#1 Main Event 優勝 youinさん

SPADIE POKER LEAGUE FINAL Season33rd

#1 Main Event

youinさん

youinさん、#1 Main Eventご優勝おめでとうございます!まず優勝された時の率直な感想を教えてください。

率直に嬉しかったのですが、自分が優勝するとは思っていなかったので、正直あまり実感はなかったかなという感じですね。1権利で参加したので、とりあえず出てみるかぐらいの軽いノリで参加しました。あまり気負わずに、飛んでもいいかなとか、早く帰ってもいいかなっていう気持ちだったので、逆にアグレッシブにプレーできて良かったと思います。

また、大型大会でのヘッズアップは初めての経験だったのですが、気圧されないようにというところを意識して、ハウストナメのヘッズアップと同じようなノリでプレイをするということを心がけていました。そのため、優勝したときの気分も、ハウストナメで優勝した感覚に近かったです。

優勝を意識し始めたのはどんなタイミングでしたか?

2つありまして、1つ目はアンダードッグの勝負に勝ってダブルアップできたハンドですね。カットオフからAJで参加したところ、アグレッシブにプレイしているSBの方から3betを返されました。ライト3betの可能性もあると思い4betを返したところ5betAll-inを返されました。もうコミットしてしまっていたのと、相手がKKであればある程度エクイティもあるしAAなら仕方ないと思い、帰っても良いつもりで勢いでコールしたところ、相手がAKを持っていて、フロップにJが落ちてダブルアップできました。
2つ目は、AJでダブルアップした30分後くらいにAAが入って、3WayAll-inを制してテーブルチップリーダーになったタイミングですね。その辺りからインマネや優勝の可能性を感じていました。

1115エントリーの中の優勝でしたが、トーナメント中に意識していたことがあれば教えてください。

アグレッシブにプレイすることと、相手の気持ちを考えて裏をかくことの2点です。
特に印象に残っている場面は、トーナメントの終盤で残り30名〜40名ほど、アベレージ100万点ほどの時です。4位入賞のまあくさんと同卓していたのですが、まあくさんが当時600万点ほど持っていて、VPIPも高くアグレッシブにプレイされていました。他のプレイヤーがまあくさんとの大きいぶつかり合いを避けているように感じたので、逆に自分はまあくさんのチップを奪ってやるぞという気持ちでプレイをするように心がけ、何度かブラフキャッチやエアーでのフロップチェックレイズなど、アグレッシブにプレイするようにしました。


エアーでフロップチェックレイズは超アグレッシブですね!印象に残っているハンドはありますか?

詳細は覚えてないのですが、自分がSBでK2かK3を持っていて、まあくさんがBBのブラインドヘッズでした。自分がオープンしたところコールされて、フロップがローボード。CBを打つかどうか考えましたが、普段やらないプレイもチャレンジしてみようと思い、まあくさんのベットにチェックレイズを返して降ろしました。

また、アグレッシブにプレイする一方で、自分のハンドが弱いと感じた場合は素直に降りることも意識していましたね。これもまあくさんとの一戦ですが、自分がKQでオープン、まあくさんがコールでフロップがAQT。フロップのCBにまあくさんがコールして、ターンで自分がチェックしたところ、まあくさんから50%くらいのベットを打たれました。
本来であればコールしてもよいと思いますが、すごく強そうな感じがしたのと、負けてるハンドも多いので無理についていくスポットではないと思って降りたところ、まあくさんはAAを持っていました。
弱いと感じているハンドで無理しすぎるとバランスが悪くなると思うので、こういったハンドを素直に降りれたことは良かったと思います。

相手の気持ちを推察しながら戦うというお話もありましたが、意識していたことはありますか?

相手が考えている「間」とか、チップを出すまでの「間」を意識して見るようにしていますね。考えてベットしてくる場合は、何かを企んでいることが多いと思うのでブラフの可能性が高くなるのかなと思います。
逆に自分もブラフするときは、バリューっぽく見えるようにちょっと考えてチップを出したりします。まあ、考えすぎてブラフができなくなって、諦めチェックをしたりすることもよくありますけどね。(笑)

ヘッズアップはいかがでしたか?

ヘッズアップの相手はポーカー界隈では有名なピョコタンさんでした。
最初はヘッズアップのコツをつかめず、当初2:1ぐらいあったチップ差を半分くらいになるまで減らされました。なるべくハウスのトナメ感を意識するように心がけて戦うようにしていたものの、あまりきっかけをつかめずジリジリと減らされていました。
大きく状況が変わったのは、QQ対44のフリップでした。

ターンでピョコタンさんの44にセットを引かれたけど、リバーでQQが1枚フラッシュを完成させて逆転したハンドですね!私もとても印象に残っています。(笑)

そのハンドです。(笑)
ピョコタンさんはフロップが開いたあたりからずっと「4!4!4!」と呼び込みされていて、ターンで本当に4が出てしまって、終わったなと思いました。(笑)
このQQ対44に勝った後はスタック量も逆転して、チップを徐々に奪っていき、最後はピョコタンさんの10bbくらいのプッシュAll-inをK7oで受けて、AQが出てきましたが無事にヒットさせて勝つことができました。


さて、ここで惜しくも準優勝となったピョコタンさんからコメントをいただいたのでご紹介させていただきます!
youinさんの印象やプレイスタイルはいかがでしたか?

基本は冷静沈着。だけど要所で大胆なプレーができる。強い人の特徴ですよね。
特に印象的なプレイは、圧倒的チップリーダーのまあくさんに対して、ずっとタイトにプレーしていたyouinさんがめちゃくちゃ大胆なプレーでオールインまでいって勝ったプレイです。あれはずっと狙っていたんだと思います。 ずっとまあくさんがこのまま優勝しちゃうんじゃないかな?と思っていたが、そこでまあくさんをマークから外しました(笑)
それまではまあくさんとヘッズアップでやるだろうなと思っていたけど、そのプレーからは最後youinさんとやるだろうなと確信したので、そこからヘッズアップになるまではできるだけぶつからないようにしていました。

それを踏まえて、何を意識してプレイしましたか?

アグレッシブでトリッキーという意識を維持したままハンドを待ってました。 僕は自分でヘッズアップが得意だと思ってるので、正直エッジはあるかなと思っていました(笑)

ターニングポイントとなった勝負の内容はどこでしたか?

やっぱりあの44対QQですかね。ターンで70%優勝だったのに!(笑)
強い方なのはわかっていたけど、ヘッズアップは得意だし当然勝てる自信がありました。
流れとかそういうのは信じていないし、自分が落ち込んだりもしなかったけど、やっぱり展開的にそこで勢いに乗せちゃったなって感じですよね。 そのタイミングからyouinさんはギアチェンジをした感じがしました。

ただ、ターンで4を拾われた時もリバーでフラッシュが完成した時も、youinさんは表情を変えず冷静だったのはなんでなんですかね(笑)
僕には想像つかないです、だってそんなのめっちゃ嬉しいじゃないですか!! 何者なんだろう・・・心がないのかなとまで思いました(笑)

準優勝が決まった後はyouinさんと話されたりしたんですか?

2位の鉄則であり美学なんですけど、潔くすぐにその場を去りました(笑)
そして応援してくれた人と一緒に中華を食べに行きました!

ピョコタンさん、ありがとうございました!では最後に一言何かあればお願いいたします!

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ポーカー界隈僕のことブロックしている人いっぱいいるんで...(笑)


さてyouinさん、優勝後、何か変わったことはありましたか?

大きく変わったことは特にないですが、アミューズで「優勝おめでとうございます!」と声をかけられるようになったり、仲間内でお祝いしてもらえました。あと、優勝のボードを電車で持って帰らないといけないのが大変だったので、よく遊びに行くBLOW六本木GOLDに優勝記念品として置かせてもらっています。

プライズの使い道は決めていますか?

基本的には、JOPTなどの国内のトーナメントに参加する際のバンクロールとして活用したいと思っています。
また予定が合えば、韓国や東南アジアなどで開催されるトーナメントシリーズにも挑戦してみたいと考えています。

今後のポーカーに関する目標があれば教えてください!

国内の大型大会で優勝という成果を得られたので、ひとまずは満足といった心境です(笑)
個人的には、職場や友人たちにポーカーを布教していくのも重要だと思っているので、プレイヤーとしてだけでなく、身内でポーカーのトーナメントを開催する、というのが目標に近いような気がします。
もっと、多くの方々にポーカーを知ってもらいたいなと考えています。

ポーカーのご経験についてお伺いします。まず、ポーカー暦と始めたきっかけを教えてください。

ポーカーを始めて2年半になります。4年ほど前に東京に転勤で引っ越すまでは大阪に住んでおり、大阪のBLOWを中心としてカジノバーには何度か遊びに行っていました。当初からポーカーは認知していたのですが、一度遊んでしまったら絶対にハマってしまうと思い、最初はルーレットやBlackjackばかり遊んでいました。
その後、ヨコサワチャンネルの影響などで、日本でポーカーが流行り出した2年半前くらいに、BLOWの歌舞伎町店ができたことを知りまして、結局ポーカーにもハマってしまい、BLOWに週5で通うようになっていました。実は、まあくさんともBLOW歌舞伎町で出会い、当時からポーカーが強かったので、いろいろ悔しい思いもしつつ、ポーカーを教わってきたような関係でした。

ポーカーはどのように勉強されていますか?

動画を見て考え方を参考にすることが多いです。GTO Wizardなどにはまだ手を出せていないですね。あとは実戦から学ぶことが多いです。

youinさんの強さの秘訣を教えてください!

ご飯をしっかり食べるとか、糖分をしっかりとることですね。JOPTやSPADIEなどの大型大会では、余裕をもって思考できるように体調管理と体力に気をつけています。
また、長い時間あるので、少し変わったプレイを取り入れてみるということも重要だと思っています。たとえば、普段は絶対にフォールドするようなハンドをあえてオープンしてみたり、3betに加えてみたりですね。逆に、通常であればオープンするべきハンドであっても、自分が少し疲れているな、とか自信がないなと思ったらフォールドすることも重要だと思います。

SPADIE(Day2)では、全体的にタイトかつ、型にはまったプレイをされる方が多い印象がありました。ルースにプレイするのはあまり好きではないですが、VPIPは少し高めになるように意識することと、オープンサイズを決まって2BBにすることが多くあったのですが、2.5BBや3BB、あるいは相手がコミットする量(10BB)でオープンをするなど、プレイの幅を広くするように意識することが重要だと思います。

youinさんにとってポーカーとはどんなものでしょうか。また、新しくポーカーを始められた方に伝えたいことはありますか?

ゲーム理論やナッシュ均衡というワードが当たり前のように出てくるほど、駆け引きの奥が深いゲームだと思います。
また、ポーカーを通じて磨かれた観察力や判断力が普段の仕事や生活に活かされることも多いと思っていて、例えば、さりげなくポットをとったり、丁寧にフォールドしていたりと、地味なところで周りのプレイヤーに自分のポーカーのレベル感をアピールすることもあると思いますが、そのような根回し、種まきが後々効いてくることで大きいポットを取れたりすることもあるので、そういう部分も仕事や普段の生活に共通する部分だと感じています。
興味がある方にはぜひハマっていただきたいです!

youinさん、インタビューありがとうございました!そして改めてMain Eventご優勝おめでとうございます! 今後のご活躍にも心から期待しております!

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