Ticさんインタビュー

SPADIE FINAL Season32nd Main Event Winner

Tic選手

まず優勝しての率直な感想を聞かせてください。

まずは、大会を運営していただいた皆様、ディーラーの皆様も含め、お疲れ様でした。楽しいイベントを円滑に進行していただき、感謝しております。

ポーカー仲間からのお祝いのLINEもきていまして、嬉しかったです。SNSなどでも、知っている人から知らない人まで祝っていただいて、この場をお借りして皆様にお礼させていただきたいです。

優勝した瞬間は疲労困憊、満身創痍という感じでしたが、最後まで丁寧にプレイしたいと思っていたので、その結果が出て良かったなという感想です。(ヘッズアップになってから3レベルくらいプレイが続く死闘でした!)
ジョージさんとも、kosukeさんとも、店舗で何度か同卓もしていて顔も知った仲だったので、最後まで集中してできた結果、伸びてしまいましたね(笑)
終わった直後にMCのお二人からもインタビューしていただきましたが、疲労困憊だったこともあり、気の利いたことも言えず、申し訳なかったなと思っております(笑)

ポーカーを始めたきっかけはなんですか?

学生時代にアメリカに留学をしていまして、むこうの大学にいる時に覚えたんですが、当時はたくさんやっていました。何年前かは内緒です(笑)
住んでいたコロラドに小さいカジノがあって、そこにたまたまポーカールームがありました。
カジノに出入りしてたら、たまたま日本人の方を見つけて、話してみたらなんと同じ大学の先輩であることがわかり、その方がポーカーをやっている、ということだったのでその方から教えてもらいました。
その当時、ノーリミットホールデムは高いレートしか立っていなかったので、リミットホールデムをやっていました。最初は低いレートでしたが、休みの日は遠くのカジノに遠征に出かけたりしていましたね。
社会人になってからは日本に移ったため、たまに海外でポーカーしに行く程度でしたが、2年半くらい前に、日本のアミューズメントのトーナメントに出るようになりました。
はじめたころは、まさかこんなにアミューズメントがあるとは、という感じでびっくりしましたし、こんなにノーリミットが流行っているのも驚きでしたね。
再開するきっかけはコロナだったんですけど、小2からやっているサッカーができない中だったので、コロナ禍で楽しめる唯一の娯楽として遊ばせてもらって、とてもありがたかったです。

普段よく行くお店はどこですか?

GGPLはよく行っていて、グロミリ(GGPLの大型プライズマッチ”GLOBAL MILLIONS” 、Ticさんはなんと二度もご優勝されています!)も獲ったことがありますね。
いわゆるプライズマッチにはいろいろなお店で参加させていただいております。

ではSPADIEの話に移りますが、まずDay1はいかがでしたか?

会場Day1で参加したのですが、”登竜門”というコンセプトにもある通り、フレッシュなプレイヤーが参加している中で、色々な方と同卓できて楽しかったです。
私も、たまたまフルスタック分チケットがあったので参加しよう、という感じでしたね。
結果的にチップリーダーで通過できたのは、タイミングが良かったという印象です。AAが入った時にマルチウェイオールインになったりだとか、すごくハンドも絡んでいました。

Day2開始からFTまではどうでしたか?

会場ではチップリーダーで通過となり、全体でもセカンドチップリーダーくらいでの通過で、そこまではかなりいい感触だな、と思っていました。
とはいえ、以前JOPTやMASTERS S-1で、道中で圧倒的なチップリーダーになって、「これは優勝間違いなし」と思っていたにも関わらず、どんどんオールインに負けて減らして2位や3位、という経験を散々してきたので、もうチップリーダーなんか幻想だと思うようにしていました(笑)

Day2が始まってからしばらくして、チップリーダーの方と同卓したのですが、セカンドチップリーダーの私がその方とまさかのオールインでぶつかりまして、そこでダブルアップでき、大きなスタックを作ることができたのはラッキーでした。

Day2で一番厳しかったことを教えてください。

そこでダブルアップしたところまでは良かったのですが、そこからはかなり苦しい時間帯が続きました…。
ハンドが全然入らず、久しぶりに入ったと思ったらすぐ降りられる、などで、ブラインドを払い続けて徐々に削られていくばっかりでした。
気づけば入賞が近づき、じりじりと耐えてなんとか入賞し、そのままじりじり耐え続けてFTに辿り着いた、というような記憶ですね。

FTではどうでした?

FT開始時は、Kosukeさんから「Ticさんにポジションとれて良かったです。」なんて声もかけられたんですが、私は一番ショートで、そのKosukeさんが一番チップをもっていたので、「冗談やめてくれよー(笑)」なんてお話ししていました(笑)
ショートからのスタートだったので、ダブルアップしてはブラインドで削られ、という感じで、FT後半になるまでは、なかなか気が休まることはなかったですね。
しかも皆さん粘り強くプレイされていたので、かなりタフでした…。
一番減ったときには5bbくらいまで追い詰められていて、ブラインドをやり過ごすのも苦しかったので、諦めずに耐えられて良かったのかなと思います。
とはいえ、FTに入ってからは純粋に引きが良かった、というのが一番ですね(笑)
5%のアウツを引いたり、フロップまで負けてても、ターンとリバーでまくったり、面白いくらいにカードが自分に対していい形で落ちてくれたので、こんなことあるんだなあ、と思っていました。

大会を通して意識したことはありますか?

広域大会のメインイベントということでいえば、優勝ははじめてですが、JOPTメインで22位くらいまで走っていたことや、店舗のプライズマッチも何回か優勝していたこともあったので、その時のイメージを忘れずに、とは思っていました。

印象に残ってるハンド、シチュエーションなどはありますか?

まず一つは、先ほど話したチップリーダーとのぶつかり合いで、自分がTハイのフラッシュを持っている時に、チップリーダーから大きなプレッシャーをかけられたシーンですね。
実はお相手のプレイヤーの方のこともお見かけしたことがあったので、ある意味リスペクトをもって降りずにぶつかっていったのですが、それが良かったです。

もう一つは、FTで残り5人くらいの時、相手がジョージさんだったと思うのですが、自分がAQでオールインをして、KKにコールされたシーンもよく覚えています。
フロップでQが当たって、ターンはラグ、からのリバーAで逆転、こんなラッキーな展開がとにかくずっと続いていましたね。

唯一安心して見ていられたハンドが、キラAさんからのオールインが来た時に、自分がKKを持っていた時ですね。相手の77に対して、しっかり勝ち切ったというのも、印象的なハンドでした。

Day2終盤、何を考えてプレイしていましたか?

バブルラインくらいからは「少しでも上に」という思いでやっていましたね。とにかく優勝だけを目指す、というのとは少し違うかもしれないです。
正直入賞はしても、優勝までいくとは思っていなかったので、まさかという感じでした。
あと意識していたことといえば、行くときはしっかり行くぞ、という気持ちを持ってオールインには臨んでいました、おそらく私よりもオールイン勝負をした人はいないと思いますし、周りの方からも、なかなかこのおじさん飛ばないなあ、なんて思われていたんじゃないかと思います(笑)

ポーカーでの目標、もしくはポーカーを経ての目標などはありますか?

実は学生時代にサテライトからWSOPメインにも出たことがあったのですが、当時は参加人数が100人とか200人とかだったんですよ。信じられないですよね(笑)
そういう意味では、このトーナメントに絶対出たい!というのがあまりないのですが、海外のトーナメントに行って、いい成績が残せたらな、というのは思っていますね。
一方で、海外にいたこともあるからこそ、日本のポーカー環境ってすごく整っていて、楽しませてもらっているな、と思っています。
なので、日本でもたくさんトーナメントに出て、たくさん勝てたら嬉しいな、という考えもありますね!

プライズの使い道で今のところ具体的な予定はありますか?

コロナによって海外に行けない、という雰囲気も大分落ち着いてきているので、どこか頃合いを見て海外に行きたいな、とは思っていますね。周りのポーカー仲間からも誘われていますし、まずは近場からでもチャレンジしたい気持ちはあります!

最後に一言お願いします!

ノーリミットホールデム自体も、トーナメント自体も2年半前くらいからなので、今回優勝できたことで、ある意味初心者マークははずれたかな、なんて思っています(笑)
改めて、大会運営の皆様、応援してくれた皆様、同卓してくれた皆様にはありがとうございました。また頑張ります!

貴重なお話ありがとうございました!
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