々との絆も感じられて、素敵な瞬間だったんですね。
トーナメント全体を通して、特に印象に残っている場面などはありましたか？

レイトレジストの2時間前くらいにエントリーして、スタックはアベレージより少なめの状態からスタートしました。最初のテーブルでみさわプロが自分の左にいて、しかもチップリーダーで。
自分はポストフロップをしっかりやりたいタイプで、オープンに対するコールドコールの頻度が多いんですけど、みさわさんが許してくれず、3連続で3Betされて…（笑）。さすがに中途半端なハンドは降りてたんですけど、「このままじゃ自分が削られるだけだ」と思って、腹をくくって食らいついていきました。
そしてそのみさわさんから、トリプルバレルオールインが飛んできたシチュエーションがあって、自分はエースハイだったんですけど、「勝ってそうだな」っていう感覚があってキャッチできました。30万出しのハイローラーということもあって、正直めちゃくちゃ緊張しましたけど、コールできて良かったですね。

それはすごい読みですね…！勝敗を分ける大きな分岐点になったように思います。

あのコールでスタックが倍になって、そこからは自分らしく戦えたと思います。あの場面でコールできてなかったら、10BBも残らなかったので。

本当に大きな勝負どころだったんですね。 FTの展開についても教えていただけますか？

FTにはチップリーダーで入りました。なので周りのプレイヤーにプレッシャーをかけなきゃいけないっていうのはあるんですが、過去にもFT経験は何度かあったので、自分なりの軸を持ちながら、「無理をせずに圧力をかける」というプレイができたかなと思います。
ICMの観点で「カバーされている相手とは無理にやり合わない」というセオリーがあるので、それを逆手にとってチップリーダーである自分はオープンした後必ずCBを打って、相手の表情をしっかり観察するようにしていました。

相手の反応を細かく見てたんですね。プレイの中で、判断を分ける基準のようなものはあったんですか？

まず「相手がタフコーラーかどうか」を見極めるところからですね。例えば、タフじゃない人のワンコールって結構強かったりするんです。一方で、タフな人にはダブルバレルを打つこともあるし、状況によってアジャストしてました。

優勝を意識されたのは、どのあたりのタイミングだったんでしょう？

やっぱりFTにチップリで入った時ですね。「これはいけるんじゃないか」と思いました。あとはFTより少し前の話なんですが、残り20人くらいのところで、BTNのオープンに対して、自分がSBからQ7sで3Betしたことがあって。フロップでオープンエンドがついて、ターンでストレート完成。リバーで相手がセットを引いてオールイン勝負まで持ち込めたんですよ。それで一気にスタックがアベレージの2.5倍くらいに跳ねて、そこでも「いけるんじゃないか」という感覚がありました。

その場面、まさに勝利を決定づけた一手ですね！
それにしても、今回のハイローラーはMASTERSの中でも最高額だったと思うのですが、何か特別に意識したことはあったんでしょうか？

トーナメントによって対策っていうのは特にないです！やっぱりハイローラーであっても、マネープレッシャーに押しつぶされずに自分の信じたプレイをすることが大事だと思ってます。
後は、自分はルースアグレッシブなタイプなんですけど、ポストフロップでの相手のハンドリーディングに自信があるんですよ。なので、ハイローラーでも自分の判断を信じて戦ってます。

ブレないスタイル、素晴らしいです！ ちなみに、獲得したプライズの使い道などは決まってるんでしょうか？

実は正直に言うと、獲得したプライズがほとんどなくなってしまって（笑） ただ、これは僕にとってはポジティブな面もあって、プライズ使ってAPT Taipeiに行ったんですよ。
そこで今までの僕のバンクロールでは出られないようなトーナメントにいくつかチャレンジして、獲得賞金が億を超えてるようなプレイヤーがいるところにいってプレイできたっていうのは、すごくいい経験だったなと思います。

ポジティブに考えられるのが本当に素敵です。 普段はどのようにポーカーの勉強されているんでしょうか？

実は、GTOとか全く勉強しないんです。もちろん周りの勉強されてるプレイヤーにちょっと教わったりすることはあるんですけど、実際にプレイして、そこでの経験で学んでいくことがほとんどですね。

では次に、将軍さんにとってポーカーとはどんな存在ですか？

ポーカーは、自分にとって出会いを与えてくれる最高の趣味ですね。業界も年齢も関係なく、色んな人とつながれる最高の趣味です。それに、僕は元々フィジークっていう、ボディビルダーのようなことをやってたんですけど、ハマると極めたくなるタイプで、大会で優勝したこともあるんですよ。
今はその対象がポーカーになっていて、人生をかけて取り組みたいと思ってる大切なものだなっていう感覚があります。

まさに“ハマる才能”ですね。そのメンタルの強さも、ポーカーに活きてるんじゃないでしょうか？

たしかに、筋トレで鍛えたメンタルはポーカーにも影響してるかも（笑） 実際、エースハイでコールできたのも、そういう経験があるからこそかもしれないですね。
ポーカー強くなりたかったら筋トレはマストですね（笑）

ポーカーにここまでのめり込んだ理由って、何だったんでしょうか？

海外限定にはなりますけど、やっぱり賞金が出るゲームっていうのは大きかったですね。そういう意味では、自分が努力したり結果を残したものに対しての報酬がもらえるっていうので、なおさら燃えますね。
実はもともとやってたフィジークっていうのは、全く賞金が出ないんですよ。プロテインはもらえるんですけど（笑） みんないっぱい努力してたんですけどね。そういう意味だと、やっぱりポーカーには夢がありますよね！実際ここ2年は自分でもおかしいと思うくらいポーカーしてます（笑）

MASTERSに参加されていかがでしたか？

MASTERSの雰囲気はすごく好きです！ 結構歴史のあるトーナメントで、なおかつハイローラーが多いっていう特徴があると思うんですけど、それがMASTERSにすごくマッチしていていいと思います。あとはトロフィーが良いですね！ずっとほしいと思ってたトロフィーだったので、ポーカー人生で初めて獲得できたトロフィーがMASTERSのハイローラーだったのは、すごく感慨深いです！

では、これからポーカーを始める方へのメッセージをお願いします。

まずは「楽しむこと」ですね。最初はうまくできないこともいっぱいあると思います。そこで他の上手い方から吸収するっていうのもちろん大事なんですけど、自分が好きなハンドで思ったようにプレイするのも大事だと思っています。批判されることがあっても、屈せずに続けてほしいです。どんなハンドにも勝率があるのがポーカーの面白さだと思うので。

最後に、メッセージをお願いします！

今後はもっと大きなタイトルを獲れるように頑張りたいです。友人にはもっと大きいタイトルもとるので、その時はやっぱり最終的にはWSOPのブレスレットっていうのがありますが、まずは日本でしっかり結果を出して、ゆくゆくは世界でも戦えるようなプレイヤーになりたい。自分が夢中になっているこのゲームで、もっと多くの人に名前を知ってもらえるような存在になれたら嬉しいです。

本日はありがとうございました！将軍さんの今後のご活躍、楽しみにしています！

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