JOPT 2024 Tokyo #02
#2 NLH Millions Winner
Yohei選手
ありがとうございます!国内や海外の大型大会にはよく参加していてFTまでは何度もたどり着けているのですが、なかなか優勝はできなかったので「やっと優勝できたか〜!」という感じでしたね。
そうですね。2年前のJOPT Mainで5位入賞だったり、別の国内の大型大会で2年連続で
FTに残ったりと、優勝以外は何度もありました。もうずっと悔しい思いをしていた中で、
今回始めての個人優勝だったので、率直にすごく嬉しいですね。
1ハンドに固執せず、淡々と打ってましたね。僕のスタイルは、50bb前後をキープするような、
地道にコツコツと増やしていく打ち方なんです。あんまり大勝負とか、派手なポーカーは
しないタイプで、地道にスチールを狙いつつ、取れるときにしっかりバリューを取りにいく
堅実なスタイルで、生き残ることを大事にしています。
ミスプレイで記憶に残ってるハンドが1つあります。僕がBTNでKTsを持っていて、SBにスタックをカバーされていて、BBのスタックを僕がカバーしている、という状況でした。全員フォールドで回ってきたので、スチール狙いでオールインをしたところ、SBからスナップでオールインを
返されてしまいました。
もう、「やっちまったな」と思いましたね。僕がタイトにプレイしている中でのスナップオールインなので、絶対に平均以上のハンドしか出てこないだろうなと。それでSBのハンドを見たら当然のようにAKが出てきて、もう帰ろうと思って席を立ったところ、まさかのリバーでストレートを引いてダブルアップすることができました。このハンドがなかったら優勝できなかったので、運が上ブレしてくれて良かったと思います。運に助けられましたが、あのスチールはミスプレイだったと思うので、ずっと記憶に残っていますね。
そうですね、まさにこのハンドですね。ここで勝てたなら優勝も狙えるんじゃないかと思い始めましたね。そこから先は残り2〜3テーブルだったのと、このダブルアップでFTのアベレージくらいまでスタックが伸びたので、少なくともFTまでは行けると思っていました。
自分のミスを減らしてコツコツ増やすことを意識していたので、大きく苦戦するところは
少なかったですね。大きなミスプレイもKTsでスチールに行った1回だけだと思います。
経験値が多いと思っていたので、自信を持って戦えたと思います。特にFTはプライズの傾斜も大きいですし、FT慣れしていないプレイヤーさんがタイトになる傾向があるので、こちらは
思い切ってアグレッシブに攻めるスタイルに切り替えていきました。その戦略が上手くハマって、
FTのプレイヤーさんを全員飛ばすことができました。
相手の方はすごく真面目によく考えてポーカーを打っている印象がありました。アジャストもすごく上手くて、僕がポスト勝負が得意なタイプだと読み取られて、何度もプリフロップでオールイン攻めされましたね。僕はあまりヘッズアップでフリップ勝負をしたくないので、オールインされたらそこそこのハンドも降りて、リンプしてできるだけポスト勝負に持ち込むようにしていました。
僕がBTNでJ4をリンプ、相手がチェックして、フロップが確かTXXみたいなカタチのペアボードだったと思います。フロップは相手が先にベットしてきて、僕がコールしました。ターンでJが落ちて、相手がチェックしたのですが、この時の相手の目線と仕草から、相手のハンドをほぼ間違いなくTヒットだと確信して、恐らく降りないだろうという読みでJヒットでオールインしました。結構悩んでいましたが、最後はコールしてもらって、無事Jヒットが勝っていて試合終了!という感じでしたね。
フロップが開いた後に相手が目線を下ろしたのですが、目線を上げた時にボードのTの方を見ていたんです。もしペアボードでトリップスなどの強いハンドを完成させていたら、ボードを見る必要がないと思ったので、T持ちの可能性が高いなと読んでいました。
あとは、ターンでチェックしたこともヒントになりました。相手はFTを通してかなりタイトに打っていて、ダブルバレルは2回くらいしか確認できなかったので、恐らくオーバーカードが落ちたのでチェックしたのではないかと読みましたね。
これはスゴいですね、私もペアボードで1枚のほうがヒットしていたら、無意識に1枚の方を見てるかもしれません!
僕が結構テル読みとか人読みのコーチングを受けているので、うまく情報を集められている部分はありますね。ハンドレンジとかGTOの勉強も必要だと思いますが、やっぱりライブポーカーの醍醐味はテル読みや人読みの部分だと思うので、そこは大事にしています。
特にないですね。(笑) カッコつけているわけではないですが、まだまだ通過点だと思っていますし、まだトロフィーを1つ獲ったというだけなので、また次のトロフィーを取りに行きます。
半分は奥さんにあげました。あとは、一部をAPPTで使いましたね。メインのトーナメントは用事があって出られなかったんですが、サイドイベントで10個トーナメントに出て4つ入賞できました。
これ、僕の売りなんですよ。これまでの入賞率が37.5%なので結構高いほうだと思います。でも、「入賞はするけど優勝できない」と今までずっと言われてましたね。今回優勝できたことで、優勝できないイメージを克服できたのですごく良かったです。(笑)
そうですね、やっぱりWSOPみたいな大きい大会で、しいなさんみたいに優勝したいって気持ちはあるんですが、僕、結構アジアトーナメントが好きで、しばらくはAPT、APPTあたりのメインやハイローラーでタイトルを目標にしたいなと思ってます。EPTやWSOPはその後ですね。去年、EPTやWSOPにも参加したのですが、旅費とか時間を考えるとちょっと費用対効果が悪いかなと。
もちろん参加予定で、メインのタイトルを取りたいですね。あとは、タッグトーナメントも毎回楽しみにしています。飲みながら楽しくポーカーができる、あのお祭り感がすごく良いですよね。
ポーカー歴は約5年ですね。コロナが流行りだすちょっと前くらいに始めました。きっかけは、地元が千葉の新松戸なんですが、COLORというポーカーバーを地元の先輩がやっていて、飲みに行ったりするうちに興味をもって自然とポーカーを始めていました。
本当にそうですね、こんなことになるとは思ってなかったですね。人生の転機だったと思います。
アミューズはほとんど行かないんですよね。オーナーさんのイベントがあったりする時にちょっと顔を出したりはしますが、基本は日本や海外の大型トーナメントで実践をいっぱい繰り返してますね。あとは、時間がある時に動画を見たり本を読んだり、座学をやってますね。
Tsukuba SIXというお店があるんですが、そこに佐野充(さのみつる)さんというプロのポーカープレイヤーの方がいて、その方に教えてもらっています。佐野さんはAPPTなどの海外トーナメントで優勝しているような強い方で、最近の若い方だともしかしたら知らないかもしれないですが、結構オールドプレイヤーの中では有名な方です。松戸のCOLORとTsukuba SIXが近隣店舗なので、店舗同士で仲良くしていまして、そんな中で佐野さんと知り合って、佐野さんのプレイを見て憧れてコーチングを受けるようになりました。最近は佐野さんと一緒にJOPTのタッグ戦に出てもらったりしながら、ハンドを見せてもらってコーチングを受けたりもしていますね。
佐野さんはハンドやポジションの扱い方など、ライブポーカーの考え方がハイレベルなことに加えて、「このプレイヤーはあの時にこういうプレイをしたから、次はこうプレイするだろう」と推測するのが得意な人で、引き出しがすごく多いんですね。なので、僕もそういうところに気をつけて相手を観察したり、情報を集めるようにしています。 さっきお話した目線の話だったりとか、テル読みの部分ですね。そうなんですよ。(笑) 佐野さんはあまり表に出るのが好きじゃない方なので、大型大会とかもあまり出ないんです。なので、周りの方からは「よく佐野さんを連れてきたね!」とびっくりされますね。(笑)
そうなんですよ。(笑) 佐野さんはあまり表に出るのが好きじゃない方なので、大型大会とかもあまり出ないんです。なので、周りの方からは「よく佐野さんを連れてきたね!」とびっくりされますね。(笑)
僕はキャッシュはやらないですね。トーナメントオンリーです。
キャッシュは下手なんですよ。(笑)
よく言われますね。(笑)
僕はあまりキャッシュに向いてなくて、キャッシュだと「このスポットやらなくて良いや」と、ヒョイッと降りてしまって最後まで頑張らないんですよね。
周りのみんなが「12時間稼働して200BB稼いだ」みたいな話をしているのを聞きますが、バカラだったら1分なんで、キャッシュやるならバカラかクラップスをやりますね。(笑)
最近よく感じるのは、ポーカーは「引き継がれるもの」だと思っています。ポーカーに関わっている人たちの趣味や思考が、自分よりも下の世代に影響を与えていくような競技だと思います。
そうですね。伝承性が高いというか、受け継がれやすい競技だなと思います。憧れの人がいて、プレイスタイルを真似してその人に近づいて、他の人と対戦する、という競技性がなんかすごくいいなと思ってます。佐野さんも「俺と同じところまでは来れるから。そこから先は自分次第だけど、俺にはなれるから」とよく言ってますね。
そうですね。やっぱり佐野さんも「自分の考え方を教えたら強い人が増えちゃうので、
損しか無い。でも人に教えるってそういうものなんだよ。」って、冗談交じりに言ってますね。
目標よりも「目的」を持って欲しいですね。ポーカーに携わって何をしたいのか右往左往してもよいから見据えて欲しいなと思います。ゲームとして楽しくポーカーをするのもよいし、お金を稼ぐのも、友達をつくるのもよいと思いますが、何かしらの目的を持ってやると、もっとポーカーが自分に近しい存在になるんじゃないかなと思いますね。
他の人よりも入賞に対する欲が強いことですね。これが最低条件だと思っていますし、絶対に入賞しないとダメだという気持ちでやってますね。あとは、対戦相手を下に見ないというか、老若男女どんな相手でも絶対に相手を舐めないことですね。やっぱり相手を下に見てしまうと、自分のプレイも悪くなってしまうので、そういうところは気をつけるようにしています。
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