interview_Toru_Wakamatsu

ポーカープレイヤーライフストーリー① 26歳、大学中退の若手社長
JAPAN OPEN Season 14 Platinum 優勝者
Wakamatsu Toruさんインタビュー





【プレイヤープロフィール】
優勝イベント:JAPAN OPEN Season 14 Platinum(約100人参加)
獲得プロ契約:Asia Open Poker Tourフルパッケージ
ポーカー歴:1年
海外入賞歴:MPCサイドイベント28位、APPTKoreaメインイベント6位
AOPT以外に挑戦したい海外イベント:WSOP、EPT、Aussie Millions
趣味:漫画、アニメ、サッカー、ボクシング(元プロボクサー)




・強豪集結のPlatinumを優勝した気持ち
Yuki:少し日にちが経ってしまったのですが、プラチナムを優勝した気持ちを教えてもらってもいいですか。
Wakamatsuさん:JAPAN OPENのタイトルは目標の1つだったので素直に嬉しかったです。しかもPlatinum。みんなに言ってもらえたんですけど、プラチナムってちょっと僕っぽいだとか、前回優勝した能勢元さんに「僕の次がとーるるくんで嬉しかった」とか言ってもらえて、そういうのはすごく嬉しかったですね。





・ポーカーはやればやるほど深い
Yuki:ポーカーに夢中になった理由はなんですか?
Wakamatsuさん:ちょーど家の目の前に宮益坂のデポがあって、そこに行ってみたらみんなが仲良くしてくれて、仲間ができたっていうのがでかいと思います。後はやっぱりポーカーは深いなと。お恥ずかしい話、一瞬上手くなったと自惚れてしまい、もう学ぶことないでしょって思ってしまったんですが、全くそんなことないなってすぐに改めました。ポーカーは最初は簡単に見えるし運の要素強いと思いがちですが、定量的に勉強できる側面と経験で埋めていく必要がある定性的な側面が絶妙にあり、やればやるほど深みを感じています。




・ポーカープレイヤーの肩書きで出演した番組
Yuki:さきほど多趣味っていう話で、出演された番組の話を思い出しましたが。
Wakamatsuさん:あー…(笑)ラブポーカーっていう恋愛番組にでました。



Yuki:出演になった流れを教えてもらっても良いですか?
Wakamatsuさん:2年前に会社を売却した後、2社目もうまくいってしまって、とにかく暇だったんですよね。2年間働かず遊び呆けてたんですよ。遊んでると色んな繋がりができて、知り合いのプロデューサーの人が誘ってくれました。楽しそう!と思って、普通にオーディションを受けに行ったら本当に受かってしまい…(笑) 番組名も最初はシンプルにラブマネーって番組名だったんですけど、僕の話を聞いたプロデューサーが面白がって、【ラブポーカー】って番組名にしたりとか、色々面白い経験できて楽しかったです。

【ラブポーカー】ゲーム性の強い恋愛リアリティー番組。お互いにラブのカードを出せば付き合えて、ラブとマネーだったらマネーを出したほうがお金を獲得し、マネーマネーだと破綻… つまり、相手を好きにさせてマネーを出させることができる。
https://youtu.be/knN-0U4v8rs




・2011年に東北にボランティアに行って、そこから自分探しの旅
Yuki:26歳で二社目を経営しているんですよね…起業にたどり着いた流れを聞いても良いですか?
Wakamatsuさん:東北の震災が2011年に起きた時に、ボランティアとか興味ないのになぜか石巻の渡波小学校というところで住み込みでボランティアすることになって…そこから大学外の人とたくさん会うようになりました。色んな人に会いまくっては刺激を受け、すごい人と会っているとまるで自分がすごい人間だって勘違いする中二病全盛期の暗黒時代です(笑)
  特に世界一周した人たちが集まって作ったTABIPPOって団体の人たちから刺激を受け、そのまま大学には戻らず、お金とパスポートと携帯以外なにも持たず、もちろん何も決めず何も調べず、お金が尽きたら帰国ってゆーアウトローな旅を始めました。まずはタイの空港についたけど何も決めていないので、「あれ?この後どうすればいいの?笑」、みたいな旅が始まり…タイ、ラオス、ベトナム、カンボジア、マレーシア、フィリピンに何だかんだ4、5ヶ月ぐらいいましたね。目的で言えば、自分のやりたい事ってなんだろう、自分の好きな事ってなんだろう。ってゆーのを知るための”自分探しの旅”です。結果、もちろん見つからず。

Yuki:見つからなかったんですね…(笑)。
Wakamatsuさん:見つからず(笑)。でも戻ってきても大学に戻る気もしなくて、その時にとある出会いがあって、人生がまた変わりました。
僕と同い年(19歳)の彼は、高校中退だけど大学検定を取得し大学受験しに東京にでてきていた新潟生まれの好青年です。彼に英語を教えてあげていたら仲良くなって、遅くまで勉強していたある日、彼の泊まっているホテルに行ってみたら、渋谷の高級ホテルのセルリアンの最上階に1ヶ月近く連泊してたんですよ。1泊5万とかするんで、えーどういうこと?ってなるじゃないですか。そうしたら、自分でメディアを運営していると。自分の時間と体を使わずに、勝手に稼いでくれるビジネスモデルに初めて直面し、すごい世界があるなと驚きました。そいつは結局大学受かったんですけど、一ヶ月ぐらいで辞めて(笑)、そいつが会社を作るから一緒にやろうって言ってくれて、そのタイミングで僕も大学を辞めて、一緒に会社を作ったのが起業のきっかけです。




・起業失敗の借金を返すために「体を売りに行った」
Yuki:会社を始めて順調だったんですか?
Wakamatsuさん:初めは、大失敗です(笑)結局、さっき言った彼との会社はすぐに辞めてしまって、自分だけの会社を作りました。当時大流行していた街コンのサービスを別の切り口に変え、「雪コン」っていうサービスを作ったんです。スノボー旅行×街コンみたいな。スノボーが好きだったんで、スノボーと街コンが合体したらいいじゃんって思ってやったんですけど大失敗して、それで300万の借金を背負っちゃいました。
当時は二十歳の僕なんで、結構どうしよう…みたいな感じで…しかもその300万はクレジットカードをたくさん作ってキャッシングで生み出したお金だったんで、どんどん借金が増えるんです笑 すごく頭悪いなって思います。どうしようもないので、体を売りに行ったんですよ。
Yuki:……???
Wakamatsuさん:臨床試験っていう新薬の開発のための人体実験みたいなところに身体を売りに行きました。その治験っていう仕事は想像以上に良いもので、社会の持つ治験の悪いイメージと現実の治験の現場は全然違うなっていうギャップを感じました。ちゃんと社会に必要な仕事だし、これはビジネスになるなって。

Yuki:どうやってビジネスに発展させたんですか?
Wakamatsuさん:医療機関は治験に協力してくれるボランティアさんの募集に苦戦していました。大金をもらえるけど、イメージが悪いから人が集まらないですよね。そもそも知らないとか。当時僕はSNSを中心に結構影響力があって、医療機関に僕は人を集めれると交渉しに行ったら、うまく業務委託をもらえて、一ヶ月で1,000人くらい集めれたんですかね。自分のSNSに募集をかけただけです。その一ヶ月で借金を全部返せたり、僕のSNSの力がなくなるまでの三ヶ月くらいはめちゃくちゃうまく行きました。その後、治験の事業は仕組み化する力がなく、営業会社をやってみたり色々しましたが、やっぱりマンパワーには限界があるなって改めて感じ、そこでもう一回メディアをやってみようとメディアを作って、運良く一年で売却まで出来ました。




・ようやく、両親の理解を
Yuki:結構独特な道でしたね。ご両親はそれに対して…どうでしたか?
Wakamatsuさん:いやーひどかったっすよ。親父は結構理解はあったんですけど、母親はもう全く理解してくれなくて、会うたびにちゃんとしろってめっちゃくちゃ言われていました。
やっぱり最初は安定もしてないし、稼げてたって言っても一時的だったりとか、それは心配するよねって感じではありましたね。だから2年前から二ヶ月に一回は、いわゆる良い店に必ず両親を連れて行ってたんですよ。六本木の高級寿司屋とか高級中華とか。それを2年間続けていたら、ようやく少しだけ認めてくれるようになったっていうか、もう僕の行動に対してそんなに驚かなくなってきましたね。
シンガポールに行くと言った時も「あーまた始まったか」みたいな感じの反応されました。




・シンガポールに行っても、社内でポーカーを楽しめる
Yuki:シンガポールに行ったらあんまりポーカーできるチャンスが少なさそうですよね。
Wakamatsuさん:実はそんな事なくて、会社のメンツがポーカー好きなんですよ。
Yuki:それを条件にして募集してたんですか?w
Wakamatsuさん:そんなことないです(笑)社宅なんですけど、60階超えのタワマンがめっちゃ豪邸で、目の前にマリーナ・ベイ・サンズがあって、ガラス張りの絶景の前にポーカー台が置いてあるんで、結構いいロケーションでポーカーできます。




・最高に面白い奴らと、熱狂的に何か難しいことに挑戦していきたい
Yuki:これからシンガポールに行かれるということで、ポーカーに限らず自分の中のゴールを聞いてもいいですか?
Wakamatsuさん:シンガポールに行く理由でもあるんですけど、2年前にプチ成功して暇になって、お金もあって時間もあるっていうところで、めちゃくちゃ遊んだし、好きな事ばかりしたんですけど、なんかあんまり幸せじゃないなって。
Yuki:幸せじゃない…ですか?
Wakamatsuさん:一時的な快楽はめちゃくちゃ得られるんですけど、だけどそれはやっぱり流れていっちゃうようなもので、築き上げていく幸せではないなってすごい感じました。めちゃくちゃ自由なんだけど自由じゃないというか、僕の思い描くかっこいい自由ではなかったんですよね。
  そんな疑問を感じている時に、ビジネスをやっている同い年の企業家と熱い話をする機会がありました。その瞬間がすげーワクワクするし楽しくて、そこが一番幸せを感じる瞬間だなーって気付いたんです。最高に面白い奴らと、熱狂的に何か難しいことに挑戦して、高みを目指して行くみたいな生活が俺はしたいんだなって心の底から感じました。もっと詳しく話たいんですけど、そのタイミングで自分が心からついていきたいと初めて思えるような人と出会いました。その人がシンガポールに住んでいたので僕もシンガポールに行きます。
その人の下で半年間は修行しつつ、もう一回会社作って、30歳になる前の3年間で、時価総額100億円の企業を作るっていう目標を掲げて頑張るつもりです。












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