#41 NLH Poker Players Championship 優勝 とんぬら選手

JOPT 2025 Tokyo #02

#41 NLH Poker Players Championship

とんぬら選手

とんぬらさん、優勝、おめでとうございます!まずは、今の率直な気持ちを教えてください。

正直、長い戦いでした。特にヘッズアップはタフで、最後のブラインドではアベレージスタックが20BB程度。普通なら早く終わる展開だったと思いますが、「運だけで終わらせたくない」という気持ちが強くて、ポストフロップをしっかり刻んでいく方針に切り替えていました。

対戦相手となったRenさんとのヘッズアップは2時間を超える熱戦でした。どんな印象でしたか?

初対面でしたが、自然と会話するようになって、ブレイクのたびに「楽しみましょう」と声を掛け合っていました。雰囲気がよくて、非常にリラックスした状態でプレーできました。一方で、実際の中身はとてもタフな内容で、集中力を切らさずに戦い抜く必要がありました。

熱戦を繰り広げたRenさんにコメントをいただいています。Renさん、ヘッズアップはいかがでしたか?

とんぬらさんはプリフロップからポストフロップまで、全体的にバランスの取れたプレイヤーでした。特に薄いバリューを打っているときに、それがまったく取れず、かなりエクスプロイトされている感覚がありました。自分のコール頻度が高かったため、とんぬらさんはブラフ少なめ、バリュー多めの戦略に切り替えていたことに後で気づきました。総じて、一枚上手だったと感じています。

ありがとうございます。とんぬらさんへひとこと、メッセージをお願い致します。

まさか、あのときブレイク中に話してた2人が、最後まで残るとは。J6で入れてフォーカードを引いた場面では、「僕が優勝かな」と確信したんですけどね。次もまた楽しく戦いましょう!

Renさん、コメントありがとうございました!本当にお互いをリスペクトし合った素晴らしいヘッズアップでしたね。

僕自身もあの2時間はとても印象に残っていますし、「また戦いたい」と思っていただけたのは光栄です!

それでは改めてとんぬらさん、トーナメント中、特に苦しかったのはどの場面でしたか?

中終盤が一番つらかったです。ずっと10〜15BBで、まともなハンドが全然入ってきませんでした。それでも諦めず、自分にできることを淡々と続けていました。具体的には、オープンにコールが入っている場面では積極的にスクイーズを狙いました。また、ビッグブラインドのディフェンス頻度が低いと感じたときは、カットオフやボタンから広めのレンジで2BBオープンしてスチールを狙うなど、細かい調整を意識していました。バッドビートを受けたときは、グレーなハンドは降りて心を落ち着け、自分のスタックや周囲の状況を整理する時間に使いました。

ご自身で「うまくプレーできた」と感じたハンドがあれば教えてください。

Day1で、オリジナルで入ったハンドでAのトリップスを引いた場面ですね。リバーでこちらがハーフベットしたところ、相手から3倍強のレイズが返ってきました。ボードにはストレートもフラッシュも見えておらず、Aのミドルキッカーまでなら多くのプレイヤーがコールする場面だと思いますが、相手のベットに違和感を覚え、フォールドしました。ハンドオープンはなかったので実際は分かりませんが、Aを見せてフォールドした際に相手が残念そうな表情を見せていたので、おそらくバリューハンドだったと思います。逆に、Aハイでブラフキャッチした場面もありました。相手はしっかりブラフでもダブルバレル・オールインを打てる方だったので、こちらの長考中の様子を見て、最終的にはブラフ寄りだと判断してコールしました。Aのトリップスを降りた直後のプレーだったので、卓の皆さんも驚いていました。

とんぬらさんはご自身のプレイスタイルをどう捉えていますか?

自分では「中間〜パッシブ寄りかな」と思っていますが、友人からは「アグレッシブだよ」と言われることが多いです。ただ、相手や場面によってスタイルを柔軟に変えるようにしていて、型にハマらないプレーを意識しています。

ポーカー歴はどのくらいですか?また、普段はどのようにポーカーを学んでいますか?

始めて2年ほどです。もともと麻雀が好きで、堀内さんの動画を見たのがきっかけでした。その後、世界のヨコサワさんやしゅんぽーかーさんの動画にハマって、本格的にポーカーにのめり込みました。ポーカーを学ぶ場としては、仲間内での勉強会が中心です。ハンドを見せ合いながら「なぜこのアクションを取ったのか」を議論しています。GTO Wizardを使って均衡理論の理解も深めていますし、YouTubeもよく見ています。ガチガチの理論解説だけでなく、人間味のあるプレーが見られる動画も好きですね。自分とは違う思考を知ることで、実際に同卓したときにアジャストしやすくなります。

今後の目標を教えてください。

「2dayマスター」になりたいです。2024年春の「Colossus」でも優勝しましたし(※優勝記事はこちら)、次は「Millions」に挑戦したいと考えています。ロングストラクチャーのトーナメントが好きなんです。時間をかけて丁寧に積み重ねるプレーが、自分には合っています。一方で、1dayイベントはストラクチャーが短く、分散の影響が大きい。なかなか実力を発揮しきれないまま終わってしまうこともあります。3dayのイベントとなると、小さな子どもがいることもあり、家庭とのバランスが取りづらい。家族との時間も大事にしたいので、2dayイベントは今の自分にとって理想的な環境です。集中して実力を発揮できる場でありながら、家族と過ごす時間も大切にできる。ポーカーを応援してくれる妻には本当に感謝しています。

ポーカーを強くなりたい人にメッセージをお願いします。

何よりも「好きでのめり込むこと」が大切だと思います。自分でプレーすること、仲間と議論すること、他人のプレーを観察すること。すべてに面白さを感じられるかどうかが、上達の鍵だと感じます。「なんでこのアクション?」と自問して、答えを探す。その繰り返しが、自然と力になります。また、長時間の試合では姿勢を正すことを意識しています。本当に。10時間以上座ることもあるので、背筋を伸ばして集中力を保つようにしています。体が整えば、自然とメンタルも落ち着きます。

このインタビューはBackdoor浅草橋で行われました。祝勝会のご予定はありますか?

はい。普段からお世話になっているBACKDOOR浅草橋店さんで、祝勝会を開いていただけることになりました。リラックスできる雰囲気のお店で、スタッフさんも親しみやすい方ばかりです。優勝のご報告も兼ねて、みなさんと楽しくポーカーができたら嬉しいです。僕にはバウンティがついているので、ぜひ挑みに来てください!

■ 祝勝会情報
日時:2025年9月6日(土)15:30〜
場所:BACKDOOR浅草橋店(東京都台東区浅草橋1-13-6 STビル2F)
詳細:こちら

このトロフィーは、Backdoor浅草橋店に展示予定とのこと。
PPC、Colossusと2Dayイベントでの優勝を重ねたとんぬらさんの歩みが、そこに刻まれています。
状況に流されず、自然体で戦う姿が印象的でした。
仲間との学びの積み重ね、そしてポーカーへの情熱が、2つ目のタイトルを引き寄せたのだと感じます。

とんぬらさん、改めて優勝おめでとうございます!

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