WPT JAPAN 2021
Main Event Winner
ごんたん 選手
ご優勝おめでとうございます!ごんたんさんはポーカー歴は結構長いのでしょうか?
ありがとうございます!トロフィーをホームに飾れてとても嬉しいです!
ポーカー歴は計3年ですが本格的に始めてからはまだ1年半なんですよ。
スマホアプリのPOKER×POKERでルールを学んで、ルールしか知らない状況でマニラのポーカールームで初めて遊んでみたんですけど、その時はてんで駄目でしたね。
日本に帰ってきてから家の近くのアミューズのGreen Roomに通う様になりました。最初のうちは大きなトーナメントのサテライト通過率は悪く、去年初めて出場したWPTでも良い戦績を残せませんでした。そこで初めてちゃんと勉強しようと思う様になりました。
具体的にはどの様な勉強をされたんですか?
フィルゴードンの本を全部読んで、ひゃっほう掲示板やポーカー道などネットで拾える情報からも吸収できることはしましたね。ゼロスレンジの暗記もしました。レンジの暗記をするだけで戦い易くなり自分のレベルが本当に上がったと思います。
ポストフロップに関してはsnowieを用いて勉強しました。アミューズで迷ったハンドも家に帰ってsnowieに入れて復習したりしました。
それからは今年の戦国ポーカーでFTに残ることが出来たりなど、明らかな結果が出る様になりました。
急成長のなか臨まれたWPTだったのですね。Day1で印象に残っていることはありますか?
フルスタック参加で序盤から増やせて、気持ち的には楽なスタートだったのですが、ショートのオールインを受けて勝てないことが続き、昼頃には自分がショートになってしまいました。そこからレイトまでは2万点を切る様な苦しい時が続いて今回は駄目だなあと思っていたところ、ある時急にスイッチが入ってチップが増えました。
具体的には10bbの時KJでpushして20bb、それがすぐ次のハンドで44で40bb、そのすぐ後AKで70bbに、短時間で一気にチップを増やすことができました。
その後JJでAJの特大ブラフをキャッチして更にダブルアップすることができて、アグレッシブにプレーしやすくなりました。
Day2はいかがでしたか?
一緒に戦ってきて残っていた仲間が次々に飛んでしまい、周りがunknownだらけになってアウェー感がありましたね。他の人は友達に応援されてたり、ディーラーさんと仲良かったりして、モヤモヤしていた部分はありましたが、プレーの方は上手く行きました!
特に印象に残っているのはDay2最初のブラインドでのハンドで、
UTG ごんたんさん QQ open / ALL-IN
+1 call/call AK
CO ALL-IN A7
オーバーカード落ちずごんたんさんがpot獲得。
更にその卓がテーブルブレイクし、本会場に移ってから1ハンド目のまだチップも整理できてない時にAKsが配られて3betpotになり、全く知らない相手のATブラフをキャッチしてチップを増やすことが出来ました。
その2ハンド後にまたAKoが来て、先ほどのpotを争った人がまた3bet(JJ)、それに4betALL-INを返してAK>JJで更にダブルアップしました。お相手がアグレッシブだったこともありPFAIを選択してpotが取れて良かったです。これで80万点まで増えました。スプリンターも狙えるかという勢いでしたね。
そのすぐ後にAQsでフロップのAハイフラッシュを引いて100万点を超えました。
チップが増えていく度にそれをGreen Roomのグループラインで報告して、仲間に応援してもらえたことが嬉しかったのをよく覚えてます。
Day2までを振り返ると、フリーズアウトトーナメントだったためか、固い人が多かったです。3betも少なく、バリューに寄っていることが多かったので、自分は積極的にプリフロップレイズやブラフをするようにしていましたし、キャッチも上手くいって順当にDay2を終えることが出来ました。
Day3では印象に残るプレイヤーさんはいましたか?
スタートのテーブルはC.Tさん(2019年WPT JAPAN Main Event優勝者)がチップリーダーで、物凄く上手な方だと思いました。チップをなかなか取らせてくれなかったし、要所要所の判断が適切で、降りる時はさっと降りるので、流石だなと。ポジションを取られてたので、極力当たらないように気をつけていました。
また、『m HOLD'EM』でポーカーを始めたKikkaさんとも同卓したんですが、すごく上手かったです、気合いの入ったブラフをガンガン打つし、怯まないし、それがキャッチされてもすぐに切り替えてどんどんまたチップを築いていくんですよ。流石スプリンター賞を取るだけあるなという感じですし、ポーカーを初めて間もないなんて凄いセンスなんだなと思いました。
とてもアグレッシブなプレイヤーさんという印象だったので、こちらもフロートしたりして降ろされすぎないようにというのを気をつけていましたね。
インマネが決まる前後からFTにいくまではいかがでしたか?
ハンドフォーハンドの時間がとても長かったですね、1時間半はあったと思います。チップには余裕があったので、堅実にやっていました。
インマネした後で、150万点持っているときに、テーブルチップリーダーのMP(みそのさん)のオープンにSBでJJで3betを返したら4betALL-INが返ってきました。みそのさんのプレーを見ていてリスペクトしていたので、このオールインは応えましたね。コール寄りの気持ちはありつつも、もし負けたら飛んでしまうのでかなり考えました。
AAやKKでこのオールインはあまりないのではと思い、それを信じてコールして良かったです。みそのさんはAKsで、フロップにJが落ちてダブルアップ、300万点超えのビックスタックになることが出来ました。
そこからは自分のチップを生かしてショートにプレッシャーをかけていくようなプレーをすることができ、小さく稼ぎ続けて、FTまでには700万点超えまで増やすことができました。
すごい勢いでチップが増やせたんですね、FTはいかがでしたか?
700万点超えのチップリーダーでFTに進めたことはすごく嬉しかったです。
以前戦国ポーカーツアーでFTに進出できた時はショートだったので、できることが少なかったんですが、今回はチップリーダーという事もあり存分にポストフロップできるスタック量でしたし、「これはイケるかも。」と思いましたね。
FTではKINGさんとカッシーさん、ふりはたさんのお三方が特に上手いプレーをされていました。
KINGさんとは痺れるPOTがありました。
KINGさんのオープンにごんたんさん が89でBBディフェンス
フロップ AQ8 スペード2枚
KINGさんのCB ごんたんさんコール
ターン ラグ 3枚目のスペード
チェックアラウンド
リバー8
KINGさんの250万点オールイン
ごんたんさんダウン
トリップス持ちで、ターンのチェックからこのトリップスは負けてはいないのではと思いつつも降りました。
KINGさん曰くフラッシュだったそうです。
カッシーさんは細かいpotでもちょくちょく取られてしまい、苦手意識があったので当たるのを避けていました。
ふりはたさんは3位のKINGさんを吸収して同スタック同士のヘッズアップになりました。
ヘッズアップはいかがでしたか?
ヘッズになった途端、ふりはたさんは全くレイズせず、リンプし、こちらのオープンには必ずコールするスタイルでアジャストできず、かなりスタックを削られてしまいました。
なのでこちらのギアを上げて行こうと思ったところでAQがきました。
フロップ TTJ ハート2枚
チェックアラウンド
ターン 6d
ふりはたさん bet
ごんたんさん call
リバー 4s
ふりはたさん 大きめのbet
ごんたんさん call
ふりはたさん K9
ごんたんさんがAハイでpotを獲得。
ふりはたさんは「間」の使い方が上手かったですね、バリューかブラフかわからなかったです。
この時もブラフかどうかすごく考えて、悶絶してしまいました。
コールして負ければもう戦えないんですけれど、覚悟を決めてキャッチして良かったです。
この1ハンドでスタックが逆転し、この後数ハンドはスタック差があったのでずっとオールイン要求していました。
ラストはごんたんさんが99でふりはたさんはA7でコール、見事99>A7で優勝が決まった。
「ヘッズアップで戦ったふりはたさんからのコメント」
ごんたんさんとはDay3の途中から同卓していましたが、終始ミスが少なく丁寧にプレーされている印象でした。特に、ポストフロップではバリューを取りこぼすことが少なく、同卓してからは着実にチップを増やしてFTに進出されていました。FT前のテーブルで、当時のテーブルチップリ(みそのさん)相手に2人揃ってダブルアップして、最終的にヘッズまで残ったのは、今振り返ると何か縁というか、巡り合わせがあったように感じます。
ヘッズアップでターニングポイントになったのは、リバーの大きなブラフをキャッチされた場面でした。
ブラインド30万-60万-60万、自分のスタックが1600万程度、相手のスタックが1800万程度。
プリフロップでは、自分がほぼ全てのハンドでリンプしており、今回もリンプを選択。それに対して、ごんたんさんが150万のレイズ。ポジションもあり、ハンドもそれなりに強いためコールを選択しました。
フロップでごんたんさんがチェック。この時点ではごんたんさんがJやオーバーペア、Tなどの強いハンドを持っている可能性があったこと、また自分のハンドがあまり強くなかったことから、チェックバック。
ターンで相手が再びチェック。過去のプレーの傾向を踏まえると、フロップで想定していた強いハンドを相手が持っている可能性は低いと考えました。ただ、自分のハンドはショウダウンでは勝つ見込みが少なく、かつ相手のJやTのレンジを一部ブロックしているため、ブラフするには良いハンドだと考え、360万のポットに対して120万のベットを選択、相手がコール。
リバーで相手がチェック。ここまでのアクションを踏まえると、相手が持っているのはミドル・ローのポケットペアや6ヒット、Aハイなどのショウダウンで負けているハンドの可能性が高いと考えました。そのため、ターンから引き続きブラフするのが良いと考え、600万のポットに対して450万のベットを選択。
このポットを取って相手のスタックを上回れれば、よりアグレッシブなプレーで相手を追い込んでいきたいと思っていましたが、相手の見事なブラフキャッチで逆に自分が追い込まれる形になり、ここからの巻き返しは厳しいな…と感じました。
改めて優勝おめでとうございます!コロナが落ち着いたら、WPTの海外の大会に出て、お互い良い結果を残したいですね。またWPTのような大きな舞台でお会いして、今回のリベンジができるのを楽しみにしています。今度、Green Roomにも遊びに行きたいと思っているので、その際はよろしくお願いします!
優勝された時はどんなお気持ちでしたか?
ずっと応援してくれていて、作戦会議しながらもトロフィー欲しいって言ってたのでトロフィーが本当に手に入った時は応援にきてくれていたGreenRoomのオーナーに抱きついて仲間と共に喜びを分かち合いました。最高に嬉しかったです。
去年のリベンジが果たせた事、勉強してきたことが形になりその集大成として結果を残せた事、埼玉に貢献できたことは今振り返ってみても嬉しいですね。
今後の目標はいかがでしょうか。
直近の目標としては、国内の他タイトルも獲りたいですね。JOPTも勝ちたいですし、このWPTの優勝で麒麟児戦も出場権利を満たせたと思うので、今年も開催されるようであれば是非参加したいですね。
今回のタイトルがたまたまだったとは思われたくないですし、本当に実力があると示したいです。
僕はGreenRoomのアドバイザーとして、お店の代表プレーヤーとして新規のお客さんにポーカーの楽しみ方を伝えたりしています。埼玉の人たちは東京に行きがちなんです。東京もいいですが、埼玉でも素晴らしい環境で良き仲間たちとポーカーができるのでみんな地元でポーカーを楽しもうよって気持ちが強くあるので、そのための活動は今後も続けていきたいですね。
ありがとうございました。今後もごんたんさんの活躍に注目ですね!
埼玉にあるごんたんさんのホームはこちらです!
GreenRoom Casino
ごんたんさんのTwitterを要チェック!
https://twitter.com/6716S
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