せいはさん、くろさんインタビュー

JOPT 2024 Tokyo #01 NLH Tag Team Winner

せいはさん、くろさん

Teamの優勝おめでとうございます!どういった経緯でタッグを組まれることになったんですか?優勝後、何か変わったことはありましたか?

せいはさん:元々パートナーのくろさんとは、ポーカーを通じて知り合ったポーカー仲間でした。たしか最初は、吉祥寺のアミューズメントカジノで BIG ONE の day1 があったときに知り合ったんだったかなと。最近は、仕事も一緒にやるようになったので、Tag Team 当日は新年会に一緒に出ていたんです。その日、体調を崩している人が多くて、2次会が急遽無くなり、時間を見たらまだレイトレジスト前だったので、Tag Team 行ってみようかという話になり参加することになりました。

急遽参加されたトーナメントで優勝されたんですね!そのときのお気持ちは?

せいはさん:すぐには、実感が湧かなかったですね。朝6時半とかまでやっていたので、疲れもありました。ただ、その後実感が湧いてきてシンプルに嬉しかったです。大きい大会での優勝は初めてだったので、ようやく勝ちきれて嬉しいなと。

くろさん:同じく、すぐには実感がわかなかったですね。その瞬間は、嬉しい!とかついにやった!みたいな感じは、特になかったです。実感が湧いたのは、自分の家の前の踏切を待っている時ですね。トロフィーが重いな、と思って、その重さで優勝を実感しました。

それぞれ印象に残っているプレイをお聞かせください。

せいはさん:以前も実は、急遽Tag Teamに出たことがあって、その時はレイトレジスト直前でかなりの量チップを持っていてテーブル上のセカンドチップリーダーでした。そこで、AAが来たんですが、チップリーダーとぶつかってバッドビートで負けてしまいました。そのときのお相手の方が今回もファイナルテーブルまで残られていて、今回は JJ vs ATo で勝つことができました。因縁の対決でリベンジすることができたので、印象に残っています。
あとは、特段難しいシチュエーションとかは無かったですね。コツコツと着実にチップを増やしていたので、あまり無理しなくていいスタックをずっと保てたのがよかったと思います。

くろさん:せいはさんが離席されていたタイミングでのプレイだったんですが、1つ印象に残っているものがあります。

<プレイの流れ>

UTG: raise
BTN: call 

BB (くろさん Ad5d): call

FLOP Kd9d3c

BB: check
UTG: check
BTN: 30% bet
BB: call
UTG: all-in
BTN : fold 

BB : call 

UTG : shows QdJd

UTGの方からかなり大きめのオールインが飛んできたのですが、そこまで長考することなくコールすることができました。バリューハンドとしては、ツーペアやセットが考えられますが、K9までUTGの方のオープンレンジに入っているとは考えづらく、あるとしてもKKや99や33に限定されるかなと。かつ、そういったハンドでオールインといった激しいプレイをとられるイメージがないプレイヤーの方だったので、かなりブラフ、それもセミブラフに寄っているんじゃないかなと思いました。

このハンドは、Aハイのまま勝利することができ、一番大きくチップを獲得することができたので印象に残っています。


優勝後、何か変わったことはありましたか?

せいはさん:ポーカー熱があがりましたね。サークルなどに入っているわけではなく、これまで独学でポーカーをやってきたので、自分のやり方が正しいか不安になることもありましたが、結果がついてきてくれて安心しました。あとは、これまで国内トーナメントと海外トーナメントの優勝というのを目標にしていたのですが、これで今後は海外トーナメントでの優勝に目標を絞れるようになりました。

くろさん:気持ち、ですかね。これまでオールインで勝てないことが多かったんですが、今回はこれまでの分を取り返すかのように、しっかりとオールインの勝負で勝ち切ることができました。やっていれば自分もいつかは勝てるんだなと思えるようになりましたね。

タッグチームということで、通常の 1 人で行うポーカーと比べて何か意識的に変えたことはありますか?

せいはさん:コールでもフォールドでもどっちでもいい、というシチュエーションって結構あると思うんですが、そういった時にややフォールドにバイアスがかかっていたんじゃないかなと思います。その結果、無理にいきすぎることがなくて、よかったのかなと。あとは、集中力が切れなかったですね。基本的には、1レベルごとに変わるようにしていたのですが、大きいポットの後で一息つきたいときにはいつでも交代していいことにしていました。自分の担当ではないレベルのときには、半分くらいはどこかに行ったり、友達と会って話したりしていました。JOPTっていろんな友人と会えるのが魅力のひとつだとも思うので。

くろさん:特に無いです。せいはさんとは、よくプレイを一緒にするので、お互いにどういう立ち回りをするかわかっていますので、特に変えることはなかったですね。

よく一緒にプレイされるということですが、お互いのプレイについてどう思っていますか?

せいはさん:ルースアグレッシブのなかでも攻撃性が強い、激しいタイプだなと思っています。相手にするときは、嫌な額を打ってくるなと思うプレイヤーです。どっちも攻めに回るタイプなので、ペアとしての相性は本当はよくないのかもしれないですね(笑)自分のほうが彼ほどは攻撃性が高くないとは思いますが、真逆のタイプのほうがエッジは出るのかなと思います。似たタイプなのもあって、今回のトーナメント中でも意見は割れなかったです。大事な局面だと確認すると相手にもバレてしまうので、確認できませんし、お互いのリーディングを尊重していました。

くろさん:人をよく見ているなと思います。普通こういうときってこういうプレイだよね、というセオリーから外れているプレイヤーに対しても上手にプレイされる印象です。あと、ポジションをしっかりと意識してプレイしているなと感じます。

プライズの使い道は決めていますか?

せいはさん:コインに変えたので、アミューズメントカジノやJOPTで使おうと考えてます。今回 JOPT に参加するのは 1 年ぶりくらいだったんですが、また次の東京大会も参加してメインイベントか PPC でも優勝したいです!

くろさん:自分もコインに変えたので、国内アミューズメントカジノなどで使う予定です。

今後のポーカーに関する目標があればお聞かせください。

せいはさん:先ほどもお話ししたとおり、次は海外のトーナメントで優勝したいですね。直近だと APT 台北にはがっつり1週間ほどいくので、優勝を目指したいです。

くろさん:海外大会で入賞したいです。小さすぎる規模のものではなく、ぼちぼちな規模の大会のメインかサイドトーナメントでインマネできたら嬉しいです。

お二人はそれぞれポーカー暦はどのくらいですか?

せいはさん:ちゃんと始めてからは、2年くらいです。友達に吉祥寺のアミューズメントカジノに連れていってもらって、見よう見まねでやったのがきっかけですね。そこからは、ポーカーのゲーム性の面白さにハマって、週5日くらい行っていました。元々、頭を使う遊びが好きで、麻雀なども好きでした。ポーカーは、人読みとロジック、運とスキルのバランスも面白いし、アミューズメントカジノに行けば、ライブで話しながら複数人でプレイできるというのも魅力的だと思います。

くろさん:1年半くらいです。麻雀の社会人サークルに入っているんですが、団体戦みたいなイベントがあったときに、「麻雀を教えてほしい」と声をかけられまして。その方がポーカーをやっているのは知っていたので、「じゃあ、自分が麻雀を教える代わりにポーカーを教えて」という感じで、お互い教え合いをしたのがきっかけでポーカーを知りました。

ポーカーはどのように勉強されていますか?

せいはさん:ずっとライブでやっていますね。このシチュエーションのときは、こうしようみたいなのをずっと考えながらプレイしています。いわゆる座学というかポーカー理論の本は一応読むことは読みますが、あまり力を入れてはいないです。

くろさん:ポーカーをよくする友だちと、こういうシチュエーションだったらどうするかね、みたいなことをトランプを持ちながら話すのが好きです。言葉にしながら考えるようにしていますね。言葉にするのが難しいところがでてきたら、その点について調べたり、勉強したりしています。

これからポーカーを始められる方や新しくポーカーを始められた方に伝えたいことはありますか?

せいはさん:ポーカーって、イメージでいうと派手な人が多いイメージがあると思うんですね。でも、自分は、違う側面も強く感じています。勉強して何かを極めるのが好きな人や文化的な知識人の方にもやってもらえると、プレイヤーの幅が増えて面白いのかなと思います。あと、数字的な側面が強調されるので、理系のイメージがあるかもしれませんが、意外と文系の脳みそを使うかなと。確率の計算なんてそんなに難しいものではないので、それよりもストーリーをしっかりと作れることが大事だと思います。相手から見た自分の印象や逆に自分から見た相手の印象、各ストリートでのベット額などの要素を考慮して、違和感のないストーリーを作れるかどうか。そういう意味では、弁護士の方とか向いてそうだなと思います。あと、経営者はポーカーに向いていると思います。どちらも決断力が重要ですし、プレッシャーにも強いと思うので。

くろさん:教材とかはいくらでも出てきて、勉強しようと思えばいくらでもできる環境だと思います。ただ、上手くなるのと強くなるのは違います。「普通はこうだから」「期待値でいったらこうだから」と考えてしまうことはあると思うんですが、頭でっかちになりすぎずに、「楽しい」という気持ちと一緒にプレイする相手に対するリスペクトの気持ちを忘れずにプレイしてもらえたらいいかなと思います。一緒に卓を囲んでいる人たちは、ポーカーという同じ趣味がなければ、出会えなかった人たちなので。その気持ちを忘れなければ、ずっと続けられる趣味だと思います。自分もリスペクトを忘れず、続けていきたいです。

最後に、せいはさん・くろさんにとって「ポーカー」とは?

せいはさん:ポーカーを始めて良かったなと思っています。ポーカーを通じて、生活スタイルや価値観の近い友達ができて、旅行に行ったり、遊びに行ったりするようになりました。大学はアメリカだったんですが、あまり英語を使う機会がなかったけど、ポーカーを始めてから海外に行くようになって英語を使えることも増えました。今までだと、韓国、ベトナム、台湾、マニラあたりに行きました。特に、国は台湾が好きですね。ご飯が美味しくて、物価も安くて、親日で、昭和初期の日本みたいな雰囲気があって過ごしやすいので。あと、ポーカーは、仕事にも通じる部分があるなと思います。メンタルの強化になっていますね。バッドビートくらったときに、ナイスハンドって言えるかどうか、みたいなところで。人生にもいいんじゃないかな、と思います。

くろさん:人生、ですかね。「なんでこんなことやっちゃうのかな」ってこともあったり。ラッキーでうまくいくときがあったりして、ブレが激しいところが人生と似ているなと思います。そういった良いことや悪いことが自分が原因で起きていることもあるというのも似ていますね。

せいはさん・くろさん、改めて優勝おめでとうございます!ポーカーで知り合われたお二人が、ポーカーでのつながりのみならず一緒に麻雀をされたり、お仕事をされているというお話しを聞き、ポーカーが紡ぐ縁の貴重さを実感しました。今後もお二人のご活躍を楽しみにしております!

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