GG1000優勝 たいがさん

JOPT 2024 Tokyo #02

GG1000 Winner

たいが選手

たいがさん、GG1000ご優勝おめでとうございます! 優勝された時のお気持ちはいかがでしたでしょうか?

ありがとうございます!優勝したときは、本当に疲れた、やっと終わったという気持ちでしたね。もともとPlatinumのサテライトに出るつもりだったのですが、大人気で出れなかったんですよ。それで急遽GG1000に出ることにしたのですが、まさかこんなに長く残れると思っていなかったので、ようやく終わったな、という感覚でしたね。すぐ飛ぶと思っていたので、ご飯も食べてなかったくらいです。(笑)

たいがさん的には、Platinumが本命のイベントだったのですね。

そうですね。ハイローラー系のストラクチャーが得意だったのと、Platinum優勝に憧れがあったので、Platinumに出たいなと思ってました。ですが、結果としてGG1000で優勝できたので、
こちらに出て良かったかなと思います。

大人数が参加される中の優勝でしたが、トーナメント中に意識していたことがあれば教えてください。

とにかく粘り強く戦うことを大事にしていましたね。具体的な流れでお話すると、レベル1~2くらいまでは自分的にかなりうまくプレイできて、テーブルで圧倒的なチップリーダーになったのですが、レベル4くらいで自分がQQ持ちでKKにぶつかってしまい、スタックが残り5bbくらいまで
大破してしまいました。そこからはレベル4~8くらいまで、2時間くらいずっと10bb以下で粘りながら戦っていました。


10bb以下で2時間ですか!すぐに飛ばずに粘って優勝までたどり着くのはスゴいですね!

私もこんなに耐えるポーカーをしたのは初めての経験でした(笑)なので、相手や状況に応じてプッシュorフォールドをすごく意識したトーナメントだったなというのもすごく印象に残っています。オーバーフォールドしてくれそうなプレイヤーに対しては、レンジから外れていても
プッシュオールインしたり、GTO通りタフにコールしてくるプレイヤーに対しては、いつもはプッシュするけど際どいハンドをあえて降りたりと、対応を変えていましたね。

相手のプレイヤーを観察する際、どのようなポイントを意識していたのでしょうか?

自分がどのような印象を持たれていそうかを見るようにしていましたね。堅いプレイヤーだと思ってくれているか、ブラフがあると思ってくれているかを意識していました。そのうえで、オープン頻度と相手プレイヤー同士が戦っている時のショーダウンハンドを見て、ブラフとバリューをどれくらい混ぜて打っているのか、堅いプレイヤーなのかルースなプレイヤーなのかを見極めるようにしていました。

優勝を意識し始めたタイミングはどの辺りでしょうか?

優勝を意識したのはFTに入ってからですね。FT開始時は9人中7番目のスタックサイズだったのですが、KKが2回入って、セカンドチップリーダーの強いプレイヤーからスタックを全部奪えて
チップリーダーになれたので、その辺りから優勝できるんじゃないかと意識し始めました。

具体的に、印象に残っているプレイがあれば教えてください。

そうですね、やっぱり印象に残っているのはFTでのKK2回かなと思います。
あそこで勝負が決まった感があったのですごく良かったと思っています。

もう1つ印象に残っているのは、弱いハンドをディフェンスして、タフコールして勝てたことですね。自分がチップリーダーになった後に、2回くらいブラフキャッチされて結構大きく負けちゃったんですね。残り3人で、自分が8bb、他の2人が30bbくらいの状況まで追い込まれました。
その後、52sでBBディフェンスしたら2がヒットして、相手がフロップでオールインしてきたのでかなり悩みましたが、もう行くしか無いと思い2ヒットでコールしたところ、
無事に勝てて16bbまで戦線復帰できました。

2ヒットでオールインコールするか、降りて次のハンドに賭けるか、どちらの選択肢もあり得たと思いますが、どういったところが決め手になったのでしょうか?

ブラフをしっかり打てる方、という印象を持っていたからですね。同じ相手と大きいポットを取り合って、自分が降りたスポットがあったのですが、GTO的にはオールインするようなハンドをショウしてオーバーフォールドしたところ、そのときの相手の反応が「あ、それ降りるんだ」という感じだったので、もしかしたらブラフをしっかり打ち切れるプレイヤーなんじゃないかと感じていました。なので、2のボトムペアを持っているときも、「このボードでオールインできるハンドはブラフしかないな」と、かなり確信を持ってコールできたかなと思います。


ヘッズアップはいかがでしたか?

ヘッズは自分が12~13bb持ち、相手が40~50bb持ちで始まりましたが、自分88、相手AJ持ちで
オールイン勝負になって、無事に88が勝ってスタックがイーブンのところまで持ち込めました。

その後、トリプルバレルブラフをキャッチされて3:7くらいのスタックまで減りましたが、
自分がKQ持ち、相手が89持ちでオールイン勝負になって、ストレートを作って勝ち、
6:4くらいまで押し返せました。

最後は相手のブラフをキャッチして8:2くらいまで追い込んだところでAAが入って、
相手のオールインを受けて無事に勝てた感じでした。今大会で最初に入ったAAだったのですが最後に一番いい仕事をしてくれましたね。

お相手の印象はいかがでしたか? 

Youtubeのハイリミットポーカーというチャンネルに出演されている方で、自分もその動画をよく見ていたのですごく強い方だと知っていました。実際に同卓してみて思ったのは、ドンクベットや大きいサイズのベットなど、すごく手札が多くて手強い方だという印象を受けました。ハイリミットのキャッシュをずっと打っている方なので、キャッシュが強い人はやっぱりトナメも強いんだなと思いましたね。

優勝後、何か変わったことはありましたか?

大きく変わったことはないのですが、優勝してからポーカー友達がすごく喜んでくれたり、お祝いしてくれたり、遊びに誘ってくれることが増えたので嬉しいですね。

プライズの使い道は決めていますか?

まだ海外トーナメントに一度も出たことがなく、これからチャレンジしたいと思っているので、そのバンクロールとして使いたいなと考えています。直近ではお盆休みに韓国に行ってトーナメントに出てみようと計画しているところです。あとは、来年のWSOPメインにもチャレンジしてみたいと思ってます。

今後のポーカーに関する目標があればお聞かせください。

メイン級のイベントで良い結果を残すのが次の目標ですね。海外トナメでも結果を残したいとは思っていますが、仕事の関係で海外に長期滞在するのが難しいので、まずは日本の大会で結果を出したいなと思ってます。あとは、やっぱり憧れのJOPT Platinumで結果を残したいですね。

ポーカー歴と始めたきっかけを教えて下さい。

ポーカー歴は1年と3ヶ月くらいですね。ポーカーを知ったのは大学時代で、当時は飲み会のゲームとして友達とポーカーをしていました。負けたら罰ゲームが発生する、飲みゲーみたいな感じの位置づけでしたね。それがきっかけでポーカーが面白いと思うようになって、それからずっと
世界のヨコサワのYoutubeチャンネルを見ていました。

ポーカーを知って3ヶ月くらいのタイミングでヨコサワさんのお店のRootsがオープンしたので、じゃあちょっと自分も打ってみようかなと思い立って、人生で初めてRootsのトーナメントに参加しました。プレイの方は全然うまくいかなかったのですが、対戦相手の方がすごく上手でかっこよく見えたので、もっと自分も上手くなりたいと思いまして、そこから更にポーカーにハマっていった感じですね。そこからは週1回以上の頻度でポーカーを打つようになりました。

アミューズメントカジノに通うことが多かったのでしょうか?

当時はあまりお店には行かなかったと思います。友達と家でちょっと飲みながらポーカーしたり、という感じでしたが、キャッシュゲームで生計を立てられるぐらいに強い友達がいたので、その友達に教えてもらいながら少しずつステップアップしていった感じです。最近はトーナメントが好きになっちゃったので、週1回くらいはお店でポーカーをすることも多いですね。六本木とか恵比寿のBubbleさんとかに遊びに行くことが多いです。

ポーカーはどのように勉強されていますか?

GTOwizardのトレーニングモードをやったりすることが多いですね。あと最近は、上手い人のプレイ動画を見て、その人がどういう思考でプレイしているのかを考えて、自分のプレイに取り入れるようにしています。

たいがさんにとってポーカーとはどのようなものでしょうか?

今回優勝して改めて認識したのですが、やっぱりロマンがあるなって思いますね。大人になってから何かの大会で優勝する経験ってなかなか無いと思いますし、友達と一緒に人生を通じて楽しめる、大人になってからも青春できる最高の趣味だなと思います。


ご自身の強さの秘密は何だと思われますか?

これ、自分で言うのもちょっと恥ずかしいのですが(笑) 2つぐらいあるなと思っていて、1つ目はギャップですね。見た目からだと思うのですが、対戦するプレイヤーさんから「真面目そう」とか「堅そう」みたいな印象をもたれることが多くて。ただ実態はめちゃくちゃ気合い太郎なんですよね。相手に合わせてアグレッシブにブラフを打つことも多いですし、タフにコールすることも多いです。今回のGG1000でもAハイキャッチ6回、Kハイキャッチ2回とかやっていて、なかなか降りないタフプレイヤーだと思われていたと思います。見た目と実際にプレイしている中身が結構違うことが多かったので、ギャップで驚かれることはすごく多かったのかなと思っています。

もう1つは、「相手を観察する」というところをすごく大事にしていまして、今回の大会も
1回も携帯を見ないでずっと相手を観察していましたね。特にポジションがある相手に対してプレーをしっかり観察するようにして、いかにチップを奪うかを考えたり、相手がミスしやすいポイントがどこかを観察するようにしています。

新しくポーカーを始められた方に伝えたいことはありますか?

とりあえずチャレンジしてみるというか、まずは参加してみる心を持ってもらえるといいなと思います。理由は2つあって、1つ目の理由は、実際にやってみないと感覚をつかめない部分がたくさんあるからですね。GTO Wizardや動画など勉強するツールはいっぱいあるので、座学で戦略を学ぶことも大事だと思います。ですが、実際には心理戦だったり読み合いの部分も重要で、
そこの感覚を掴むためには実際にプレイすることが大事だと思うので、まずは参加してみる、
というところを大事にしてもらえたらいいなと思います。

もう1つは、自分の色に合うストラクチャーのトーナメントに参加することが大事だと思います。ゆっくりやるのが好きな人はメイン系の長いストラクチャーのイベントがあっていると思いますし、30分ブラインド、20〜30bbで戦うのが得意な人はターボ系に出るのが良いと思います。自分もJOPTではターボ系のトーナメントに参加することが多かったのですがずっと鳴かず飛ばずで、10回ぐらい参加しても1回もインマネできなかったんですよ。それで、ちょっと背伸びしてハイローラー系のイベントに出てみたところ優勝できたので、自分の得意なストラクチャーを探すためにもJOPTなどの大型大会でいろいろチャレンジしてみると気づきがあるのかなと思いますね。

たいがさん、インタビューありがとうございました!次の目標はJOPT Platinumや海外大会だと思いますので、またインタビューできることを楽しみにしています!

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