#30 NLH Platinum 優勝 HayatoKさん

 

JOPT 2025 Tokyo #03

#30 NLH Platinum

HayatoKさん

 

優勝おめでとうございます。今のお気持ちはいかがですか?

途中で「いけるかも」と思う場面があったので、最後は安堵というか、素直に優勝できてよかったという気持ちです。

トーナメント全体を通して、印象的だったハンドを教えてください。

ファイナルテーブルでKKがきた場面ですね。それまでにスチールを繰り返していて、あまりにも多くて怪しまれたのか、相手にAハイでオールインを被せられたんですよね。その時に勝ってダブルアップできた瞬間、流れが来ているなと感じました。そこからはすごく良い展開でしたね。

優勝を意識し始めたのはどのタイミングでしたか?

残り5人の時は2〜3番手くらいのチップ量でしたが、3人になった時にチップリーダーになりました。その瞬間に「これはいける」と感じました。残った2人のプレイヤーのスタイルや戦い方をかなり観察していたので、この2人が残ったらこう戦おうというプランを練っていて、それがうまくハマった感じです。

ファイナルテーブルではどのような点を意識していましたか?

アグレッションを上げるというよりは、ポストフロップの戦い方を意識しました。また、ミスをしないことを注意しました。トーナメントはミスをした人から敗退していくもの。小さなミスが致命傷になるので、集中を切らさず、常に期待値の高いプレイを選ぶようにしていました。

Platinumは参加費も高額ですが、プレッシャーなどはありませんでしたか?

特にありませんでした。海外でも同じような価格帯の大会に出ているので慣れています。それよりも、JOPTの中でもMainに次ぐ価値あるイベントで結果を残せたことが本当に嬉しいです。

長いトーナメントの中で、集中を維持する秘訣はありますか?

トーナメントは状況判断の連続です。同じハンドや状況は二度とありません。だからこの瞬間、どのプレイが最も期待値が高いかを常に考えています。チップ量、相手のタイプ、自分への印象などを総合して判断しています。

相手のタイプとはどんな事を見ているのでしょうか?

相手のプレイ傾向を一番見ています。特にファイナルテーブルのような終盤では、人が少なくなる分、ライト3-betも多くなります。自分がチップを持っている時はプレッシャーをかけ、逆に浅い時はそれを受け流す。どこでリスクを取るか、取らないか、その判断が最も重要ですね。

意識していたプレイヤーはいましたか?

茨城の大会でも一緒になったことがあるけんじ君です。彼がずっとチップを持っていて、「早く飛んでください」と言われていたんですが、「いや、飛ばないよ」と冗談を言いながら楽しくプレイしていました。結果的に僕が優勝で、彼が3位。お互い良い結果で終われたので、本当に楽しかったです。

ヘッズアップでの相手についてはどう感じましたか?

同卓していた時から隙の少ないプレイヤーだと思っていました。ファイナルテーブルでのプレイも見ていたので、それに合わせて戦いにくさを残すようにしました。たとえばAやKがヒットしてもあえてチェックに回すなど、相手に「AもKも持っていないのにリバーでブラフしてるのでは?」と思わせるようなバランスを取りました。

ここで見事2位に入賞された倫理さんからもコメントをいただきました。優勝されたHayatoKさんご本人や、プレイスタイルについてどのような印象をお持ちでしたか?

プレイラインがとても綺麗で、プレッシャーをかけるべきポイントやシーンをしっかり理解されているプレイヤーだと感じました。

そうした印象を踏まえて、ご自身はどのようにプレイされましたか?

ファイナルテーブルでは途中からHayatoKさんがプレッシャーを活かしチップを増やしていたので、自分は周りのチップ量を意識しながら、まずは順位を上げることを優先してプレイしていました。

トーナメント中で、特に印象に残っている勝負やターニングポイントはありますか?

ファイナルテーブルで、カバーされているOOPからのベット2発に対して、ターンでレイズブラフを通せた場面が印象に残っています。大きいポットだったうえに、自分よりチップ量の少ないプレイヤーがまだ何人か残っていた状況だったので、あの瞬間はかなり緊張しました。

その他に、印象に残っている出来事などはありますか?

インプライズ前の段階で、一時スタックが5BBまで減っていたんですが、そこから立て直して2位まで来られたのが本当に嬉しかったです。

最後に、優勝されたHayatoKさんへメッセージをお願いします。

優勝おめでとうございます!!

ここからHayatoKさんのインタビューに戻ります。今回の副賞にはAPTの2000ドルバウチャーが付いています。APTについてはご存知ですか?

はい、APTは良く参加しているので常連の一人だと思います(笑)行けるときは毎回出ています。元々11月の台北大会に行く予定で飛行機も取っていたんですが、同じ時期にオーストラリアでWSOPサーキットがあり、そちらに切り替えました。APTは年に5〜6回あるので、次に行けるタイミングで使いたいと思います。

今後もAPTには出場される予定ですか?

はい!毎回メインイベントとハイローラーに出ていますし、今後も結果を出していきたいです。以前チェジュで行われたJOPTの冠トーナメントにも出ました。結果は12位でファイナルテーブルには届きませんでしたが入賞しました。直近の大会でもプレイしていますし、またチャンスがあれば挑戦したいです。

トーナメント中に印象的なエピソードはありましたか?

今回の1位のプライズが77,777.77ドルだったんですが、実は夏に出場したWSOPの777ドルイベントでも7位になり、その時のプライズは77,777.77ドルだったんです。777ドルイベントの獲得プライズとPlatinumの優勝プライズが一致していたので、「これは自分のイベントだ」と思いました。そして本当にその通り優勝できて、びっくりしましたね(笑)

普段はどのくらいポーカーをプレイしていますか?

毎月海外の大会に出ています。JOPTには10年以上前から参加していて、銀座のバグース時代からずっと出ています。JOPTは大好きなイベントの一つです。

次回、JOPT 2026 Tokyo #01にも参加されますか?

海外のスケジュール次第ですが、日本にいればぜひ参加したいです!

ポーカー歴はどのくらいになりますか?

10年です。日本でまだポーカーが今ほど広まっていなかった時期から続けています。昔は会場に行くと8〜9割が顔見知りでしたが、今は本当に多くの人がプレイしていて、層が広がったなと感じます。

今後の目標を教えてください。

やっぱりWSOPのブレスレットが欲しいです。今年7位で悔しい思いをしたので、来月のサーキットではチャンピオンリングを狙っています。そしていつかEPTのメインなど大きなタイトルも取りたいです!

今後JOPTで優勝を目指すプレイヤーへメッセージをお願いします!

自分のプレイを信じることが一番大事です。失敗してもブレずに貫くこと。どんな相手でも、どんな状況でも、自分のプレイスタイルを信じて続けることが強さにつながると思います。

失敗してしまった時の立て直し方は?

引きずらないことです。反省は後でいい。ネガティブな気持ちになるとプレイがパッシブになってしまうので、気分転換して切り替えることが大事です。

最後に、一緒に戦った仲間たちへメッセージをお願いします。

途中でけんじ君から「絶対優勝してくださいね」と声をかけられたり、優勝した瞬間に友人たちが駆け寄って「おめでとう」と言ってくれたりしました。その瞬間が本当に嬉しかったです。ポーカーを通じてできた仲間が心から祝ってくれる。あの喜びは何にも代えがたいですね!

今後もHayatoKさんの活躍を期待しています!
改めて、優勝おめでとうございます!

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ライター:Takuma
学生時代に"世界のヨコサワチャンネル"をみてポーカーを始めた。現在はアミューズメントポーカールームで腕を磨き、アジアを中心に各国のトーナメントにも挑戦中。タイ・マニラ・韓国などでの経験を重ね、総獲得賞金は約400万円。
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