#69 NLH Princess -Ladies- 優勝 小林みやひさん

SPADIE POKER LEAGUE Season 38th

#69 NLH Princess -Ladies-

小林みやひさん

今の率直なお気持ちをお聞かせください。

優勝が現実味を帯びてきた時に、もう手が震えちゃって、すごく緊張してプレーしていたんです。
本当に、18年ポーカーをやってきた今までで一番嬉しいです。

18年もポーカーをされているんですか?

正確には、18年ずっとプレイヤーをやっていたわけではなく、18年前にディーラーを始めたことがきっかけでポーカーと出会い、プレイヤーやMCも経験しつつ今に至るんです。JOPTやSPADIEのディーラーの経験は何度もあって、もちろんファイナルテーブルでのディーラーもやったことがあります。だからこそ、ファイナルテーブルにプレイヤーとして立つのは本当に感無量でした。最近はJOPTなどのポーカーイベントのMCをお任せいただいていて、優勝の瞬間を見届ける側としてインタビューをしたり、お祝いの言葉を届けたりということは本当にたくさんやってきたんです。でも、自分が同じようにお祝いを受けるということは初めてで、本当に感慨深いです。ひとつのトーナメントがプレイヤーさんにとって一生の思い出になるんだということを実感しています。
MCとして優勝の瞬間に立ち会うときなどには、「一生に一度の瞬間」を演出できるように一層盛り上げていきたいと思うようになりました。本当に嬉しいんですね、これ。

ディーラー、プレイヤー、MCといった、それぞれのポジションでの気持ちがわかるなんてなかなかないことですよね。

そうですね。スタッフ、ディーラー、フロアなどに従事する私たちにとって、トーナメントやそこにある結果というのは日常でもあるので忘れてしまいがちなのですが、プレイヤーさんにとっては本当に一生に一度の思い出になる瞬間だから、ひとつひとつ丁寧にやってほしいなと思いますし、私もそうしたいなと思っています。

ポーカーを始めたきっかけがディーラーからということでしたが、もともとポーカーはご存じだったんですか?

全然知らなかったんです。ポーカーのルールも、もちろんブラックジャックもバカラも知らなかったですし、カードゲームも全くやったことがなかったんです。アキバギルドのスターティングメンバーにたまたま友達がいて、オープンから半年後くらいにその友達から誘われて入ったというのがきっかけでした。当時の秋葉原はメイドさんブームが来ていたんですよ。秋葉原でメイドの仕事をしたいという興味だけで入りました。入ってみたら、カフェではなくてディーラーだったんです。「思ってたのと違うけどいいか」と思って続けて今に至るのですが、こんなに長くやるとは思っていませんでした。

そうだったんですね。秋葉原のメイドブーム、懐かしいですね。当時はYouTubeなどにもポーカーの動画は全然なかったですし、アミューズメントポーカーも少ない時代でしたよね。こんなにポーカーコンテンツが充実する時代になると想像できていましたか?

いいえ。コンテンツも全然なかったですし、こんなMCがつくような大会ができるとは正直思っていませんでした。昔は大会にMCはいなかったですし。

みやひさんはMCはいつ頃からやられているんですか?

2年か3年ぐらい前ですかね。初めてMCをしたのはコロナ禍の前なので、5、6年前かもしれないです。今のように大型大会で定期的にMCをやらせてもらっているのは、1年半くらい前からですね。
その日優勝した人のために、一生の記念になるように、これからも、声を枯らしていきたいと思います。

今回のトーナメントはいかがでしたか?

今日は集中して最後までプレーができました。どこがというよりは、全体として、ブラフがしっかり通りそうだなと思ったところを日和らず打てたりですね。最後の方はブラインドが上がっていたので、スチールが決まるだけで相当増えるような場面が多かったんです。いつもなら配られるハンドに左右されがちなところを、相手をよく見て、「ここは2BBのオープンでもフォールドが取れそう」、「この人は2BBでは降りないからコールしてフロップで戦おう」ということを判断したり、「もう少し大きいレイズサイズを使おう」という風に考えるべきことをしっかり考えられた一日だったなと思います。勉強してきたことや、観察したことをうまくアウトプットできたような気がして、すごく嬉しいです。

Ladiesトーナメントでしたが、他のトーナメントと比べていかがでしたか?

今までのLadiesでは、Ladiesだからという先入観があったり、雰囲気に飲まれて勉強してきたことがうまく出せなかったりと、Ladiesっていうバイアスを勝手に自分でかけてプレーしていたみたいなところがあったんです。でも、今日は冷静にLadiesだからなど関係なく、フラットな気持ちで一人一人を観察して、いつも通りのポーカーができたかなと思います。「女性だから」ブラフが上手いなどと言う人もいると思うのですが、今となっては女の人もすごく増えましたし、このトーナメントも212エントリーされていて、他のサイドトーナメントと変わらない規模なんですよね。トロフィーが特別なのはとても嬉しいですけどね。本当に、「女性だから」「男性だから」というのはもう通用しないかなと思います。女性でも勉強してる人は勉強していますし、このトーナメントを見てわかるようにしっかり打っている人もたくさんいるんですよ。女性プレイヤーと同卓するプレイヤーさんにこんなバイアスを持っている人がいたとしたら、「もうそういう時代じゃないよ」っていうことを伝えたいですね。

女性プレイヤーの活躍に対してどうお考えですか?

そうですね。私がディーラーを始めた時、女性プレイヤーはディーラーをやっている方か、男性プレイヤーの恋人の方というような限られた層しかいなかったんです。ですが、今はYouTubeなどのコンテンツを見たり、テレビで特集されているものを見たりなどで自分でポーカーに興味をもって始めてくれる女性が本当に普通にいて、嬉しいなと思います。
「女性プレイヤーが活躍している」というよりは、女性のプレイヤー人口が増えているので、活躍するプレイヤーの中に女性も増えてきているということだと思うんです。特に女性がっていうよりは、絶対数が増えてきて、それに従ってちゃんと女性も結果を出してるということです。当たり前といえば当たり前ですよね。
ただ、やっぱりポーカーの一番いい所って、性別や年齢関係なく一緒に戦えるところだと思うんです。女性の台頭は嬉しいけど、女性が活躍してるからどうとは思わないですね。

これからポーカーを始める人に一言お願いします。

ポーカーは、勉強すればするほどプレーの内容が良くなったり、うまくなったりするのを実感して楽しいと感じられるゲームだと思います。プロにもその日始めた人が勝てたりするゲームなので、気負わずにやってみて、面白いなと思ったら続けてくれたらいいなと思います。「初心者だから大会はちょっとまだ早いかな」というのは全然そんなことないですし、むしろ関係ないので、どんどんチャレンジしてみてください。
ここへは「お祭り」を楽しみに来てほしいなと思います。

貴重なお話、ありがとうございました!改めて、優勝おめでとうございます!

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