ジャパンオープン直前特集! 横溝さんインタビュー!



ジャパンオープン直前特集!
横溝さんインタビュー!

 

Manila Megastack8 メインイベントで、624人の頂点に立った横溝さんにインタビューを行いました。横溝さんはManila Megastackシリーズで、Tetsuya Tsuchikawaさんに続き史上二人目のチャンピオンとなっています。また、横溝さんはジャパンオープンやSpadie Finalなどで実況解説を担当されています。

 

・持つべきものは仲間とSnowie。


Fukatsu:Manila Megastack優勝、おめでとうございます!まずは、トーナメント全体の感想などをお伺いしたいです。
横溝:ありがとうございます。仕事の都合上、海外イベントには年に1回行けるかどうかという中で、幸運にもトロフィーを手にすることができて、とても嬉しいです。2年前のAPPTマカオEvent#9のHUで負けていて、その雪辱を果たせて喜びもひとしおです。
  印象に残っているハンドは、残り8人の時にダブルアップしたAAですね。ブラインドヘッズになり、SBの僕がハンドを見た瞬間に、BBの中国人が煽ってきたんですよ。BBから3betAIを引き出すには絶好のシチュエーションだな、と思ってわざと少し悩んでみせてからオープンレイズしました。功を奏したのか相手からオールインがもらえてスタックを増やすことができました。他には、残り3人のときにみいちゃんのPFAIをコールしたKQoも印象的です。彼女のJ9oにターンでペアを作られてしまったところから、リバーでQを引き当てて、ラージスタックでHUを迎えることができました。思わずうれしさのあまり、吠えてしまいました(笑)。
トーナメント中は我慢の時間が長く、険しい道のりでしたが、いくつもの幸運に恵まれ、仲間たちの声援に勇気づけられました。


Fukatsu:なるほど。それでは、Manila Megastackに出場されたきっかけは何ですか?海外にはなかなか行けないとのことでしたが...?
横溝:JOPT3冠のくりあつさんに誘われたことがきっかけです。彼のインタビューにも書かれているとおり、僕らはよくプレイングの議論をしているんですが、今回の旅の中でも同室のマシューさんを含めた3人で毎晩のように議論や振り返りをしていました。お前ら真面目かよって感じですけど、本当によき仲間たちで、僕が優勝した直後には2人して泣きながら祝福してくれました。マシューさんに至っては、部屋に戻ってからも思い出し泣きしてましたね(笑)

 


(▲㊧PPC優勝のくりあつさん  /  ▲㊨Manila Megastackでプレイするマシューさん)

 

Fukatsu:真面目ですね!
横溝:ありがとうございます。この後も真面目に答えていきますので真面目かよ!みたいな突っ込みお願いします(笑)


Fukatsu:わかりました(笑)。では、ポーカー歴や勉強法などどのようにポーカーを学ばれていますか?


横溝:ポーカー歴は7年くらいで、秋葉原に職場があるのでアキバギルドでプレイすることが多いです。
勉強法に関しては、座学と仲間とのセッションがメインですね。僕は特にプリフロップを重視していて、日々アップデートを欠かさないようにしています。ポストフロップは、1年前からPoker Snowie(注:ポーカーの解析ツール)を導入したことで大幅に向上しました。$230/年と安くはありませんが、とても優れた教材だと思っています。
  こうした座学も大切ですが、アキバギルドや東京dePokerで出会った仲間たちから学んだものも多く、持つべきものはSnowieと切磋琢磨できる仲間だと断言できます。Snowieに関しては、12月28日にアキバギルドで開催予定の祝勝トーナメントでの僕のバウンティ商品なので興味がある方はぜひ参加してください。また、12月23日にはイケブクロギルドでも祝勝トーナメントを開催していただくのでそちらもぜひ参加していただけると嬉しいです。
Fukatsu:なるほど、PokerSnowieとポーカー仲間の両方が横溝さんを支えているということですね。

 

 

・プリフロップがすべてを決める。
Fukatsu:横溝さんはSpadieなどで実況をされることが多いですが、ポーカーにおいて一番大切なことは何だと思いますか?
横溝:プリフロップのハンドレンジと、忍耐です。「Tight is Right.」なんて言葉もありますが、プリフロップをルースにプレイしすぎないことはとても大事です。フロップ、ターン、リバーと3つのベッティングラウンドが残っている中で勝率の低いハンドを多くプレイすると、自分のチップを大きなリスクに晒すことになります。忍耐して勝率の高いハンド(そもそも強いハンド、ドローになりやすいハンド、ブラフしやすいハンド)を待つことで、ポットを取りやすくなるので、自然と上位に進みやすくなると思います。大きな大会の優勝者は、必ずといっていいほどさっき述べたことを実践しているように感じます。


Fukatsu:なるほど。それで、プリフロップに疑問があった人には「説教部屋」をやっていたわけですね(笑)(注:Spadie season3で横溝さんが実況していた際に、飛んでしまったプレイヤーに対してアドバイスをしたことが「説教部屋」と呼ばれた)
横溝:あれは黒歴史なんで、もう忘れてください(笑)。知り合いが相手だったから言っただけで、誰にでも説教するわけではないですよ。でも、自分の考えを言語化するのは好きなので、オファーがあればまた解説をしたいですね。特にSpadieの解説が楽しかったので、いつか放送を復活させてほしいです。

 


(▲㊧Spadie Finalで3位入賞時の横溝さん  /  ▲㊨Spadie Finalで解説をしている横溝さん)

 

・優勝して、燃え尽きて、再び探す。
Fukatsu:技術面からは少し離れたことをお聞きします。日本のトーナメントと海外のトーナメント、雰囲気など違いはありますか?
横溝:まず、日本のプレイヤープールの平均レベルは、アジア諸国と比べて高い位置にあると思います。現に今回のManila Megastackの各イベントで多くの日本人が上位に進出していますし、現地で「日本人は優秀だ」という声も聞かれました。これは日本のトーナメントの特性によるものだと思っていて、日本では海外と異なり、プロ契約獲得のためにかなり上位まで進まなければなりません。全体がそのための技術を求めることで、底上げがなされていると思います。その一方で、ITM手前でバストしてしまう日本人も少なくありません。これは"かなり上位に進まなければ意味がない"トーナメントに慣れているがゆえに生まれる弊害とも言えます。あとは、獲得できるものの大きさですね。それだけにプレッシャーも大きいですが。


Fukatsu:なるほど。では、優勝賞金の使い道についてお聞きしたいです(笑)
横溝:一部は次の海外遠征資金に充てて…欲しかったソファを買って…あとは「Tight is Right.」ってことで貯金ですかね(笑)。友人にファイナンシャルプランナーがいるので、彼にも相談しながら考えていきたいと思っています。


Fukatsu:優勝して周りの変化はありましたか?
横溝:いやー、それが特に変化ないんですよね(笑)。周りから「チャンプ!」と声をかけられるようにはなりましたが、何かしらの変化を感じるのはこれからなのかもしれません。むしろ、変化があったのは自分の方でした。マニラで燃え尽きてしまったのか、帰国してからSnowieを全く触っていませんし、ポーカーの目標を見失っている感じです。
  今後の展望としては、くりあつさんが優勝した事があるジャパンオープンのメインイベント及びPoker Players Championshipに出ようと思っています。ジャパンオープンで色々な方と交流し、競い合うことで、自分の次の目標を見つけられたらいいなと思っています。
Fukatsu:ありがとうございました。今後の目標が見つかることを祈っています!

 

 

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