
SPADIE 39th
#37 NLH Crazy Diamond
まさよCさん
優勝された率直なお気持ちをお聞かせください。
素直に言うと、「うれC、たのC、まさよC」という気持ちがあふれています(笑) 冗談っぽく聞こえるかもしれませんが、本当に心の底から嬉しくて。ここまで来るのに紆余曲折あったので、ようやく報われたなという実感があります。
面白い表現方法ですね(笑)今回のトーナメントを振り返って特に印象に残った場面を教えてください
一番印象に残っているのはバブルライン直前、ちょうど30人くらいの場面です。 自分は卓内でかなりチップを持っていたほうだったのですが、それ以上に大きなチップリの方がいて、その方との駆け引きが非常に刺激的でした。 その時担当してくれていたディーラーさんとの相性が抜群で、フラッシュもストレートもとにかく引ける。「今日は何をしても噛み合う日だ」と感じました。 普段なら絶対コールしないようなターンのオーバーコールも通り、フラッシュドローは外しても別の現物を引いて勝つ、といった流れが続きました。今日は優勝できるわ、という「引ける日」がまさにあの時間帯でした。 本当に何をやっても正解に転ぶような、不思議な感覚がありました。 正しい、まさよCでした(笑)。。
かなり流れが来ていたんですね!バブルラインの駆け引きが優勝の決め手になったのでしょうか?
はい、そうだと思います。 ディーラーさんとの相性やボードの巡り、そして自分のプレイの圧がすべてハマり、チップを大きく伸ばせた時間帯でした。 普段の僕は優勝を狙って攻撃的にプレイしがちですが、今回は「守りの姿勢」を意識して、FTまでしっかり温存していくスタイルに変えました。 その判断が結果的に功を奏したと思います。
今回は、いつもと違うスタイルだったんですね。そのスタイルは最初から決めていたのでしょうか?
卓の雰囲気と流れを見て決めました。というのも、今日はレベル1から参加していたんですが、気づけば4回もショートスタックになっていたんです(笑)。とにかくずっとショートに追い込まれる。でもそのたびに、あえてスチールしたりAAっぽく見せてリンプしたり小さく刻んだり、ブラフを入れたり。ショートなのに攻め続けたことで、すべての危機を乗り越えられた。「今日はついてるな」「プレイがキレッキレだったな」と感じました。

かなりプレイがキレていたんですね!Crazy Diamondに参加される前にMain Eventにも参加されていたと聞きましたが何か選んだ理由はありますか?
正直に言うと…お金の問題です(笑)。メイン飛んで、Legacyも3発飛んで、もう「これ以上使うと親に怒られるレベル」まで使ってしまっていました。ただそこで「今月のポーカー代 vs 5万円」を比べたとき、5万円のほうが安いし、ここでまくれたら最高じゃんというギャンブル思考が働いたんです。そうしたら本当に優勝できちゃった。奇跡みたいな流れでした。大型イベントでの優勝は今回が初めてで、やっぱりエントリー数3桁のトーナメントで勝つのは全然違いますね。 ずっと優勝のイメトレをしていたんです。さらに、先日のタッグ戦で他のプレイヤーの動きをじっくり観察できて、そこから学んだことが大きかった。そして何より、僕には kaiya「@kaiya_poker」という師匠がいて、 彼の教えを忠実にプレイに落とし込んだことが大きかったですね。僕のプレイの基礎は、ほとんど彼から学んだものです。
師匠の教えがあってこそなのですね!ヘッズアップで互いのスタックが同じくらいになった時、何を考えていましたか?
4位が決まって残り3人になったとき、自分と元チップリの方のスタックが並んだんです。その瞬間、自分の中の賞金を気にするスイッチ”が入り、プレイにブレが出そうだったので、潔くディールを提案しました。 金額が確定すれば、あとは「トロフィーだけを取りに行く戦い」になりますから。その方が僕はガンガン行けるタイプなんです。実際、ヘッズアップは得意なので「いける」と確信しました。
ヘッズアップではショートにもなったそうですが、どのような意識でプレイしていましたか?
なりました。8BBくらいまで落ちたと思います。ただ、そこで意識したのはプリフロで入れ切らないこと。 ボードを見て、バリューかブラフかをはっきり決めてから勝負するよう徹底しました。そこから一気にハマり、ショートから巻き返せました。 今日は本当にショートから復活する日でしたね。
かなりの復活撃でしたね!ここで見事2位に入賞されたnoraさんからコメントをいただきました。 まずは準優勝おめでとうございます!今回のトーナメントを振り返っての感想を教えてください
ありがとうございます。嬉しい気持ち半分、悔しさがすごく大きいです。ただ、1日通してポーカーをすごく楽しめました。

ポーカーを楽しんでいただけてよかったです!今回のトーナメントを振り返って、特に印象的だった場面はありましたか?
バブルラインで、T9でショートに対してオールインしたらまさかのコールが入って。相手がKQsでフロップでKとQが落ちて「あー終わった」と思ったんですが、リバーでジャックが落ちてストレートに。 その時「今日は引ける気がする、いけるな」と思いました。ほかにも、序盤20BB前後のテーブルで、僕が7ポケを持っていたハンドセットが刺さって、相手がAAだったんですがそれも割ってしまって。 今日はプレミアムを3回くらい割っていて「これは勝てる流れだ」と感じました。
勝てる流れがあったのですね!今回優勝された方のプレイにはどんな印象がありましたか?
ヘッズアップで特にアグレッションが高くて、ブラフだとしても降りるしかない場面が多かったです。ベットサイズがすごく上手くて、プレッシャーのかかるラインをしっかり選んでいる印象でした。トリップスをチェックで回すなど、トラップも上手く、すごくやりづらかったですね。途中、少しパッシブに寄ってしまった瞬間があって、それが相手の思う壺になっていたなと感じます。 ただ、後半はブラフもバリューもチェックレイズを返すなど、ターン以降の対応を調整しながら戦いました。でも最終的には相手にうまくやられましたね。
最後に、優勝された方へメッセージをお願いします。
ヘッズアップがめちゃくちゃ楽しかったです。またどこかでお願いします。ぜひリベンジさせてください!
noraさんありがとうございました!改めて準優勝おめでとうございます!それではまさよCさんのインタビューに戻ります。ポーカーを始めたきっかけは何かありますか?
最初はアプリでした。その後、職場の同僚がハイローラーを優勝したことがある人で、初めてアミューズメントに連れて行ってもらった時に「ポーカーってギャンブルじゃなくてスポーツだ」と気づいて、一気にハマりました。 師匠は2〜3ヶ月で優勝したので、それを超えたかったのですが…悔しいけど今回はこれで良しとします(笑)。
師匠もかなりの実力者なのですね。まさよCさんの今後の目標を教えてください。
とにかく「メインを優勝したい」です。JOPTでもSPADIEでもどちらでもいい。 ポーカールームに行くたびに、おめでとう!と言われる存在になりたいです。もちろん、JOPT 2026 Tokyo #01も出ます!
またSPADIEに挑戦したいと思っている人に、一言アドバイスをお願いします。
僕なんかが偉そうなことは言えませんが…まずテーブルで会話して、周りの人と仲良くなることが大切だと思います。 仲良くなることで許されるブラフもあるし、逆にコールをもらえる場面もあります。話してみて相手の人柄が分かると、エクスプロイトしやすくなる。怖そうに見える人でも、話すと優しくてブラフキャッチできることもあります。 「テーブルを楽しむこと」それができれば、気づいたら勝てると思います。
最後に一言お願いします。
ポーカーが本当に大好きです。正直、いくら使ったかは考えたくないですけど(笑)、今回の優勝でなんとか大まくりできました。 ここからまた頑張ります。ありがとうございました。

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