Platinum優勝 Katsunokiさん インタビュー

JOPT 2024 Tokyo #03

Platinum Winner

Katsunoki選手

Katsunokiさん、今日はインタビューにお越しいただきありがとうございます。まずはPlatinumでのご優勝、おめでとうございます。優勝された時の率直な感想を教えていただけますか?

ありがとうございます。優勝直後は意外にも冷静でしたね。 今回は本当に真剣に慎重さを意識してプレイしていました。トーナメントで生き残ることが最優先だと思っていましたので、無理をせずに進めていました。

感激というよりは、「今日は優勝するんだろうな」と漠然とした予感がずっとありました。

トーナメント中も運がいいと感じる瞬間があり、あまり興奮せずに進められました。大人数のトーナメントは経験していましたし、オンラインでも何度か優勝経験があったので、優勝する自信はありました。

ありがとうございます。プライズを意識してプレイされたということですね?

そうですね。当時、僕の状況ではFTに進むことがほぼ確定していたので、まずはFTに行くことが最優先でした。9位からプライズが大きく上がるので、FTに進むかどうかで大きな差が出るんです。なので、まずはそこを目標にしていました。 FTに入るだけでプライズが大幅に増えるので、そこでの慎重さが重要でした。

順位が1位違うだけでプライズが大きく変わるので、1つでも上を目指すのは大事ですよね。具体的なハンドで印象に残っているポイントはありますか?

12人か13人が残っていてオープンが入った場面で、SBでTTを持っていました。僕はコール止めしましたが、その後BBのプレイヤーが大きくスクイーズを入れてきました。僕はアベレージ以上のチップを持っていたので、無理せずフォールドすることにしました。FTに行く可能性が高かったので、リスクを取るべきではないと判断しました。

他に意識されたことはありますか?

今回の大会では特にタイトなプレイを心がけていました。トップレンジ以外のハンドはほとんどフォールドして、無理をせずに進めることを意識していました。そのため、全く抵抗しない場面が多かったですね。

プラチナムは高額バイインのイベントだと思いますが、他のイベントと比較して何か違いを感じましたか?

今回のプラチナムでは2回エントリーしました。一発目は早々に飛んでしまったので、2回目はより慎重にプレイしました。海外のトーナメントにも出た経験がありますが、バイインの金額が同じくらいなので、特にプレイスタイルが変わることはありませんでした。普段通りのプレイを意識しました。

海外のトーナメントにも参加されていたことがあるとお聞きしましたが、そちらはいかがでしたか?

海外プロと戦った際に、自分の腕の未熟さを痛感しました。特に5月に韓国チェジュ島で開催されたMainイベントに3回挑戦し、さらにMiniイベントに4回挑戦しましたが、ノーインマネで終わりました。バッドビートが多かったこともあり、自分の実力不足を痛感した大会でした。
ただ、あの時のことを振り返ると、本当に運が悪かったですね。自分がリードしているハンドがすべてリバーでバッドビートされました。特に海外のプロとの対戦で、その差を感じた瞬間がいくつもありました。やっぱりアグレッションのレベルやマージナルハンドの扱い方が、プロと僕の違いだと感じます。
具体的には、プロたちはリードしているハンドでどれだけバリューを引き出せるかが本当に上手いんです。少しでもバリューが取れる場面では、彼らは確実にそれを引き出します。僕のような中堅レベルのプレイヤーだと、リバーで例えばエースのワンペアを持っていてもチェックで回すことが多いです。
でもプロたちはその場面でもしっかりバリューを取ってきます。

さらに、ブラフの打ち方やポジションの使い方も違いが大きいですね。トーナメントではボタン、SB、BBの戦いが多いですが、プロたちはそのポジションをうまく利用してアグレッシブに攻めてきます。ポジションに対する感覚が非常に鋭いと感じました。 こうしたアプローチを見て、彼らの強さを強く感じます。

国によってプレイスタイルが違うのも興味深いですね。僕はフィリピンに行った際、フィリピンのプロたちと対戦しましたが、やはり国ごとの特徴がありました。例えば、日本人のプレイスタイルも独特ですが、フィリピン流や中国人のスタイルともかなり違うんです。国によって違うプレイの仕方を観察するのも面白いです。

国内の大会ではいかがでしょうか?

ライブでは大きな大会での優勝はまだなかったんですが、オンラインでは4000人から5000人規模の大会で優勝したことがあります。
普段から自分のスキルには自信があって、運が良くなれば優勝できると信じていました。

FT近くではどのような戦略を取っていたのでしょうか?

FTでは賞金の上がり方が激しいので、まずはFTに進むことを最優先にしました。そのため、タイトにプレーして、トップレンジ以外のハンドはフォールドしました。例えば、ATsのようなハンドもフォールドしました。ショートスタックが飛ぶまでは、慎重にプレーしていましたね。

他のイベントと比較して、今回のPlatinumで意識されたことはありますか?

2エントリーしましたが、1発目は早々に飛んでしまったので、2発目はかなり慎重にプレーしました。Platinumのバイインは他のイベントと比較して高いですが、海外のAPTなどにも参加しているので、バイインの金額にはあまりプレッシャーを感じませんでした。 ただ、FT前にAK vs QQでラッキーして勝ったので、FT前後はタイトにプレーしていました。

他のプレイヤーについての印象を教えてください。

メインイベントはサテライトで勝ち上がった方が多く、プレイヤーのレンジが読みづらい印象がありました。Platinumは経験豊富なプレイヤーが多かったので、ブラフがしっかり通じる場面が多かったです。全体的に、プラチナムのプレイヤーはしっかりしたレンジでプレーする印象です。

トーナメントで優勝するためにはエクスプロイトが重要になってきます。エクスプロイト的なプレーをした場面があれば教えてください。

完全には覚えていませんが、Aハイでコールしたら相手がドローだった場面がありました。フロップでオーバーベットをされた時、ボードとベット額から、相手のドローが多いと感じブラフキャッチをしました。こういう瞬間がポーカーの醍醐味ですね。ブラフキャッチはやはり楽しいです。

大会を通して印象に残っているプレイがあれば教えてください。

今回はオールインしたハンドがほとんどすべて勝てたのがラッキーでした。特に30人残りの時、AsKs対AdKdの対戦でバックドアフラッシュを完成させて、大きくチップを増やしました。また、ヘッズアップではA4対AKで2ペアを完成させて勝ち、その後66対AJでも勝ち、優勝することができました。

ハンドレンジやバリューをとったハンドのお話を伺ってきましたが、ブラフキャッチをした場面はありますか?

はい、あります。
ブラフキャッチがうまく決まると、自分の読みが正しかったという瞬間が本当に気持ちいいです。それがポーカーの醍醐味の一つでもあります。ただ、もちろん負けた時は「何をやっているんだ」と自分に対して呆れることもありますね。ブラフキャッチは本当に紙一重で、成功するかどうかは状況次第です。
リスクを取って相手のブラフを見破ることができれば大きなリターンがありますが、失敗すれば逆にダメージも大きいです。

ヘッズアップの時はどのように戦いましたか?

相手のアリペイさんはかなりアグレッシブなプレイヤーで、非常に強いと感じました。特に深夜までプレイしていて、疲労もあって考える余裕があまりなかったです。なので、ペアが入ったらオールインするというシンプルな戦略に切り替えていました。
相手のプレイスタイルに圧倒される部分もありましたが、シンプルにプレイすることで乗り越えました。
普段ならQ5のようなハンドでもオープンするところですが、今回はひたすらフォールドしていました。Aが絡むハンドやペアを狙って積極的に攻めましたが、それ以外は慎重にプレーしていました。ヘッズアップ自体の経験があまりなかったので、慎重になっていた部分が大きいです。

優勝後、何か変わったことはありましたか?

特に変わったことはありません。プライズの使い道には悩んでいますし、トロフィーやタイトルを取れたのは嬉しいですが、日常には大きな変化はありませんね。

今後のポーカーに関する目標を教えてください。

世界大会、特にWSOPのメインイベントで優勝したいと思っています。大きな国際大会で優勝することが今の目標です。JOPTについて、東京で開催されるなら、時間があれば参加します。次回もプラチナムに出たいですね。

次に、ポーカーを始めた時期やきっかけや勉強方法について教えてください。

ポーカー歴についてですが、始めてから約4年になります。最初は友達に誘われて、一緒にプレイするのがきっかけでした。最初は家で友人たちとやることが多かったです。場所は日本で始めました。

プラチナムで優勝するまでに4年かかりましたが、Youtubeで勉強したことによってスキル的な面での成長を感じました。ポーカーの勉強に関してですが、今使われているGTOアプリなどは使っていません。ただ、外国のトーナメントビデオを見て勉強しました。YouTubeでプロのプレイを見て、どういうハンドでどういうプレイをしているのかを学んでいます。YouTubeがメインの学習ツールです。

ポーカーに対する考え方や姿勢について教えてください。

ポーカーは娯楽であると同時に、自分を成長させる競技だと思っています。感情のコントロールや冷静な判断力を養える点が魅力です。また、確率や心理戦を楽しむのもポーカーの面白さですね。

ご自身の強さの秘密は何だと思われますか?

ハンドの読みが強いと思いますね。相手の仕草や表情から情報を得たり、オープン額の違いからも推測します。特にタイトプレイヤーがリンプしている場合は、強いハンドを持っていることが多いです。相手をよく観察してプレーしています。相手のプレイスタイルやオープン額の違いなど、小さな情報をもとに推測を立てることが、勝つための大きなポイントだと考えています。
つまり、まず相手の動作をしっかりと観察することを大事にしています。
テーブルに座ると、まずは相手の動作を見て、最後に自分のハンドを見るようにしています。

例えば、タイトなプレイヤーが急にリンプでコールしてきた場合、それは何か強いハンドを持っている可能性が高い、といったようなことが瞬時に判断できるのが強みです。

最後に、新しくポーカーを始められる方へのアドバイスをお願いします。

新しくポーカーを始める方へのアドバイスとして、最も重要なことは「どんな時でも希望を持ってプレイし続けること」です。ポーカーは、単にカードを扱うゲームではなく、心理戦や確率を駆使した奥深いゲームです。結果が一瞬で決まることもあれば、時間をかけてじっくりと決着がつくこともあります。だからこそ、勝ち負けに一喜一憂せず、常に希望を持ち続けることが大切だと私は思います。

私自身、ポーカーを始めた頃はうまくいかないことも多く、何度も悔しい思いをしました。それでも、希望を持ち続けることで成長することができました。ポーカーの魅力は、誰にでもチャンスがあるという点です。どんなに不利な状況に見えても、一つの手札で形勢が逆転することがあります。これは、単なる運だけでなく、プレイヤーの判断力やスキルが大きく影響します。そして、その判断が自信を持って下せるようになるには、何度も失敗し、何度も学びを積み重ねることが必要です。

ポーカーはゲームであり、楽しむことが最も大事ですが、同時に自己成長の機会でもあります。プレイを通じて、自分自身のメンタル面や感情のコントロールを学び、冷静な判断力を鍛えることができます。失敗を恐れず、自分の成長の糧とすることで、いつか大きな成功が訪れるでしょう。ポーカーの世界では、すぐに結果を求めるのではなく、プロセスを楽しむことが大切です。

また、勝利を目指す上で忘れてはならないのは、たとえ大きな逆境に立たされたとしても、希望を捨てないことです。時には自分の思うように結果が出ないこともあります。悪いハンドが続くこともあるでしょうし、ミスをしてしまうこともあります。ですが、そのような時こそ冷静さを保ち、ゲームの中で新たな戦略を考え、自分のプレイを見直すチャンスに変えるべきです。

特に新しいプレイヤーにとって、すぐに結果が出ない時に挫折感を感じることはあるかもしれません。しかし、ポーカーは長期的に取り組むことで、その面白さや深さがより理解できるゲームです。初めからすべてがうまくいくわけではありませんが、地道に努力を重ねることで、スキルが磨かれ、勝利の機会が増えていきます。そして、その過程での学びや経験こそが、最終的にポーカーの醍醐味とも言えます。

結論として、ポーカーを始める上で最も大切なことは、どんな状況でも希望を持ち続け、諦めない心です。自分にチャンスがあると信じて続けていれば、必ずその努力は報われる日が来るはずです。ポーカーの世界では、経験や知識が増えるほど自信もついてくるものです。だからこそ、新しいプレイヤーには、焦らずじっくりとゲームに向き合い、常に希望を持ちながら挑戦し続けてほしいと心から願っています。

次回のJOPT Platinumでもご優勝をお待ちしております!

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