エヌさんインタビュー

 

KKPOKER LIVE OSAKA 2022
MAIN EVENT 優勝

エヌ 選手

 

まずはKKPOKER LIVE OSAKA 2022 のご優勝おめでとうございます。率直な今のお気持ちを教えてください。

どうなんでしょうね?もう結構日がたっているので、実感や余韻も特にないです。優勝したことはうれしかったです。

エヌさんはこれが初タイトルですか?

オンラインで何回か優勝したとかはあるんですけど、ライブでみんなが知っているような大きな大会でとかはなかったんで、初めてです。

ポーカーとの出会い、ポーカー歴を教えてください。

出会いは6年前の20歳の時、経緯は当時まだ大学生だった時にWEB関連のインターンでお世話になっていた会社の社長がポーカーが好きで連れていってもらったのがきっかけです。最初はルールも分からずテーブルに座らせられて…、勝てた(笑)。役の表を見ながら適当にやっていたらほんの1時間ぐらいでコツを掴むのが早かったです。昔からテーブルゲームは強い方だったので、結構簡単なんやなと思って。そこから半年でいろんなお店にいったり、韓国に旅行に行ったりしました。 仁川も行って、いろんなカジノ行って、ポーカーも打ちながら、全く勉強せずにやっていたんですけど。なんとなく分かってくると勝てなくなってしまいました。

それで勉強したのが20歳の頃、2年間ぐらい本気でGTOとエクスプロイトを勉強しました。基本的なところから応用的なところまで、勉強が好きなので。一番はまっているときは、大学生で時間があったので、一日4時間とか勉強していました。勝ちたかったっていうのが一番大きかったですね。

 

 

具体的にどんな勉強したんですか?

ウサギさんが執筆されたリリアンの育て方というnoteを見て、その通りにやりました。当時ポーカーをしに韓国へ一緒に行った仲間が、まったく同じ勉強してポーカーうまくなって、大会で成績残したという話を聞いていたので、それじゃ同じことやろうと本買って読んでいました。それしかやっていないですね。

 

普段はどちらでプレイされていますか?KKPOKER LIVE みたいな大きな大会はあったら出るという感じですか?

出身も在住も大阪です。2週間に1回ぐらいのペースで、堀江にある+2(プラスツー)というお店にいっています。普段は大きな大会があっても出てなくて、一回だけ、2021年のJOPTに出たことがあります。あんまり名誉とか必要ではないタイプなんで、そこまで頑張りたくない(笑)。

今回は知人と一緒に出たんですが、その知人が結構行きたいと言っていたので、じゃあいくか!というノリで参加しました。参加してからは結構本腰入れたんですけど、行くのはそんな感じでラフでした。

当日のお話をお聞きしたいと思います。DAY1はどうでしたか?

会場のDAY1にダイレクトバイインの5万点で参加しました。DAY1はずっと順調に増えていった感じでした。危ないところもなく、運が良かったですね。5万点から30万点まで一切減る事なくチップを増やして、レベル8の時点で圧倒的にチップを持っていたので、ショートやチップを増やせていない人が積極的にダブルアップを狙いに来ていましたし、いろんな人のオールインをコールして最後のレベルで大分減りました。

集中力がなくなるよりも、ご飯が食べられないのがしんどかったですね。普段オンラインで打つので、フォールドしたらスマホ片手に飯食えるのに、ディナーブレイクがなくて、会場が飲食禁止で売店もなくて、10分休憩で何もできなかったです。喫煙所もトイレもこんでいるし。そこが一番しんどかったですね。

翌日のDAY2はどうでしたか?

仲間3人で参加して、3人ともDAY3に進出していました。DAY2のラストラウンドかその前のラウンドで、結構仲良くなった、ポーカーがめちゃくちゃ強いお兄さん(メイン4位のエタムヨさん)がいました。エタムヨさんはバチクソ強くて、知識も豊富で、プレイングも鮮やかというか格好いいプレイをしていました。隣にいたので、兄貴兄貴と呼んでポーカー教えてくださいと言ったりして仲良くなってました。

エタムヨさんとのワンハンド、自分が64sを持っていて60BBポットを取れたのが大きかったですね。自分が30BB持ち、エタムヨさん60BB持ちの時に、6のブロッカーでブラフで相手を降ろしました。残念ながら詳細は全然覚えていません。

チップをたくさん持っているときに意識していることはなんですか?

圧力!圧力一択です。

VPIP高めにして、いろんな人にチップの圧力を掛けていく、3betをたくさん仕掛けたりですね。CBは70%ぐらい打っていたと思います。なんでもかんでも打つことをチップリーダーの時は意識しています。

バリューでもブラフでもどちらでも打つ。基本的にチップが少なければ、それを守ろうとする人がほとんどで、エクイティがないハンドは絶対降ります。基本ターンぐらいまで打つと、チップが20BBしかなかったらコールできないんです。

長期戦、キャッシュゲームだったら、なんでもかんでも打っているといつかめくられるんですけど、こういう短期決戦って、持ってるか持ってないかわからない状態をずっと保っておくことが大事だと思ってます。だから、バリューであろうが、ブラフであろうが、チップリーダーの時は全部打てば基本的に降りてくれるかな?という思いでやっています。ただ、それが実現できたのはたまたまだとも思っていますけどね。

DAY2途中でアベレージの5倍ぐらいの150万点でチップリーダーのツイートも公式からされていましたが、大きなぶつかり合いで増えたのか、コツコツふやしたのか、どうだったのですか?

DAY2で大きくぶつかったようなスポットは覚えていないですね。アベレージぐらいまで減った時にエタムヨくんとぶつかってダブルアップしたぐらいしか覚えていません。大きくチップが減ったのも、エタムヨくんにめちゃくちゃ取られたせいなんです。

他はコツコツやっててチップが増えたかんじですね。飛ばした人数はめちゃめちゃ多かったと思いますが、チップが増えたのはチリツモだと思います。ポストフロップも僕はリバーまで打ち続けて相手が降りてくれたりとかしていました。

正直、二位以下は考えていなかったので、チップ無くなろうがどうでもいいやぐらいの感覚でやれていましたね。DAY2終了時には400万点越えがいたので、僕は300万点越えで3番手ぐらいでした。

エタムヨさん以外に誰か強いと思った人はいましたか?

あまりいないですね。もちろん、あんまり分からないところも多いですけど、絶対に自分より格上だなと思ったのはエタムヨさんだけですね。FT進出時にまたエタムヨさんがめちゃくちゃチップ持ってたんですよ。強かったですね。

残り何卓もあったときは断トツチップリーダーでも、ファイナルテーブルに来るともっとチップを持っている人と合流するわけですが、どういう気持ちでファイナルテーブルに臨まれましたか?

緊張とかはなくて、結構ワクワクしていました。チップをどうするか、ハンドをどうするかはあんまり考えていなくて、目の前の1ハンド1ハンドを楽しみながらやりたいなと思っていました。折角配信もされるし、素敵な舞台でプレイするので、緊張してどうのこうのとか、プレイラインどうのこうのとか考える余裕はなかったですね。

楽しみつつという感じだったんですね?

昔からそういう性格で、気負ってしまうとうまくいかないタイプなんです。 チップが無くなっても、人生終わるわけじゃないんで、どしっと構えていました。1200人以上参加して残り9人なんてすごいじゃないですか!こんなことあるんだと、緊張よりも楽しみたいとおもいましたね。

FTで人数が減っていく中、印象深いことはありましたか?

ファイナルは結構ありました。一番印象に残っているのは5s6sを持っていて、女性のプレイヤー(7位入賞Niarさん)がいらっしゃって、僕のHJのオープンに相手の方は78oでコール。フロップがJ64で、CBにコールされて、ターンで7が落ちて、60~70%のベットに、オールインされて、コールするかどうかを滅茶苦茶悩んでコールして、ありがたい事にリバーで3を引かしてもらったという事がありました。

5を抑えているのと、6のワンペアでショウダウンバリューがあると思っていました。ブラフ過多の人だったので、圧力で降ろしに来ていると思っていて、現状勝っているなと思っていたら負けていましたが、リバーで引いてダブルアップできたのが印象深かったです。配信見ている人には引きにいってコールしたと思われてるとおもうんですけど(笑)。

ほかに印象深かったことはありますか?

エタムヨさんがボタンで2.1BBオープンして、BBで僕が75oでコールしました。フロップがQ95でチェック回りで、ターンが9で30%ぐらいのベットしたらエタムヨさんにコールされて、リバーで5が落ちて、僕がポットベットしたらエタムヨさんからオールインが来てスナップコールしたのは覚えています。結果エタムヨさんは33でローペアをブラフに変えてたんですけど、本当に上手かったですね。フルハウスだったから降りられませんでしたけど。

残り3人でA-K-TさんとCOLD BATHさんはどうでしたか?三位のA-K-Tさんはどちらが飛ばしたんですか?

僕ですね。それも結構覚えています。SBから20BBぐらいのオールインがはいったんですよ。相手の人はK5sで、あの人は強いハンドの時は刻んで、弱いハンドはプッシュしてくる人だったんで、J7sで30%以上あると思ってコールしたら、7が落ちてくれて勝ちました。

周りのプレイヤーの観察も結構されているんですね?

ポーカーやっていると、それは滅茶苦茶大事ですね!どういう人なのか、プレイラインを見てます。僕はスマホあんまり弄らないんで、その分、無意識だと思うんですけどめっちゃ見てます。ベットサイズから、座り方、目の位置とかまで見ています。人を見るのが好きなんですよ。

公式のヘッズアップのツイート見て、とても楽しそうに見えたんですが、実際はどうでしたか?COLD BATHさんとのヘッズアップの時の決め手になったハンドとか覚えていますか?

ヘッズは実は結構得意なんですよ。ポーカー好きな社員や仲間達とちょっとしたことでヘッズアップを毎日のようにやっているんですよ!そこで負けないように結構勉強していたんで、ヘッズアップの自信はあります。

結局は最後のハンドで、運で勝てたみたいなところはあります。最後は、僕が34oで相手はK9を持っていた。僕がBBで向こうがリンプに当然チェック。フロップは34Kでチェックに相手もチェック。ターンTでポットベットしたら、相手から3倍のレイズが返ってきて、そんなに打てるハンドはKヒットか、潜ったTTか、T3やT4か?でも3と4抑えているからほぼKだろうと思ってオールインしたら、結構悩んでいたので、あの時間が一番気持ち良かったですね。そして僕がカバーしている状態でオールインコールになって、リバーJで勝って、うれしかったです。ヘッズの時間は8ハンドしかやってないので、あっという間におわりました。

優勝した瞬間の気持ちは覚えていますか?

嬉しいより、疲れたが勝ちました。やっと終わったかと。

色々引っ越しとかデートとかの予定をキャンセルしてポーカー大会に出ていたので、みんなに感謝しています。大きな大会で優勝するとか、トロフィーをもらうとかいう経験がなかったので、25超えてそういう経験ができて嬉しい気持ちが強かったです。

引っ越しもデートもドタキャンしてとても怒られましたけど、優勝して結果を残すと家族も彼女も手の平返して褒めてくれるんで、結果をだすのは大事だなと思いましたね。

プライズはWSOPフルパッケージですけど、来年使われますか?

もちろん参加しますよ!ずっと行きたいと思っていて、今年も1カ月休んでいこうかな?と思っていました。参加するからには成績残して帰ってきたいので、一人で行って集中してポーカーをプレイしたいですね。僕なんか参加費35,000円しか払っていないですからね。それで、ラスベガスへの渡航費や宿泊費も出て、トーナメントの参加費も出して貰えて、優勝したら10数億円なんて夢がありますよね。これをきっかけに、まだまだ勉強してもっと強くなってWSOPに挑みたいと思います。

このインタビュー記事を読んでる皆さんへのメッセージをお願いします。

僕が今のポーカー関連の人のSNSを見てて思うのは、結構、理論と実感って違うなと思っていて、ポーカーは理論よりも実感の方が大事になる瞬間のあるゲームだと思っています。将棋とかだと盤面に全ての情報が揃っているなかで判断する訳ですけど、情報の開示の境界線があいまいな競技である上で、自分の理論を固めすぎてしまうと勝てなくなってしまう可能性が高いのかな?と思っているんです。

ゲーム理論やポーカー理論もそうですし、巷で言われているGTOをいくら勉強しても実感で勝てない人は勝てないのかな?と思っています。そこの勉強はもちろん大事だと思うんですけど、その理論に縛られすぎて、ポーカーに自由度がなくなってしまって結果的にいい成果が振るわないみたいなケースもあるよという事は伝えたいなって今回のトーナメントで思いました。

それは相手をよく見て観察して研究している部分も影響しているのですか?

日々の仕事で研鑽されていると思います。マーケティングの仕事をしているので、お客さんがどう思うか、従業員がどう思うかとか、人の感情を考えて仕事をしないといけない立場で今やっているからこそ磨かれたスキルでもあると思うし、それは数学的な理論よりももっともっとコアな部分になってくるのかな?と思います。昔から、麻雀とか対人のテーブルゲームに関しては、理論がどうこうよりも実感がどうかというところを大切にしていて、客観的にみても負けたことがほとんどないので、その方が面白いんじゃないかな?と思います。

ポーカーにもそれが活きるということですね。

僕が気にしているのは、相手を5段階に分けています。ポーカーに関する知識面と技術面を5段階に分けて、その人が5レベル中どのレベルにいるのかを確かめるようにしていて、必ずメモしています。

知識レベルはあくまでGTO的な理論を知っているかどうかという部分、技術レベルは簡単に言うとエクスプロイトの部分。例えば知識があっても技術が追い付いていない人は、経験がなかったり、ライブポーカーでは通用して勝っているけど、オンライン勢の打ち方にフレキシブルに対応できなかったりとか、そのあたりの柔軟性なんかも含めて両方ともにレベルがあると思っています。

その人の打ち方、ベットサイズ、姿勢、どういう知人と来ていてどういう会話をしているか、服装とか、などから知識と技術が5レベルのどこにいるのかを考え、アジャストしていくことをとても気にしています。

理論通りに打っても勝てないパターンは、理論を知らない人に対して打っているとそうなるパターンが多いと思っていて。普通はこうだろという事を相手が普通だと思っていない場合ってうまい事いかないじゃないですか。

例えば、相手があまり経験したことがないPotサイズを用いるなどすれば、それに上手い事対応できなくて、付け込めるのがこの競技の面白いところかな、と思っています。相手の知識レベルが高ければ高いほど面白いです。何を考えて、何を勉強してきたかがわかるので、彼らが思っている理論の裏を突くことが大事になってくるかな、と思っています。

最後に、10年後、20年後ポーカーを続けていますか?そうだとしたら、どのようにポーカーと付き合っていきたいですか?

絶対に続けているのが結論です。30歳で仕事を辞めて世界中を旅行したいと考えているんです。趣味で小説を書きながら、世界の観光名所やカジノを回りながら生活するのが本当にやりたい事。ポーカーは好きなんで、いろんなカジノ回って、いろんな国の人と触れ合って、いろんな価値観を吸収しつつ、面白いと思えることをやっていきたい。世界中のカジノを回っていろんなポーカー大会にも参加したいですね。

今回のアメリカ行きの権利は僕にとっては思ってもいなかった大チャンスです。アメリカが一番行きたかったので、KKPOKERさんには頭上がらないです。

エヌさん、貴重なお話をありがとうございました!来年のラスベガス遠征をはじめ、今後のエヌさんの活躍に期待しています!

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