2013TDAルール

TDAルール Version 2013.1.1, 2013年8月11日 日本語化

一般概念

1.フロアの決定

フロアは、意思決定過程において、ゲームの最善利益および公正性を最優先事項としなければならない。通常と異なる状況においては、公正性の利益の決定が技術的なルールより優先されることもあり得る。フロアの決定は最終的なものである。

 

2.プレイヤーの責務

プレイヤーは、登録データ及び割り当てられたシートを確認し、ハンドをプロテクトし、意図を明確にし、アクションに従い、順番に沿ってアクションをし、アクションの権利を守り、カードを見えるようにし、チップを正しく積み、ハンドを持っているときはテーブルに座り、ミスがあったら口頭で指摘し、テーブル移動は速やかにし、他人と相談せず(1プレイヤー1ハンドルール)、ルールを習得し従い、適切なエチケットに従い、原則としてトーナメントの秩序維持に貢献することが期待される。

 

3.トーナメントポーカーにおける公式用語

ベットに関する公式な用語は、「ベット、レイズ、コール、フォールド、チェック、オールイン、ポット(ポットリミットの)、コンプリート」など、簡潔で、間違いがなく、伝統的な宣言である。地方の言葉もこの基準を満たし得る。標準的でない言葉使用することは、当該プレイヤーの意図以外の決定になりうるため、プレイヤーのリスクとなる。自らの意図を目各にすることは、プレイヤーの責任である。ルール第40項及び第49項参照。

 

4.電子機器及び通信

ポーカーテーブルにいる間は、プレイヤーは電話を使用して会話することはできない。その他の電子機器及び通信形態については、ハウスルールが適用される。

 

5.公式言語

米国においては、英語のみルールが、ハンドのプレイ中執行される。米国以外の会場においては会場側がどの言語が許容されるか明確に掲示して周知するものとする。

座席、プレイヤー;テーブルブレイク及びテーブルバランス

6.ランダムで正しい座席決め

トーナメント及びサテライトの座席は、ランダムに指定される。正しいチップ量を持って間違ったシートでトーナメントを開始したプレイヤーは、正しいシートへ移動することとし、当該プレイヤーの現時点のスタッフを持って移動することとする。間違ったシートで他のプレイヤーのチップを持って開始したプレイヤーについては、TDAフォーラムの推奨手続きを参照。

 

7.ウェイティング、レイトレジスト及びリエントリ者の席

ウェイティング、レイロレジスト、リエントリしたプレイヤーのチップは、フルスタッフとする。

 

8.特別な障害

特別な障害を有するプレイヤーに対しては必要に応じて適切な対応がなされるものとする。

 

9.テーブルブレイク

ブレイクしたテーブルからきて席を埋めるプレイヤーは、当該ポジションについて式人を有するものとする。当該プレイヤーは、BB、SB、及びボタンを含むいかなる席から入ることができる。彼らがハンドをプレイできない唯一のポジションは、SBとボタンの間である。

 

10.テーブルバランス

A:フロップゲーム及びミックスゲームにおいてテーブルバランスが行われる場合は、次にBBになるプレイヤーが、たとえBBを2回することとなっても、シングルビッグブラインドを含む最も悪いポジションに移動する。最も悪いポジションがSBとなることはない。スタッドのみのイベントにおいては、プレイヤーは、ポジションによって移動する。(人数の少ないほうのテーブルで最後にあいた席が埋められる。)プレイヤーが転出するテーブルは、事前に決定されたテル月により指定される。

B:ミックスゲーム(例HORSE)においては、ホールデムからスタッドへゲームが変わるときに、ホールデムのラストハンドのあと、次のハンドがホールデムだった場合にあるべきポジションにボタンが性格に移動され、スタッドのラウンド中は凍結されるものとする。スタッドの間に移動するプレイヤーは、当該ゲームがホールデムだった場合に、当該ハンドでBBだったはずのプレイヤーである。ホールデムが再開したら、最初のハンドのボタンは、ボタンが凍結されたポジションに置かれるものとする。

C:プレイヤーが移動するテーブルは事前に定められた手続きにより決定されるものとする。

D:フルテーブルイベント(訳注:9人又は10人テーブルのイベント)においては、もっともプレイヤーの数が多いテーブルより3人以上人数が少ないテーブルでは、プレイは中断する。他のゲーム(例:6人テーブルやターボ)については、TDの裁量によりプレイは中断される。プレイが中断しなかった場合でもミスディールの原因とはならず、TDはその裁量で中断するか否かを選択できる。イベントが進行するにつれて、ゲームの種類によって管理でき適当な場合には、TD裁量でよりタイトにバランスがとられるこもある。

 

11.ファイナルテーブルのプレイヤー数

ファイナルテーブルは、フルテーブルの人数に1名足した人数で行われるものとする。(例:9人テーブルではファイナルテーブル10人で。8人テーブルのスタッドでは9人、6人テーブルでは7人等)11人以上の人数でファイナルテーブルを行ってはならない。ヘッズアップイベントには本ルールは適用されない。

ポット/ショーダウン

12.宣言。カードがショウダウンでは物を言う

勝者をきめるのはカードのみである。ハンドの強さに関する口頭の宣言は、ショウダウンにおいては拘束力を有しない。しかしながら、故意に自分のハンドを誤って宣言したプレイヤーは、ペナルティの対象となる。ハンドに参加中か否かにかかわらず、如何なるプレイヤーも、ハンドのリーディング(勝負の結果)が間違っていると考える場合には、その旨口頭で指摘しなければならない。

 

13.カードの開示と勝利したハンドの無効化(キル)

A:ショウダウンにおいて、プレイヤーは、ディーラーとプレイやがハンドを明確に読めるようすべてのカードをテーブル上開示しなければならない。「すべてのカード」とは、ホールデムでは2枚の手持ちのカード、オマハでは4枚の手持ちのカード、7スタッヅドでは7枚のカード等を指す。ディーラーは、テーブルに開示された明らかに勝っているハンドを無効化(キル)することはできない。

B:プレイヤーが十分にカードを開示せず、勝ったと思ってマックする場合、それは自らのリスクで行っていることとなる。カードが100%特定できるようになっておらず、TDがハンドが明確に読めなかったと裁定した場合には、当該プレイヤーはポットについて主張することができない。ハンドが十分開示されたか否かに関するTDの裁量は、最終的なものとなる。

 

14.ショウダウン時のライブカード

A:ハウスが(テーブルに)マックラインやショウダウン時のアクションに係るハウスルールを事前に定めていない場合には、テーブルに開示していないハンドを裏向きで押し出しても、自動的にハンドされたことにはならないカードが100%識別可能な場合には、改めてハンドを開示することもできる。しかしながら、ディーラーがハンドをマックの山に入れて無効化するリスクもある。

B:マックラインやアクションルールがショウダウン時に存在する場合には、ハウスの基準が適用される。

 

15.オールインの場合のカードのフェイスアップ

プレイヤーがオールインし、当該ハンドのすべてのベットアクションが完了したら、すべてのカードがテーブルに開示されることとなる。ディーラー及びプレイヤーは、本ルールの時宜に適った尊守を強く主張しなければならない。付録参照。

 

16.ショウダウンの順番

オールイン時以外のショウダウンについては、カードが自発的に開示されない場合には、TDが開示順を決めることができる。最後のベッティングラウンド(リバー)で最後にアグレッシブなアクションを行ったプレイヤーが最初にカードを見せなければならない。最後のラウンドにベットがなかった場合には、最初にアクションをしなければならないプレイヤーが開示しなければならない。(例:フロップゲームにおけるボタンの左のプレイヤー、スタッドにおけるハイハンドのプレイヤー、ラズにおけるローハンドのプレイヤー等)ハウスルールが開示をすべき旨を定めていない限り、プレイヤーはマックすることもできる。

 

17.ショウダウン時のボードプレイ

ボードプレイの際にも、プレイヤーは、ポットを取るためには手持ちの(2枚の)カードを開示しなければならない。

 

18.ハンドの開示要求

ショウダウン時にハンドを持っていないプレイヤーやハンドを開示することなくマックしたプレイヤーは、ハンドの開示を求める如何なる権利も特権も喪失する

 

19.余ったチップの付与

余ったチップは、最も小さいデノミのチップに分けられるものとする。2以上のはいハンドやローハンドが存在するボードゲームにおいては、余ったチップはボタンの左側の最初のプレイヤーに帰属するものとする。ハイスタッド、ラズにおいて2以上のハイハンド又はローハンドがある場合及びスタッドハイローにおいては、余ったチップは最も強い5枚のカードのハイハンドに帰属するものとする。ハイローのスプリットにおいては、余ったチップはハイ側に帰属するものとする。ハイもローも全く同じハンド(例:オマハハイローにおけるウィール)については、ポットは可能な限り同じように分けられる。付録参照。

 

20.サイドポット

サイドポットはそれぞれ別々に分けるものとする

 

21.争いのあるポット

ハンドについて争う権利は、新しいハンドが始まる際に消滅する。(ルール第22項参照。)

一般手続き

22.新しいハンド及びレベル

1ラウンドの時間が経過し、新しいレベルがアナウンスされた場合には、次のハンドから新しいレベルが適用される。ハンドは、最初のリフルから始まるものとする。自動シャッフル機が使われている場合には、ハンドは、グリーンボタンが押されたときに始まるものとする。(旧第18項が移動)

 

23.チップレース、スケジュールの決められたカラーアップ

A:予定されたカラーアップを行う際には、シート1からスタートし、最大1枚のチップが特定のプレイヤーに与えられるまでレースが行われるものとする。プレイヤーは、チップレースによってトーナメントから排除されることはない。最後のチップをチップレースで失ってしまったプレイヤーは、プレイに使用されている最も小さい単位のチップを1枚与えられるものとする。

B:プレイヤーはすべてのチップを見やすいようにし、チップレースを見守ることを推奨される。

C:チップレースのあと、なくなったデノミのチップを持っているプレイヤーは、同じ価値の現在のデノミのチップに交換される。なくなったデノミのチップがその時点の最小のデノミのチップに満たない場合には、交換なしに当該チップは失われる。

 

24.カード及び見やすく数えやすい管理可能なスタック。裁量的なカラーアップ

A:プレイヤーは、相手のチップを合理的に見積もる権利を有する。したがって、チップは、数えやすいスタックで保持されなければならない。TDAは、20の倍数の枚数で整ったスタックを基準として推奨する。プレイヤーは、常時、最も大きい単位のチップを確認でき識別できるよう保持しなければならない。

B:TDは、プレイ中のチップの数と単位を管理し、その裁量でカラーアップ(低い単位のチップを両替してチップの単位を上げること)を行うものとする。裁量で行われるカラーアップは、アナウンスしなければならない。

C:ライブハンドを持っているプレイヤーは、いつでも自分のカードを簡単に見えるようにしなければならない。

 

25.デックチェンジ

デックチェンジは、ディーラの交代又はレベルアップの際、若しくはハウスが指定するとおり行われるものとする。プレイヤーはデックチェンジを求めてはならない。

 

26.リバイ

プレイヤーはハンドをプレイせずにやり過ごすこと(miss a hand)はできない。新しいハンドの前にリバイの意思を宣言した場合は、当該プレイヤーは、チップがバックにあるものとしてプレイし、リバイを行う業務を負う。

 

27.クロック要求

合理的な時間が経過し、クロックが要求された場合には、プレイヤーは、50秒以内に意思決定しなければならない。アクションが時間内に取られない場合、10秒のカウントダウンが行われる。カウントダウンが終わるまでにハンドをアクションしない場合には、ハンドは死んだものとされる。同時の場合はプレイヤーに有利に判定される。TDの裁量でこのルールで認められた時間を減らすことができる。

 

28.ラビットハンティング

ラビットハンティングは認められない。ラビットハンティングとは、ハンドが終了していなければ「来ていたであろう」カードを明らかにすることである。

プレイヤーの登場/ハンドの資格

29.座席において

プレイヤーは、ライブハンドを持つためには、最初のプレイヤーに最初のカードが配られるまでに席についていなければならない。席についていないプレイヤーはハンドを見ることはできない。ハンドは最初のディールの後に直ちに無効化される。ブラインドとアンティはポストされなければならず、スタッドタイプのゲームではブリングインのカードが配られた場合にはブリングインをポストしなければならない※。プレイヤーは、タイムを要求するためには着席していなければならない。「席に着いている」とは椅子に手が届く範囲にいることをいう。このルールはプレイヤーにハンドに参加している間席を離れることを許すことを意図するものではない。[※:スタッドでは、ハウスルールによって、キルハンドにももう一枚カードが配られる場合もある。]

 

30.アクション継続中にテーブルにいること

ライブハンドを持ったプレイヤーは、ベッティングアクションが残っている場合には、テーブルについていなければならない。テーブルを離れることは、ハンドをプロテクトしアクションに従わなければならないプレイヤーの義務に反することであり、ペナルティの対象となる。

ボタン/ブラインド

31.デッドボタン

トーナメントプレイにおいては、デッドボタン(注:SBのプレイヤーが飛んだあとに、空席もボタンを置く方式。)を使用するものとする。

 

32.ブラインドの回避

ブレイクしたテーブルから来て、故意にブラインドを回避したプレイヤーは、ペナルティの対象となる。

 

33.ヘッズアップ時のボタン

ヘッズアッププレイにおいては、SBがボタンになり、プリフロップでは最初にアクションを行い、他のベッティングラウンドでは最後にアクションを行う。ヘッズアップが始まる際には、ボタンは、どのプレイヤーもBBを2回連続で受けないように調整する必要がある。

ディールルール

34.ミディール

A:次の場合がミスディールとなるが必ずしもこれに限られない。1) 最初のディールで2枚以上のカードがボックスされた(訳注:デッキに表向きに入れられること)場合、2)最初のカードを間違ったシートに配った場合、3)ハンドに参加できないシートにカードを配った場合、4)ハンドに参加できるシートに配られなかった場合、5)スタッドにおいて、ディーラーのミスにより2枚のダウンカードのいずれかがエクスポーズしたとき、6)フロップゲームでは、最初の2枚のカードのどちらか又は2枚のカードがディーラーのミスによりエクスポーズした場合。プレイヤーは、ボタンにおいては2枚連続でカードを配られることもできる。ハウスルールがドローゲームでは適用される。(例:ローボール)

B:ミスディールが宣言された場合、再ディールは全く同じようにしなければならない。ボタンは動かず、新しいプレイヤーは着席できず、ブラインドも上がらない。カードはペナルティを受けているプレイヤーは最初のディールのときに席にいなかったプレイヤーにも配られる。最初のディールと再ディールはペナルティを受けているプレイヤーに対して1ハンドとみなされ、2ハンドとはみなされない。

C:実質的なアクションがあった場合には、ミスディールを宣言することはできず、ハンドは続行される。

 

35.実質的なアクション

実質的なアクションとは、A)2人のプレイヤーがそれぞれポットにチップを投入するような2つのアクション(ベット、レイズ又はコール)、又はB)3つのアクションの組合せ(チェック、ベット、レイズ、コール又はフォールド)をいう。第34項及び38項参照。

 

36.4枚フロップ

フロップが(3枚ではなく)4枚になった場合には、エクスポーズされているか否かに関わらず、ディーラーは、4枚を裏返しにして混ぜなければならない。フロアの人間が呼ばれ、無作為にカードを1枚選択し、当該カードが次のバーンカードとして用いられ、残りの3枚をフロップとする。

プレイ:ベット及びレイズ

37.口頭でのベットの宣言と順番に沿ったアクション。アンダーコール

A:プレイヤーは順番に沿ってアクションをしなければならない。順番に沿った口頭でのベットの宣言は拘束力を有する。順序に沿ってポットに投入されたチップは、そのままポットに維持されなければならない。アンダーコール(コール額より少ない額をベットすること)がなされた場合は、複数人数の参加しているポットでのオープンベットに対してなされた場合やヘッズアップの場合には、フルコールしなければならない。その他の状況では、TDの裁量による。このルールの解釈上、ブラインドゲームでは、ポストされたBBはオープニングベットとみなす。

B:プレイヤーはアクション前にベット額が明確になるまで待たなければならない。例:Aが「レイズ」と言って額は言っていない場合にBとCがフォールドした場合。BとCはAがレイズ額を明確にするまで待たなければならない。オールインボタンはアンダーコールの頻度を劇的に減らすことができる。(推奨される手続1を参照。)

 

38.順序に沿わないアクション

A:順番に沿わないアクションは、ペナルティの対象となり、当該プレイヤーまでのアクションに変更がなければ、拘束力を有するものとする。チェック、コール又はフォールドは、アクションを変えない。アクションが変わった場合には、順序に沿わないベットに拘束力はなく、順番を外したプレイヤーは、コール、レイズ、フォールドを含むすべての選択肢を有することとなる。順序に沿わないフォールドは拘束力を有する。

B:順番を外したアクションにより飛ばされたプレイヤーは、アクションする権利を守らなければならない。合理的な時間が経って、アクションを飛ばされたプレイヤーが実質的なアクション(第35項)まで何も言わず、順番を外したアクションが左で起こった場合には、その順番を外したアクションは拘束力を有する。飛ばされたハンドをどのように扱うかを決めるためにはフロアを呼ぶこととする。付録参照。

 

39.コールの方法

標準的で認められるコールの方法は、A)口頭で「コール」と言う、B)コール額と同じ額のチップを出す、C)無言で1枚のコール額以上のチップを出す、D)複数チップベットルール(43項)のもと、無言でコールと同等の複数のチップを出す。 ベット額より小さな額のチップを何回かに分けて出す(例:NLHEでブラインドが2,000-4,000のときに、Aが50,000のベットをし、Bが1,000のチップを1枚出す)のは標準的でなく、強く推奨されず、ペナルティの対象となり、コールとみなされるかも含め、TDの裁量で解釈される。

 

40.レイズの方法

ノーリミット又はポットリミットにおいては、レイズは、(A)1のアクションですべての額をポットに投入する、(B)ポットにチップを投入する動作を行う前に、口頭で総額を宣言する、又は、(C)ポットに対しコールの額を投入する前に「レイズ」と口頭で宣言し、その後1の追加モーションでアクションを完了させることにより行うことができる。Cの際、コールの額以外の額でミニマムレイズに満たない額を最初に投入した場合、ミニマムレイズとみなされる。自らの意思を明確にすることは、プレイヤーの義務である。

 

41.レイズ

A:レイズは、少なくとも、現行のベッティングラウンドにおける直前の最も大きなベット又はレイズと同額でなければならない。直前のベットの50%以上、ミニマムレイズ未満のレイズを行ったプレイヤーは、フルレイズを行わなければならない。レイズは、認められるミニマムレイズと同額になるものとする。

B:ノーリミット及びポットリミットにおいては、フルレイズ未満のオールインは、既にアクションを行ったプレイヤーに対して、新たにベッティングの機会を与えるものではなく、アクションが戻った場合でもフルレイズに遭うことはない。リミットにおいては、少なくともフルレイズの50%がリオープンに求められる。付録参照。

 

42.単位の大きなチップによるベッティング

ベット(又はブラインド)に際し、ポットに一枚の単位の大きなチップが置かれた場合には、レイズが先に口頭で宣言されていない場合には、コールとなる。1枚の単位の大きなチップによりレイズをするためには、チップがテーブルの表面に達するまでに宣言することが必要となる。レイズが宣言された(が、額が宣言されなかった)場合には、当該チップの認められる最大限の額がレイズの額となる。ベットに直面していない場合に、宣言なくポットにチップを投入した場合には、チップに認められる最大限の額のベットとしたとみなされる。

 

43.複数のチップ

ベットに際し、レイズを先に宣言することなく、複数の同一単位のチップ(を投入することは)、1枚のチップを引いてもコールの額未満の場合には、コールとみなされる。例:プリフロップで、ブラインドが200-400、Aが1200にレイズ(800のレイズ)、Bが2枚の1,000チップをレイズと宣言することなく投入した場合。これは1枚の1,000チップを取り除いたらコールに必要な1,200のベットを下回ることになるので、コールとなる。1枚のチップを除いた場合にコール額以上ある場合は、第41項の50%の基準に従うこととなる。付録参照。

 

44.引かれなかった前のベットのチップ

レイズに直面して前のベットから引かれなかったチップが残っている場合、これらのチップ(及び変更)はレイズへの対応がコールかリレイズかに影響を与える。いくつかの可能性が存在するので、プレイヤーは、新たなチップを前のチップに載せて出す前に、口頭でベットを宣言することを推奨される。

 

45.ノーリミット及びリミットにおけるレイズの数

ノーリミットのゲームにおいては、レイズの回数に制限はない。リミットゲームについては、トーナメントで残り二人になるまでは、ヘッズアップのときでさえもレイズは制限される。ハウスリミットが適用される。

 

46.許容されたアクション

ポーカーは、注意力と継続的な観察のゲームである。コールの前に相手のベットの額を決めるのは、ディーラーやプレイヤーによって何を言われたかに関わらずコーラーの責任となる。コーラーがカウントを要求したがディーラーやプレイヤーから間違った情報を与えられ、当該チップの額をポットに投入した場合には、コーラーは完全に正しいアクションを行うことを許容したとみなされ、正しい額のベットかオールインをしなければならない。トーナメントディレクターの裁量により、特定の状況においては、第1項が適用されうる。

 

47.ポットサイズ及びポットリミットでのベット

プレイヤーは、ポットリミットゲームにおいてのみ、ポットサイズを知る権利がある。ディーラーは、リミット又はノーリミットゲームにおいて、ポットを数えてはならない。「ベットポット」の宣言は、ノーリミットでは有効ではないが、当該プレイヤーは有効な額のベット(少なくともミニマムベット)を行わなければならず、ペナルティの対象ともなり得る。ベットを受けているプレイヤーの場合には有効なレイズをしなければならない。

 

48.ストリングベット/レイズ

ディーラーは、ストリングベット/レイズを判定する義務を負う

 

49.通常と異なる不明なベット

プレイヤーは、自らのリスクのもとで、非公式なベッティング用語やジェスチャーを使わなければならない。これらは、プレイヤーの意図する意味以外に解釈されうるものである。また、宣言されたベットのサイズが複数の意味を持つときはいつでも、より小さな額として決定される。例:「ベット5」と言った場合、「5」が500ドルか5000ドルかどちらを意味するか不明な場合には、このベットは500ドルとみなされる。第2項、第3項及び第40項参照。

 

50.通常と異なるフォールド

ハンドの最終ベットラウンドが終わるまでは、ベットが自分の番までない場合(チェックで回ってきた場合や自分がポストフロップで最初にアクションするプレイヤーの場合)にの順序に沿ったフォールドや順序に沿わないフォールドは、いずれも拘束力のあるフォールドとなり、ペナルティの対象となり得る。

 

51.条件つき宣言

将来のアクションに関する条件付きの宣言は、強く推奨されない。当該宣言は、拘束力を有するものとなるか、ペナルティの対象となり得る。例:「もしベットしたらレイズするよ」といった「もし・・・なら、・・・する」という宣言。

 

52.相手のチップスタックのカウント

プレイヤーは相手のチップスタックを合理的に見積もる権利を有する(第24項)。プレイヤーはオールインベットを受けた場合のみ正確な額を要求することができる。オールインしたプレイヤーは数える義務はない。望まない場合は、ディーラー又はフロアがカウントする。許容されたアクションが適用される。(第46項)

 

53.お釣りを望んだオーバーベット

お釣りを得るためにベッティングアクションを行ってはならない。例:オープンベットが325でAが無言で200のお釣りを求めて525(1枚の500と1枚の25チップ)を出した場合。これは複数チップルールのもと650のレイズとなる。望んだベット以上の額を出した場合、周りのプレイヤーを混乱させることとなる。無言で出されたチップはすべてベットの一部とみなされるリスクがある。

 

54.チップが後ろに残っていることが後で分かったオールイン

Aがオールインをして、コールされたあとに隠れたチップがあとで見つかった場合、TDがチップが許容されたアクションの一部になるか否かを決定するものとする。(46項)アクションの一部とされない場合、Aは勝った場合そのチップの分を得ることはできない。Aが負けた場合には、そのチップは救われることとならず、TDは勝ったコーラーに帰属させることができる。

プレイ:その他

55.移動中のチップ

プレイヤーは、トーナメントチップを如何なる態様によっても、見えない状態で保持し、移動させてはならない。そのようなプレイヤーは、チップを没収され、失格処分を受けることとなる。没収されたチップは、ゲームから除外されるものとする。

 

56.誤って無効化されたハンド

プレイヤーは自らのハンドを常にプロテクトしなければならない。ディーラーがプロテクトされていないハンドを誤って無効化(kill)したり、ハンドが無効化された(fouled)場合には、プレイヤーは何ら救済されず、ベットを取り戻す権利もないこととする。しかしながら、プレイヤーがベットやレイズをし、未だコールされていない場合には、そのベットやレイズ分は、プレイヤーに戻されることとする。

 

57.スタッドでのデッドハンドとマック

スタッドポーカーでは、プレイヤーがアクションをする順番中にアップカードを取り上げた場合には、そのハンドはデッドハンドとなる。スタッドにおける正しいマックは、すべてのアップカードを裏返しにして出すことである。

エチケット及びベナルティ

58.ベナルティ及び失格処分

A:ペナルティは、プレイヤーがアクション未了時にカードを見せる、テーブル外にカードを投げる、1プレイヤー1ハンドルールに違反する等の場合に行使される「可能性がある」。ペナルティは、ソフトプレイ、不適切な行いまたは秩序を破壊する振舞の場合に行使されるものとする。

B:TDに認められるペナルティには、口頭での警告、「退席ペナルティ」(missed hand penalties)及び失格処分が含まれる。1ハンドペナルティを除き、退席ペナルティは、次のとおり執行される。違反者は、違反者のハンドを含むテーブルにいるすべてのプレイヤーごとに1ハンドプレイできないこととし、ペナルティに規定するラウンドの分だけ倍増される。ペナルティの間は、違反者は、テーブルから離れなければならないが、カードは配られ続けるものとする。トーナメントスタッフは、1ハンド以上のペナルティ、1~4ラウンドペナルティ及び失格処分を執行することができる。度重なる違反は、ペナルティの加算の対象となる。

C:ペナルティを受けたプレイヤーはテーブルから離れなければならない。カードは席に配られブラインドとアンティはポストされるが、最初のディールのときにハンドは無効化される。スタッドタイプのゲームでは、ブリングインになったときはブリングインをポストしなければならないものとする。

D:失格したプレイヤーのチップはトーナメントから除外されなければならない。

 

59.情報開示の禁止

プレイヤーは、トーナメントにおいて、常に他のすべてのプレイヤーを守る義務を負う。したがって、プレイヤーは、プレイ中か否かに関わらず、
1.保持しているまたはフォールドしたハンドの内容を開示してはならず、

2.いかなる時もプレイをアドバイスしたり批判したりしてはならず、

3.テーブルで開かれていないハンドを読んではならない。

1プレイヤー1ハンドルールが執行される。このほか、このルールによって、他のプレイヤーや見学者アドバイザーにハンドを見せたり戦略を議論したりすることは禁止される。

 

60.エクスポーズされたカードと適切なフォールド

アクション保留中のハンドをエクスポーズしたプレイヤーは、ペナルティの対象となり得るが、デッドハンドとはならない。ペナルティはハンド終了時から開始することとする。フォールドの際には、カードはテーブル上低く出さなければならず、故意でなくともエクスポーズしたり高く投げてはならない。57項参照。

 

61.倫理的なプレイ

ポーカーは、個人のゲームである。ソフトプレイはペナルティの原因となり、当該ペナルティには、チップの没収又は失格も含まれる。チップダンピング又は他の如何なる共謀も失格の原因となるものとする。

 

62.エチケット違反

度重なるエチケット違反は、ペナルティの原因となる。例としては、ゲームの遅延、他のプレイヤーのカードやチップに対する不必要な接触、順番を外したアクションの頻発、ディーラーの届かないところにベットをすること、罵倒行為及び過度の私語を含むがこれに限られない。

World Poker Tour